【本編】艇王2023 BATTLE2 高滝湖戦 大津清彰VS青木大介

(1)05:30 青木/本日の展望

「プラクティスは、暑すぎてバテました(笑)。涼しい河口湖に身体が慣れてしまっているので。ほとんどサカナは触ってないです。テクニックをあまりバスに見せないほうがいいかなと。」

「5本で5〜6キロ台の勝負になりそうですね。デカいのを出すのならやっぱりバックウォーターでのサイト。曇ってるんで、いい魚が釣れるのは11時以降になるんじゃないか。」

(2)06:06 大津/スタート! いざ上流へ!

じゃんけんで勝って先行。ところが?

「普通に喋ってたらスタートしてました笑」

養老川の上流を目指す。

「この時期、天候的に魚って上流にいくんで。見ながらですけど、まずはのぼります。行ければ行けるところまでとは考えてますが、それはタイミングを見てですね」

サイト一本勝負なことは、ボートセッティングが物語る!? その証拠は後ほど!

(3)06:07 青木/試合開始!

本日の高滝湖はローライト、南寄りの風あり。

じゃんけんでパーを出して負けた青木大介は、後攻でスタートして養老川方面へ向かいます。前方には大津さんの船が。朝イチに考えていることはふたりとも同じか?

(4)06:21 青木/境橋からスタート

境橋のサンドバーでエレキを止めた青木。

レッグワームのダウンショットをミドストしながら探っています。周辺では何種類かの魚が頻繁に跳ねていて、生命感充分。

「あれはバスの跳ね方だな……」

(5)06:34 大津/養老川へ

「こんな感じですねー高滝って。浚渫で浅くはなったりしてますけど。でも今回行こうとしてるとこって10年振りくらいかなー」

相模湖のイメージが強い大津さんだが、高滝湖歴は20年。毎年通っているフィールドでもある。

「今日は昨日までとは違って朝から曇って風が吹いてるから、そうなるとオイカワが浮かないんですよね。だからちょっとどうなるか分からないかなー」

途中まで後ろにいた青木さんの姿は見えず。

「あれ、サイト勝負じゃないのかなぁ??」

(6)06:37 大津/初キャスト

大きなベンドを曲がってからキャスト開始。

「この竹やぶはかなり魚はついてると思います。うん、いますね! 700ぐらいですけど」

ルアーはMMZデカ。スキッピングで奥まで入れて流しつつ、さらに上流へ!

「朝はでかいの釣りたいんでインパクト重視です」

(7)06:43 青木/ファーストコンタクト!

養老川へ。サイトしながら遡上していると、釣り公園の対岸で竹のカバーに浮く小ぶりなサイズを発見。 ノーシンカーのSVSBを吊るすと速攻でバイト!したのだが?

「出た瞬間にピックアップしちゃいました。釣らないFEEL ALIVE!」

(8)07:03 青木/お前が食うなよ!

エレキが砂煙をあげるほどの浅いストレッチをウキタヌキで流していると、キロクラスを発見。すかさずSVSBを吊るすも反応しません。 代わりに食ってきたのはブルーギル。

「バスまでついてきちゃった。(デカいのが食うのは)時間かな……。でも昨日よりサカナが多い」

養老川中〜下流の水色はステイン、エレキの泡が残るような状態です。

(9)07:20 大津/メインエリアへ

見つけつつ撃ちつつさらに上流へ。途中惜しい瞬間もあったが、ここまではノーフィッシュ。

「メインはここから上ですね。本当はもっとゆっくりやりながら上がってきたかったけど、後ろに人がいたので」

もちろんそれは青木さんではない。

「朝から上がる人は珍しいですね。うーん、でもバスはそれほど見えないなぁ」

昨日までとは少し状況が違うようだ。

(10)07:27 青木/1尾め!

境橋から上流2本目の橋の手前で、41センチ・880gがヒット!

