【試合後対談】艇王2023 BATTLE1 池原ダム戦 川島勉VS三原直之

手練れ二人を苦しめた池原のスポーニングタフ


ビッグバスの聖地、池原ダムで行われた2023年の艇王第1戦。
ビッグウエイトが期待されたが、結果は意外にもローウエイト戦に。
この戦いの裏にある両者の思いを試合後の対談で振り返る。


スタッフ:それそれでは結果を見てください!

三原「おお!」

川島「2匹釣ってる! 完敗でした! 渋いよね?」

三原「むずいっす!」

川島「朝、エリアが被ったのはびっくりした。最初、又川にバスがいなくて、それで近くの橋脚見て、ハードルアーで流してったら2匹出てきて。そのあとフーのリップなしで、ワンドっぽいところでジャークしてたら追っかけてきて、でも食わなかった。旧橋脚っぽいところに下流側にゴミが浮いてて、その下にポツポツいたんだけど、食わないからエリアを下ってきたんだよね。ちなみに昨日は1本釣れた。昨日初めて来て、何もわからずだったけど1本は釣れて。偶然投げたところで釣れたんだけど」

三原「早く下りましたよね」

川島「そう、で点々と気になる岩盤をやってった感じ。へっこんでるところよりかは出っ張ってるところ。急深だったり、なだらかなところよりは変化のあるところを見つけてやってたんだよね。でも何にもなかった、残念ながら」

三原「そうなんですね。朝水位が減ってたんで、放水して水が引っ張られてるタイミングでした。昨日も一昨日も又川で良いサイズが釣れて。一昨日は55と45くらいのが2匹釣れました。昨日は60くらいのが食ったんですけど、掛けずに置いといて。55くらいのはジレンマポッパーで釣りました。ボイル撃ちですね」

三原さんがプラでキャッチした55センチクラス。ルアーはジレンマポッパー。

川島「俺すごくない? なんの情報もなくてそのポイントたどり着いてたんだよ?」

三原「確かに(笑)。昨日の60は浅いところのに乗っていて、羽根モノを無視されて、クワメス投げたら食って、ドンてきたんですけどアワセなかった。今思えば、増水したからあそこに入ったんだなって。で、カレント利いてるタイミングは橋脚にめっちゃバスいて、痩せたアフターとか。ロングワームの食わせで2回食わせたんですけど、ちょっと食って吐いてどっか行くみたいな」

川島「俺ちょっと嬉しい、昨日初めて来たのに、なんか(三原君と)場所同じで」

三原「他の場所もあるかもしれないですけど、一番可能性あるのは又川でしたね」

川島「フラットの上は気になってたんだよね。今日はいなかったなぁ。結局どこで釣ったの?」

三原「ホワイトリバーさんの対岸のクリークの岬ですね。上流が爆風になりすぎてサイトもできなくて、それで下ってきて、ダウンショット投げたら230グラムが釣れて」

川島「俺もそこやってたよ」

三原「フリーリグ投げても食わなくて、それで4インチのワームのダウンショット投げたら釣れました。で前鬼筋に行って、I字で2本かけて全部バラし。900グラムくらいですね。でも濁った水が迫ってきてバス見えなくなって、それでラスト1時間また白川まで走ったんです。それで浅いところで三原虫を投げたら600グラムくらいのが釣れたという感じです」

川島「やっぱり俺は柔軟性がないね。いや、でもきついよ。俺竿曲げてる人、一人も見てないよ」

三原「俺も見てないす」

川島「こういうタイミングなんだよね」

三原「やっぱりカレントは大事ですね。8時くらいから風がなくても上流にボートが流されるんで、ああカレント止まってその返しなんだ、時合い終わったなって」

川島「もうお手上げでした。やっぱりバスはバスだなって。池原ダムだから簡単に釣れる、なんて事はなくて、釣れない時は釣れないし。ぶっちゃけ、なめて池原に来てしまったのかなって。スピニング持ってきてなかったし。もっと柔軟性は必要だね。トーナメントとか向いてないね。どうしてもこれで釣りたいって思いが強いんだよね。状況に合わせよう、じゃなくて。釣るには状況に合わせないとダメだね。簡単な日でも0だったかもしれなかったし。でも、負け惜しみじゃなくて、初場所は楽しいね! 昨日フリーリグで釣ったのは45センチくらい、で1500グラムは超えてたよ。ちゃんと太ってたし、卵というよりは食って太ってる感じ」



三原「池原の魅力は、でかいバスがいるし、刻一刻と状況がすごく変わる。バスは多いですけど、来たから釣れるわけなくて、状況を読んでどこに行くとかで、その日の出会えるバスの数が全然変わってくる。バックウォーターがない坂本筋、短い前鬼筋、長い白川筋とか、和歌山方面で雨が降ったら備後筋で爆発したりとか、そいういういろいろなロケーションがあって、それにアジャストしていく。で、結果ロクマルが出たりとか。それが楽しいのが池原ですね。風が吹いたり雨が降ったり、濁ったり、変化も激しいけど、それを味方につけながら動いていくのが楽しいんです」

川島「このままじゃ帰れないね。本当は1週間くらいいたいよ。またお願いします。またみんなで来たいね! ありがとうございました!」

三原「こちらこそ、ありがとうございました!」

スタッフ:両選手、大変お疲れ様でした!

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