大津清彰 バス釣り真相解明 2022/3/2ご挨拶と激アツ相模湖の近況を…

皆様初めまして!

日本バスフィッシングの老舗、ティムコでルアー・ロッド開発・各種広報を担当する大津です。

この度ルアマガさんにお話しをいただきまして、「バス釣り真相解明」を連載する形となりました。

各フィールドの旬な情報や開発秘話、20年以上続けているバスの食性調査などを書いていきたいと思います!

よろしくお願いいたします。

さて、第一回目は・・・激アツな「春の相模湖」についてです。

自分はここ数年、2月中旬から4月下旬辺りまでは相模湖に通う回数が多くなっています。

それはズバリ「良いバスが釣れるから」です。

2月上旬辺りからワカサギの接岸が始まり、4月下旬ごろまでダラダラと続きます。

この時期、バスにとって「最も簡単に食べられる餌」として存在し、食べ続けるバスは丸々と太っていきます。

ワカサギを捕食し続け、50cmで3kgというとんでもない体型になることも・・・。

ホバストでキャッチされた相模湖50cm3kg(大津弟の釣果)

そんな激アツな春の相模湖ですが、攻略の王道となるのが3つのテクニック「ホバスト」「ミドスト」「表層i字系」だと考えています。

どれも弱弱しいワカサギを意識したテクニックです。

バス釣り真相解明第一回目では、その中でも最もエキサイティングな釣り「表層i字系」について説明していきたいと思います。

相模湖の表層i字系は、日本で最も早い表層ストロングパターンでしょう!

毎年2月中旬からスタートし、今年も2月12日からトラファルガー5で釣れていました。

ワカサギが夜間、接岸を開始するため、バスたちも弱ったワカサギを探したり、表層付近にワカサギを追い込んだりと、とにかく表層を意識し始めるのがこの2月中旬。

ここから4月末まではとにかくワカサギを意識した表層のルアーは絶対に必要です。※驚くことに今年は1月下旬早朝、ワカサギボイル祭りしていたことがありました・・・

そんな表層i字系。

使うルアーに関してですが、トラファルガー7・トラファルガー5がオススメ。

実はハードルアーのほうが良く釣れるのが、この表層i字系の釣りだったりします。

50cmオーバー トラファルガー7

理由としてはいくつかあるのですが、まずひとつに安定した浮き姿勢を作りやすい点があります。

ワームの場合、フックとウエイトで微妙な調整が必要になります。

そしてバスがルアーを見に来た時、ジャークして逃がすと本気食いになることがあるのですが、このジャークをしたときにしっかりと水をつかみ、水中にもぐる動きと止めた時に浮上する動きを作りやすいハードルアーのほうが、結果的に釣果に繋がるのです!

そして昨年、最も釣れたのがこのピクピクセッティング。

ピクピクセッティング リングに直接結びます。

実はこのピクピクセッティング。

重心が下に集中するハードルアーを使うからこそ、その効果が絶大なのです。

シェイクしたとき、ボディがロール→戻るという動きを繰り返し、移動距離がワームよりも抑えられつつ光の反射でバスを呼び寄せる驚くべきセッティング方法なのです。

ピクピクセッティングの場合は、トラファルガー5のほうがオススメ。

キャストしてみるとわかるのですが、空気抵抗の問題でトラファルガー7よりも安定した飛距離が生まれるからです。

今年一本目 トラファルガー5 2月17日にキャッチ

では使い分けなのですが、トラファルガー7はその重さを利用してロングキャストが必要となる時に有効です。

相模湖のバスはアングラーの影に非常に敏感で、バスとの距離はあればあるほどルアーへのアタックも良くなります。

そしてこのトラファルガー7は浮力も高めに設定しているため、ジャーク後の浮上が速く、この動きがバスを引き付けるときに有効です。

風の影響も受けにくく、表層を漂うワカサギを演出する時はこちらが効果的。

トラファルガー7 放置からのジャークで食わせた一本

トラファルガー5に関しては、表層を意識しつつも天候などによりバイトが弱いとき、また、先ほど紹介したピクピクセッティングの時に有効。

トラファルガー5はこのピクピクセッティングからのジャークの動きも逸品で、見にくるが食わないときに特に有効です。

トラファルガー7、トラファルガー5ともに、水面放置や超スローi字引き、移動距離を抑えたピクピクなどのアクションを心掛けましょう!

1キャスト30秒以上!

とにかくゆっくりを心掛け、「死にかけのワカサギ」をイメージして誘いましょう。

激しい動きや、あからさまなアピールはかえってマイナスになります。

したがって、キャストする場所は実はピンスポットになります。

岩もえぐれ近くやレイダウンの脇などに入れ、じっくりと誘います。

ロッドに関してはGW60SLJやLINKS-CT60SULP+Jなどのややショートでしっかりと曲がりこむロッドがオススメ。

相模湖の場合、岸に向けて正確に投げ入れることが多くなるためです。

さらにPEラインの使用が欠かせないため、しっかりと曲がりこむロッドのほうが掛かった後、バスの動きにも追従しやすくなります。

ラインに関してですが、私はPE0.6号(UVF タトゥーラ センサー×8+Si2 0.6号)をメインで使用します。

意外に思われますが、相模湖にしてはやや太めのPEです。

PEラインはフックなどによる予期せぬ傷によりラインブレイクに繋がることがあり、必要がなければ細いPEは使用しないというのが大津流。

UVF タトゥーラ センサー×8+Si2を使用するのは、柔らかめのPEなのでこの釣りでのトラブルが少ないことにあります。

リーダーに関しては4lb.程度のフロロカーボンラインを1m程度取り付けます。

あまり長いリーダーはトラブルに繋がります。

バスフィッシングのリーダーに関しては、1m以内に収めるというのが良いかと考えています※長くなるのでここでは割愛します。

表層の釣りは夏の釣りのイメージが強いですが、ワカサギレイクでは早春が最も熱い!

50cmオーバーも食うのが早春の表層ゲーム。

皆様ぜひ試してみてください♪

朝・夕、そして、気圧の下がるタイミングが最高のコンディションとなります!!

トラファルガー5 ナイスコンディション

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