「落ち葉のマットをSVSBでちょこちょこ引きながら、よそ見してたら食ってた。完全に流れの当たるところですね〜。なんとなくわかってきた」

釣れたものの「簡単には食わない」とポツリ。

「すでに3チャンスくらいあって、でも見切られてるじゃないですか。そういう感じなんだな、と」

(11)07:38 大津/今日は手強い!?

「無視した! 朝だからかなぁ。あんな泳ぎ方してるから食うと思ったのに。今日は手強いですね!」

さらに上流も視野には入れているが、ひとまずは下ることに。

「ここまでは普通に人はきますので。これ以上は覚悟がないと。記者さんのボート大丈夫かな??」

ここまでも厳しかったので、どうでしょう汗

(12)07:44 大津/1本目はギル!

2キロ超の鯉は回避したがこちらは!

「知らぬ間に食ってきました(笑)。ワームと同じくらいなのに!」

ギルの反応は良い!?

(13)07:48 青木/2本目はキロフィッシュ!

釣れたスポットから橋を抜けるとかなり流れが強まりました。左岸側を見ていくと、上流から降りてきたバスと遭遇。

「SVSBを入れてみたら反応したんだけど、いったん引き上げた。食わせやすそうなカバーに入ったところで撃ち直したら、FEEL ALIVE!しましたね」

43センチ・1200gジャストのグッドサイズ!
釣り上げると7〜8センチほどのオイカワを吐き出しました。

「1尾目がカバーで釣れたのがヒントになった。こういう釣りは高滝湖じゃみんなやってるだろうから、食わせる場所が大事」

(14)08:10 大津/晴れの時合いに!

青木さんと入れ替わりで下りつつ撃ちつつ。

「あー、晴れてきたー! このまま晴れてくれないかな。高滝は晴れた方が釣れる気がするんで!」

薄日がさすとバスが見え、MMZデカを滑り込ませると!

「食った! よし! あー、バレた!!」

1本目はお預けに。

「やってしまいましたー! キロくらいかな。これくらいのサイズで揃えたいですね!」

ハイライトが好機となるか!?

(15)08:30 大津/行くか戻るか

休憩直前まで下り続ける。

「一気に古敷谷の上流にいこうかなぁ」

時間がかかるのでは?とカメラマンが聞くと

「でもこういう風に良いところを撃っていかないと獲れないんで。獲れるところは決まってる。時間の無駄ではない気はします」

という間に休憩時間に。

「どうしようかなぁ。マジで悩むなぁ」

(16)08:40 今回の取材協力「ULCUS製ミドルデッキ」

今回の艇王では、取材用にULCUSさんのご協力で「レンタルボート用ミドルデッキ(折り畳み式)dimension-polyant社-X-Pac」をお借りしました。

木製デッキの表面に、ヨットの帆などに使われている「X-Pac」を貼りつけることで撥水性や耐久性を向上させたモデル。

雨の日に使用しても水分が浸透しづらく、素材の木がカビたり腐ってしまうことを防いでくれます。

「12フィートのローボートにも免許不要艇にも設置できます。エントリーモデルとしては、このミドルデッキが一番人気ですね」(ULCUSの関紀彦さん)

さらに軽いカーボン製のデッキやハイデッキなど、その他のラインナップは下記のリンクからどうぞ。

https://ulcus2020.com/products/rentalboat/

(17)08:47 青木/凡人には釣れないサカナ!

養老川の上流、取水塔のあるスポットで15分休憩。

その直後にSVSBで食わせたのは44センチ・1330gのよく太ったキッカーだった。

「休憩前に見えてたヤツですね。ポジションが推測できたので、入っているであろカバーをわざと外して投げたら出てきてくれて、あとはチョウチンの調節で食わせた」

「調節」とは、ワームを吊るして水にほとんどつけずに、焦らして焦らして……というアプローチのこと。

簡単に食うサカナではない。 「凡人には釣れないサカナっすね」

(18)08:54 大津/1本目!

休憩後、とりあえずは再開場所周辺を狙うことに。

「昨日とは違うのかな。スピンテールやってみようか。昨日は全然ダメだったんですけど」

試してみると、反応あり!

