さて、先日は
相模湖へ・・・。
目的は、
クランキーダーターの最終テスト。
クランキーダーター ルアーのテストというと何をするのか? 気になる方も多いと思います。
近年、
ハードルアー制作では下記の流れとなります。
形状サンプル依頼 ↓ 3Dサンプル完成 ↓ 3Dサンプルを数度修正 ↓ 金型へ ↓ 金型サンプル完成 ↓ ウエイト調整 ↓ 最終仕様決定 細かな差や工程を話すときりがないので割愛しますが、基本的にはこんな感じの流れになります。
金型を修正するのは時間と費用の掛かる作業となりますので、基本的には避け、
3Dサンプル状態で動きを考えていくことが普通です。 とはいえ3Dサンプルと実際の金型での動きが同じになることは少なく、ある程度動きの幅を持たせ、最後は「感」の作業になります。 工場製品ですのでマテリアルや中のウエイトに誤差が生じることも多く、その誤差範囲の中でもしっかり理想の動きが出ることを重視して開発を進めます。
今回のクランキーダーターのテストは、最後のウエイト決定になります。 これが決定すると、いよいよ彩色に入っていきます。
クランキーダーター2 今回は当時と同じく
90と100、2種類を発売します! 90はロールとウォブルがミックス、そのアクションはどちらかというとシャッドのような動きです。 100のほうはリップが長くアクションが若干ワイド、引いた時の抵抗感も大きいです。 余談ですがこの90と100、どういう意味があるかというと・・・
ラインアイから後部アイまでの長さを示しています。
つまり、90mmと100mmです。
一風変わった表記をとっていますが、今回はそのまま使用しています。
今となっては、どうしてこのような表記となったのかは不明ですが・・・。
しかし今回のクランキーダーターは、34年前発売した当初のコンセプトとは異なり、
「スローリトリーブで表層から中層を探る」というコンセプトになります。
そのため、90と100も使う意味合いが少し異なってきます。
90がシャローモデル、100がミディアムダイバー。 さらに2種類の素材を採用します。
クランキーダーター90ボーン素材、クランキーダーター90クリア素材、クランキーダーター100ボーン素材、クランキーダーター100クリア素材の計4種類が決定しています。 90と100、内部ウエイトは100のほうが少し重くしたのですが、クリア素材とボーン素材だけで0.45g程度の差があります。
音質やカラーの違いもありますが、泳層をコントロールするための使い分けが主な理由となっています。
発売するときはそこまで細かい表記をする予定はないのですが、その違いは下記のとおりです。
・クランキーダーター90ボーン素材 表層付近で最も使用するアイテム。表層~0.5mあたりを使用します。超クリアウォーターでのロングキャスト表層パターン等。
・クランキーダーター90 クリア素材 クランキーダーターの火付け役である里見氏が房総半島でよく使う重量です。里見氏はクリア系カラーが希望で現在、クリアアユ、ブリリアントパール、クリスタルシャートの要望が来ています。採用となるかは現在検討中です。
・クランキーダーター100 ボーン素材 90よりも深いレンジを使うアイテムです。使用は1m~1.5m程度。このレンジまではサイトで使用します。とはいえ、今回のクランキーダーターの基本的な使用方法はゆっくり巻く方法ですので、ゆっくり巻いたときに深く潜るという意味合いとなります。実際、フルキャストでの最大深度はすべてのモデルで3.3mくらいで一致しています。(当時のモデルも同じ)
・クランキーダーター100 クリア素材 最も深い場所を攻略するモデルです。1.5~2m程度。このモデルは目に見えない場所まで入れ込んでいくことを前提としたアイテムで、使用用途はハイパークランク1066Tiに似ています。
以上となります。
私自身様々なフィールドでテストを続けるにつれ、クランキーダーターの性能を発揮できる最適な重量はかなり違うと感じてきました。 その時はウエイトを貼って調整していましたが、発売にあたりその細かな部分を盛り込んだ形になります。 これらのモデルは皆様が良く行くフィールドに合わせ、使っていただければと思います。 とにかく信じられないほど釣れるクランキーダーター。
2023の春には発売するため進んでいます!!
クランキーダーター3 --------------------------------
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