今回も
津久井湖へ。
津久井湖 今回の目的は、長年続けている
ワインドルアーの最後の形状決定です。
ワーム部分は完成、ヘッド部分の形状となります。
ワインドルアーはよく考えて作らないと、キレのあるダートは出ません…。
とはいえ重さを利用してしまえば、比較的容易にアクションを出すことは可能です。
しかし私が開発しているのはバス用。
海で使用するような重いヘッド重量を使う場面は少なく、むしろ逆に1g台のヘッドも必要になる世界。 そうなると形を緻密に設計しないと【釣れる】ワインドルアーは完成しない。 となると本当に難しい。
ワインド釣法に関しては、
とにかくダート幅が重要です。 ブレーキがかからず、流れるようにダートさせなくてはなりません。
ダートに関しては、ヘッドとワームともにわずかな突起のようなものがあるだけで水が後方に流れず良くない。
本当ならば、フックにかかる水流抵抗もマイナスなのです。
これは流体力学を調べればすぐにわかることなのですが、それに加えて左右のダートが出る原理をよくよく分析していかないと理想形にはならない…。
しかも今回は軽くてもよく動くモデルを作ろうということで、さらに難しくなる。
「適当に作っても絶対に動かない」 誤魔化しは一切通じない。
それがワインドルアーの難しさかと思います。
ワインドフィッシュ そもそもなぜこれほどまでにワインドが釣れるのか?
ここからは私の仮説になります。
魚類の視野は大きく、330度くらいは見えているといわれています。
しかしそれは片眼で見ている視野も含めての話。
肉食魚はベイトを追うとき、必ず両眼視野内でベイトを捉え、認識し、距離を見定めてバイトしてきます。
その餌を認識、捉えるために重要な
両眼視野は30度程度しかありません。
人間やほかの肉食動物も同様ですが、この両眼視野こそ肉食魚にとっても重要な領域です。
ワインド釣法は
この両眼視野の死角を突く唯一の釣法だと私は考えています。 ワインドは左右に激しくダートします。
魚がルアーを両眼で補足し、それが何かを考えている間に両眼視野から外れてしまう・・・。
魚がいくら両眼視野内に入れてよく観察しようとしても、それが不可能になる釣法、それがワインド釣法だという考えです。 【釣り】という方法で、引かれてくる糸が一方向にしかならない以上、
この両眼視野外にルアーを送り誘うことはほぼ不可能で、私の考えではワインド釣法以外にはエイトトラップくらいしかないと思っています。 逆説的になりますが、アングラーの目に見えない水中でエイトトラップを起こしてスイッチを入れている、そんな釣法がワインドです。
だからこそあらゆる魚種が釣れる、バスもその例外ではないと考えています。
もちろんこれは私の仮説の話、実際はさらに研究が必要かと思いますが・・・。
ワインドフィッシュ2 実際、その動きがどれほど効果的なのか?
動きに関しては水中の真実を映し出すライブスコープがあるために、ワインドでの最も良い動きを見つけ出すのはそれほど苦労はしませんでした。
逆に言うならば、
「ワインドがどれほどバスに効果的なのか」をこの魚探を通じて体感してきました。
もちろん。
ワインドはライブスコープ未使用でもOK。
海のように普通に投げて使っても驚異的に釣れるルアーです。
今回、1.5g・3g・5gのラインナップになると思われます。
この重さはあらゆるフィールド、あらゆる時期で使うと判断した結果です
Feco対応品。
発売は2024年になりますが、
「ワインドがこれほどまでに釣れるのか!」っと思っていただける仕上がりになったと思います。
オンスタックルデザインが提唱し、数多くの魚種を魅了してきたこのワインド釣法。
バスでも効果的です!
ワインドフィッシュ3 バス用ワインドに関してはもうこれ以上の形状は無い、そう思えるレベルの完成度になったと思います。
お楽しみに♪
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