おはようございます、こんにちは、こんばんは。
みなさん、2022年の初バスは釣りましたかー!っていう話題はあまりしませんが、今回はそんな初バスとは無関係な(笑)、この質問にお答えします!
【質問】ルアーを開発する上で、プロトを作ってテストして、発売するまでどれくらいの期間がかかるのでしょうか? また、ルアー開発の流れなどや、開発のこだわりなどを教えてください。ルアーも釣り人も人間も同じ。成長するための燃料が必要で、それをどう使うかが大事です。まずひとつに、みんなからすると長年にわたって見守り続けてきたストーリーがある製品に関しては、思い入れがある。
あ~やっとでた!とか、待ってました!とか。
それだけで信頼ができるという見方をする人は多いと思います。
僕らで言えば、モザイク機関が長かったですが、ツーウエイにダッジ(写真はデカダッジ)。それぞれ7年、5年くらいは掛かっていて、
なんか時間をかけて根詰めてやってるな!という評価をいただきました。でもそういう経緯がないルアーも存在します。
まぁ、いつやってたの?というルアーです。
でもそうした一見パッと出のルアーでも、僕らはずーーっとやってます(笑)。単純にプロトの期間が長ければいいルアーかというと、逆に言えばそれは迷走している、難産であるとも言えます。個人的な感覚では、モノ作りに関して言えば、開発期間が長ければいいと言うことは思っていません。レベルバイブなんて1カ月でできました。
一発で出来てきて、そんなうまくはいかないだろ!?って逆にあんなことやこんなことを試してみた結果、ムダなことを1年やって2年経たないくらいに、うん、最初のアレだね!ってなって製品化しました。
ちなみにブーストも数カ月なので、カナモリタカシを代表するふたつのルアーが短期間で出来たというのもまた事実です。ただ、
最低ワンシーズンは試してみないと最終的にどんなルアーかは分からないので、そのための開発期間はあると思います。
レイドジャパンは!の話ですが。
あとは当たり前ですが、開発するルアーの種類にもよりますよね、レイドジャパンが得意とするジャンルとそうでないジャンルでは、当然開発期間は異なります。
これがメーカーのカラーでもあります。
こだわりで言えば、カナモリタカシがプロデュースするアイテムに関しては、ストレスとコンプレックス。一見ネガですが、僕にとっては
とてもポジティブなワードです。
個人が成長するためにも必要な燃料で、それはモノ作りでも同じ。コンプレックスとは、他のメーカーさんの先駆となるルアーを使ったときに感じるモノ。
ここが入り口になると次に探すのがストレス。
完璧なルアーは世の中に存在しないので、そのルアーが得意とするシチュエーションなんかを徹底的に洗い出します。その使い込むなかで感じたストレスをいかに改善するか、できるか。
逆に入り口がストレスの場合もあります。
なんだこれ?ですね(笑)。
でもそれだけじゃなくて、良いところもきっとあるよねと。
僕らがやられた!とコンプレックスに思うところですよね。
そうやってコンプレックスからストレス、ストレスからコンプレックスを探してみて、どうにもならなければ素直に諦めます(笑)。レイドジャパンで出ていないジャンル、例えばS字ですが、ジョイクロにはコンプレックスしか感じません。
ただストレスはゼロではない。
でもそのストレスを解消したところで、新しいの?独創的なの?と。きっと誰もハッピーにはならないと感じたので、手を付けていません。
これがカナモリタカシのモノ作りです。ただ、個人とメーカーのモノ作りはある意味別で、他のウチの開発担当が必要とするのであれば、違うアプローチからルアーを作ることもあるでしょう。それでも必ずなにか他のルアーよりも優れているところや使いやすさなどは織り込んで欲しいとは言っています。それがレイドジャパンのモノ作りです!で、ご理解いただけたでしょうか?
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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