「スピンテールサイトが打開策か!?」

するとすぐにフックセット!

ライオットブレード9gで650g!

(19)09:08 青木/デカかった……。

3本めを釣ったそばの橋下に滝状のインレットがあり、格好のフィーディングスポットになっているようす。

しかし先行者がいたため、少し時間を置いて入り直すと、1500g級のビッグフィッシュがまたしてもSVSBに口を使った!

「やばい、巻かれてる……」

カバーに突っ込んで取りにいくも、今度はバスが外にダッシュしてしまい、ロッドがエレキと接触して折れそうな状態に。やむなくラインを緩めるとフックアウトしてしまった。

(20)09:08 大津/やっぱりこれか!2本目!

養老川よりもアベレージが低い古敷谷川では勝てないと、上流に戻ることを決めてすぐに2本目!

「普段いる場所じゃないんですけど、反応しました」

ルアーは1本目と同じく、スピンテールサイトのライオットブレード9g!

「中層でボケっと浮いてたからどうかなと。でも食いましたね。やり方は目の前を通すだけ。

ルアーが違うだけなので、詳しくは光大郎さんの『陸魂』のスピナベサイトを見てください(笑)。全部詳しく解説してもらってますので」

写真は計測後に逃げてしまったのですみません!

「これを揃えたいですね!」

44cm 1270g!

(21)09:43 青木/今日のパターンは?

「バックウォーターでのねらいはアウトサイド?インサイド?」というカメラマンの質問に対する回答は、

「あんま絞らないほうがいいですね」

流れの当たるアウトサイドが夏のセオリーとされがちだが、地形によってはインサイドでもガンガンに流れが効いていたりするからだ。

狭いフレーズに囚われずに、エリアごとの良し悪しを見ていったほうがいいと言う。「竹で釣れたから今日は竹カバーだな!」などと決めつけるのもナンセンス。

「今日はローライトだから、イマイチ付き場がぼやけている。だから、余計に絞らないほうがいい。真ん中にもいるし、カバーにもいるしね」

(22)09:52 大津/刈られた後?

休憩前と同じ場所で青木さんとすれ違う。今度は逆に大津さんが上流に向かう形だ。

操船する青木さんは、大津さんと同じくロッドとルアーを手にした臨戦態勢のまさにサイトのスタイル。

「青木さんの後に上流にいくって、マジで草もはえてないですよ(笑)」

それでも勝つためには行かねばならぬ!

「ボイルがないんですよ、追うタイプの。あればレッドペッパーが効くんだけどなー」

(23)10:08 青木/オイカワと虫系ルアー

最上流から下りながらサイト続行。3回ほどチャンスがあったがキャッチには至らない。

ところで、オイカワが豊富に見えるのに、なぜ「沈む虫」タイプの「SVSB1.8インチ」をメインにしているのか?

「オイカワ食ってるからこそ、チョウチンなんですよ。水中にルアーを入れると見切る。もちろん他にもいろんなエサがいると思います。浅い砂地にはゴリが無数にいたし、昆虫も食うだろうし」

なお、朝は「コアチェリー」というカラーを使っていたが、何度か見切られてグリパンブルーに変更。食い方もかなり浅いようで、ちょっとした違いで差が出ている可能性もある。

(24)10:10 青木/4本目は48センチ!

1尾めを釣ったあたりまで下ってきて、「気圧が上がってきたな……」とつぶやいた直後にファイト開始!

SVSB1.8インチで食わせた4尾めは、ここまでの最大魚である48センチ・1290gだった。

「ぜんぜん余裕じゃない。これも食いが浅くて、口の端に掛かっていただけ。中途半端なルアーじゃダメっぽいな」

(25)10:18 大津/飛沫を上げて

「じゃあいきますか!」

エレキを目一杯上げ、DIYショップで買ったという植木用?の棒を船頭のように操り、先ほどきた最上流からさらに上へ。

ここまでは青木さんも来ないだろうとにらんだエリアだ。

「あー汗かいた!」

超浅瀬を超えて目的のエリアへ。早速バスを見つけると、前日まで調子の良かったロングワームを投げるも無反応。ならばとスピンテールを投げても反応は悪い。

「うわー、どうしよう。簡単に食うと思ったのに! 何を投げれば食べてくれるんだろう???」

(26)10:40 大津/釣れなきゃ意味がない!

