おはようございます、こんにちは、こんばんは。
今回は、まだちょっと昨今の状況でどうなるかは分かりませんが、この質問にお答えします!
【質問】来年(質問時)から、小規模でありますがトーナメントに出ようと思っています。金森さんは陸王や艇王などに出ていますが、プラクティス段階ではどのような点をチェックしていますか? また、プラではフッキングしないなど、魚をなるべく釣り上げないようにしてますか?プラクティスは暗記、ヤマカンのテスト勉強ではありません。解き方を理解する、当てはまる本質を理解して当日に備える行為です。過去にも答えたことはありますので、お時間あれば過去の回答を検索していただければ幸いですが、それで終わるのも不親切なのでお答えします。
まずプラクティスの本質ですが、
プラでどれだけ釣っても勝ちにはなりません。なので、
プラでは全体の雰囲気をつかむこと。魚がどういった状態になるのかを理解すればいいと個人的には思います。
大事なのは思い込まないことと、
思い出を加味しない、思い込みを願いに転嫁しない。
僕なんかはここといったホームフィールドがないので、毎回アウェイ戦ですが、それでも多少のキャリアがあるので、知ったフィールドでやることはあります。「あのときはあのスポットが爆発した、今回もそうならないなかなー!」など、
過去の良かった経験に引っ張られると正直やる前から終わりです(苦笑)。こうなって欲しいという願いや主観を入れると本来の姿は見えてきません。どれだけ思い入れがある場所、釣り方、状況があってもそれをリセットして更の状態で見られるか。しかも僕らの場合は直前の2日間しかみられてないので、その間でどれだけフラットにみられるか、フィールドによってバラツキがでますが、
理想は全体をくまなくバランスよくみる。
ただカスミのような広いフィールドは2日間では到底み切れないので、そうなるとある程度の読み、そのなかに雑念などが入ってきつつも、判断材料として割り切ってみていく。それとは別に2日間ですべてみられるフィールドであれば、主観や雑念を振り払ってフラットにみていく。
ここまでが共通で、ここからはそれぞれのアングラーの色がでるところですが、
僕の場合はまんべんなくみつつ偏りを探すタイプです。いまこの状況、いまこの季節、いまこのコンディションで偏るのであれば魚はこういった場所にこういう状態で偏るかな? どうかな?
偏りがみつかれば、その偏りに対して自分の釣りを当てはめるので釣りやすい。偏りがみつからなければ、それでもフラットに動いていく。
プラクティスで突っ込まないと釣れないと思っているうちは技術、経験値すべてにおいて足りてません。どれだけキャリアがあっても不安はありますが、不安にもレベルがあります。
あれもやってこれもやってそれでフォローはこれでバックアップはこれでという不安であれば、残念ですがきっと勝負は厳しい。
だとしたら、背伸びも大事ですが、いま自分ができる身の丈に合ったシンプルな攻略を探したほうがいいでしょう。そして魚をフッキングするしないに関しては、単純に考えても分かりますが、まずは季節感。
数が期待できる季節であればかけてもいいと思います。あるいはかけていい場所とダメな場所がありますが、それはキャリアで分かる部分。
狭い場所、魚が居付いてそうな場所はダメで、回遊で回ってくる宝くじだよねという場所、具体的には沖の回遊などではかけても問題はないはず。いずれにせよ、明日、明後日、何日か後には魚がいない可能性が高いので。
だったらその距離感、水深でフッキングできるかどうかのチェックに重きをおいてもいい。
でも水門の角とか、インレット横のスポットとか、勝負当日も同じ場所にいるんだろうなという景色であればかけないほうが賢明です。そうした部分でフッキングするしないはでてきます。
なのでそこはあまり大事ではなく、
やはりプラクティスはどれだけ俯瞰でフィールドと魚をみられるか。そこから類推する当日という流れが、本当のプラクティスの意味です。プラで決め付けて当日はそれを実行すると考えているのであれば勝負には勝てません。
まぁいろいろ書きましたが、
慣れですね。
勝てるプラと本番の動きを一度経験すると、なるほどと納得できるし、逆にそれを追いかけるとやられる、この繰り返しです(笑)。
そこが面白いと思ってやれる間はトーナメントも楽しめるんじゃないかと思います。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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