さて今回は、私のTwitter(
@unagiinu1092)アンケートで1位となった、このルアーの㊙チューニング方法を解説していきたいと思います!
プロップペッパー まさにこれからの時期が旬となるトップウォーター、
プロップペッパーの私が行っているフルチューンに関して公開しましょう! 発売から12年、一度は廃盤となったものの、あまりの釣果に復刻となったこのルアー。
その釣獲力は本物で、数あるティムコルアーの中でも唯一無二の性能を持ったルアーのひとつとして評価され続けています。
まずはチューニングの前に、
このプロップペッパーの使用方法に関してすこし説明したいと思います。
プロップペッパーは速く巻いたり、ジャークしたりすることで魚を釣ることもできますが、その使用方法ならば他のルアーでも代用可能。 このルアーの性能を最大限に生かすには、ペラが回るギリギリの速度でゆっくり巻くことが重要です。 ヒヨコブランド様の特許を使用したこのペラは、ゆっくりと巻くことで「チリチリ」とした音を出します。
この音とそこから生まれる振動が、バスを狂わせてしまうようです。
実際のところ何故これ程釣れるのか?
しかもデカいやつほど食ってくる?
理解できない部分もあるのですが、
追尾してきたバスが徐々に気持ちが昂ってしまい、回り込んで頭から本気食いする様は、普通のルアーとは一線を画す理由には十分と言えると思います。 さてそんなプロップペッパーですが、市販品の状態は強度や様々な使用法、扱いやすさを考え販売されています。
またマテリアル変更や接着面の改良、浮力調整など、実は何度もマイナーチェンジを繰り返しています(※見た目ではわからないと思います)。
ですから常に「最新の製品」が一番バランスが良いと考えていただいて問題ありません。 この状態がバランスのとれた100点満点!
今回紹介する方法は、10年以上使い続けた私が考える
「ゆっくりと巻くための最高のセッティング」となります。
あくまでチューニングは自己責任で行うようお願いいたします。
1.ヒートンを調整する 実はヒートンを調整しています。
後ろ側のヒートンの長さを調整します。
コレが最大のポイント。 どこにも紹介したことはない、秘密のチューンです。
ルアマガモバイル会員様特別公開ということで…。
市販されている状態よりも少し長めに設定するのがポイントです。 そうすると水面で引かれたときに、ペラがかなり斜めで泳ぐ形となります。
しかし、斜めの方が音が大きく出るのです。
しかしその代償として、ヒートンを長めにしてしまうと、障害物にぶつけたときの強度が落ちてしまいます。
そのため市販状態では音と強度のバランスを考えています。
後ろ側のチューニングしたヒートンの長さ 市販品は後ろ側のヒートンは9mm〜10mm程度になっております。
これは工業製品の誤差であるとともに、人が組み上げているため工員さんで少し差が出てしまう形となります。
チューニングするときは10mm〜11mm程度まで伸ばす形となります。 つまり・・・
市販品でもヒートンが長めのものを選ぶと、音が大きく出るモデルなのです・・・。(秘密)
このヒートンは販売時、エポキシで固定されています。
無理矢理まわそうとすると、ルアーが破壊される恐れがあります。
コレを外すには、ハンダゴテを使用します。 ハンダゴテの先端をヒートンの穴の部分に差し込み、そこから伝わる熱でABSを溶かし、回します。
ハンダゴテを当てて様子を見ながら回す 加えて音が良いのは圧倒的に硬い素材のボーンモデルです。
音質にこだわるならば、ボーン一択となります! ただし、クリアモデルは艶めかしい彩色や透明な色合いで誘う意味もあるので、当然使い分けとなります。
プロップペッパーに2種類の素材が常にラインナップされているのは、実はそのためなのです。
2.ヨレ防止 プロップペッパーを始めとする一部のトップウォーターはキャスト時、空中で回転してしまい糸ヨレが出てしまうものがあります。
プロップペッパーもそのひとつで快適に使用するにはこの糸ヨレを取るためのパーツを取り付けなければなりません。
スナップ付きスイベルが1番簡単ですが、写真のように絡まる事もあり、せっかくのバイトチャンスを失ってしまう可能性もあります(※このトラブルを避けるため、プロップペッパーは直結推奨)。
スナップ付きスイベルのトラブル例 最も効果的なのは、
20lb.ラインを撚り、その先端にスイベルを取り付ける方法。 鱚釣り仕掛けの「砂ズリ」の応用なのですが撚ってあるために直線的にハリが出ます。
重量増も抑えられるのでバランスも崩れません!
キツく撚って、3cm以内でおさめると最適!
ヨレ防止をつけた状態
ヨレ防止をつけた状態長さ ある程度楽で効果的なのは、
リング#3+スイベル+シリコンチューブ(5mm×3mm)を取り付ける方法(※シリコンチューブはAmazon等ネットで買えます)。
リング+スイベル+シリコンチューブ その他、ダウンショットのように一度結んで、その上にスイベルを結ぶ方法もあります。
3.マーカーをつける プロップペッパーは浮力が抑えめに作られています。
そのため背中の見える部分が少なく、
マーカーを取り付けていないと、どこを泳いでいるか分かりにくくなってしまいます。 そのためマーカーは必ずつけましょう! ティムコから発売している
ルアーインディケーターフリーカットがおすすめ。
長めにカットし見やすく貼りましょう!
ルアーインディケーターフリーカット
貼った状態 以上となります。
余談ですが、よく
「フックは何に変えるのですか?」っと聞かれるのですが、私は
純正のカルティバST36BC#4を使います。
アベンタ、フカベイトなどのルアーは、リューギのピアストレブルに変更するのですが…。
プロップペッパーはバスが頭から本気食いしてくるので、刺さり重視の細軸フッ素コートなどには変えません! 太く安心感のあるこのフックが最適だと思っています。
この世界には、唯一無二の神ルアーはいくつも存在します。
プロップペッパーもそのひとつ!
使ったことがない方は、ぜひ試してみてください。
もちろんチューニング無しでもとてつもなく釣れるルアーですが、さらにバイトチャンスを増やすために、こんなチューニングも行うのもオススメです。 使い方は投げてゆっくり巻くだけ!--------------------------------
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