「やっぱり最上流にいるのはでかい。でも食わない」

目的の最上流までなんとかきたものの、食わせきれず。

ならばとにクランキーダータにチェンジ。

バスはいる、そして反応もある。ただ後一歩。口を使わせることができない。

「トリプルフックだからかかるかと。昨日釣れなかったからルアーを絞り込んだんですよねー。だから手がない(笑)」

(27)10:54 青木/リミットメイク!

カレントの当たるインサイド側の竹カバーで複数尾を確認。そのうちの一本がカバーの奥へ入っていったので、PE1.5号のパワーフィネスに持ち替え、ブラインドでSVSBを撃つと一撃!
リミットメイクとなる42.5センチ、1040gをキャッチした。

実は4尾めを釣ったあと「よりカバーの奥、濃いところ、暗いところに撃ち込むために」と、カバー用スモラバを外して、そのロッドに0.6gのネイルシンカーを挿入したSVSB1.8インチをセットし直していたのだ。

「さっきまで釣っていたPE0.8号のタックルだとさすがに躊躇するようなスポットもあるので。ここからSVSBの2タックル体勢で行きます」

(28)11:06 大津/粘り勝ちで3本目!

「やっぱりこれ!? でも、かからなかった!」

ルアーはライオットブレード。

「反応はする。いまも口を開きました!」

しかし流れが強く頭の位置がわからず、ベストなトレースコースが見つからない。

「ピタッと入れば口使うと思うんだよなー。あれはでかいから獲りたいです」

見えバスはおそらく3本。繰り返しても問題ないというスピンテールサイトで攻め続けると、そのつど反応はするもショートバイトの嵐!

「スピンテールサイト用にチューンしたヤツ置いてきたんですよねー。うーん、もう戻ろうかな」

激闘30分。ライオットブレードで粘り勝ち!

46cm 1250g!
「この子日本語分かりますね(笑)」

(29)11:47 大津/休憩後の予告4本目!

最上流の釣れたスポットで昼休憩。

「休憩終わったら1投で仕留めますよ!」

再開後、青木さんの最大魚を聞く前に予告通りにキャッチ!

「30分おいたのがよかったですね! 強制的に待ったかいがありました!」

同じくライオットブレードで最大更新の45cm 1300g!

「青木さん? まぁもう揃えてると思うので大丈夫です(笑)」

(30)11:57 青木/入れ替え!

昼の休憩後、再び上流へ向かいながらチェックしていく。

竹のレイダウンが続く左岸側のストレッチで、バンク際にSVSB(PE0.8号のタックル)を撃ち込むと41センチ・900gが食ってきた。

「ここからウエイトアップするのは難しいね。無駄撃ちはしなくていい」

同じ場所でさらにデカい個体も発見したのだが、見切ったり甘噛みが連発。

「浅くてエレキを半ペラ(半分水面から出す)で使ってるから、バスを見つけても瞬時にバックできないのがストレス」

(31)12:04 大津/待望のMMZデカでリミットメイク!

まだイケる!とは思いつつも狭いスポット、手数の少なさ、時間配分などから移動を思案。あくまでも思案がミソだったりして。

「日本語通じるんで、言葉とそぶりで(笑)。いやー、MMZデカ! ここにきていい仕事してしてくれました!」

ワンスポットからキロアップ3本目、47cm 1500g!で、最大魚更新&リミットメイク!

「あと1本! 一番下のを入れ替えたいですね!」

(32)12:30 大津/バックウォーターで音信不通?

昼ごろから大津さん情報の更新が途絶えていますが、スマホの電波が入らない最上流へ突入している模様です。

青木「マジであの上まで行ったの⁉︎ 歩いていったほうがはやいようなエリア。俺は下ろうかな。徐々に水位も下がってますね」

(33)12:40 青木/エビソン投入!

午前中に1500クラスを逃した滝のあるストレッチ。同じポジションにまたしてもビッグフィッシュが定位しているが、SVSBをチラ見するだけで食ってくれない。

「利口だな……」

新たにリグった青木唯プロデュースの「エビソン」を試すも、今の状況にはマッチしていないようだ。

「バスはいるけど、昼から増えてるわけじゃない。供給がない。だから大津さんは上に行ったんでしょうね。数は多くないけどフレッシュだろうから」

(34)12:43 大津/起点の壁で

さすがに最上流は諦め、サイトで攻めつつ下流ことに。

「バスのこの壁を起点に動くと思うんですよね。でも
昨日とは違うなぁ」

MMZデカでカバーに見えたバスにアプローチすると、一瞬のリアクションで口は使うがフックセットができない。

「うーん、キロアップだったのに」

上流からはオカッパリの釣り人、そして下流には青木さん(がいるかも)。上も下るも。さてどうする?

(35)12:58 青木/カバー最奥で食ったが?

「もう最上流へは戻りません。養老川も出ない。残り時間は中流域で。1500gを超えるようなデカいのは、安定感のない上流よりも、中流域にいると思うんですよね」

下りながらチラッと見えた魚影にアプローチすると、あっさりSVSBを食ったが入れ替わらず。

「バスたちのテンションが、この時間はあんまり高くない気がする」

(36)13:36 青木/7本目キャッチ

赤い橋の下流・右岸でカバー奥の魚を掛けるも、またまた入れ替わらないサイズ。

ちなみにここまでキャッチしたバスの大半はサイトだが、同船しているカメラマンでさえ目視できないことがほとんど。

「そのくらいの距離で見つけないと食わないってことです。カメラに映って食うのは相当イージー」

ここで大津選手も上流から登場、青木を追い越して下っていった。

(37)13:46 青木/1320g!

大津が下っていった直後、ベンドのインサイド側でデカバス発見。SVSBを追いかけてきたのでそのまま外へ逃して、水面に倒れた枝にとまらせてシェイクすると、躊躇せずバキューム!

PEラインが絡んだカバーにボートで突っ込み、さらにそこからバスは沖へ。強烈なパワーで猛ダッシュするも、冷静にやりとりしてネットイン。

43センチ・1320g!

さらにさらに、今日見たなかで最大級の個体がクルーズしているのを付近で目撃。昼前に48センチが食ったのと同じエリアである。

「ここだけ水面のゴミが帯状になってるでしょ。一種の“潮目”になってるんだと思う。デカい魚はこの潮目のなかを泳いで、基本深みにいるんだけど、ときどき上がってくる」

(38)14:05 大津/休憩前の入れ替え!

かなり本湖寄りに戻り、竹のブッシュの下にいた2本にMMZデカをアプローチして、奪い合わせてキャッチ!

670g! わずか20gでも入れ替えは入れ替え!

「貴重な入れ替えですね。見てすぐにパクッと。虫系のリアクションとは違います」

(39)14:05 青木/続けざまに連打!

入れ替えとなる42.5センチ・1120gは、比較的オープンなスポットで食ってきた。

「デカいのが見えて、そいつを狙ってたらうしろから別のが出てきて食った。なんかこの時間、サカナ動いてますね」

チョウチン(吊るし)の技術にもいくつかのレベルがあり、先ほどの1320gは10段階でレベル4程度。いまの魚はイージーだったので「レベル2ですね」。

「今日は一回だけ、神業レベルのシークレットなチョウチンで釣った。入れ変わらなかったけどね。みなさんも“チョウチニスト”の称号をめざしてください」

これでトータルウエイトは6260gに!

(40)14:30 大津/大移動!

休憩後、古敷谷川の最上流までの移動を決断。

「1時間はかかるんですけど、青木さんともろ被りのこの状態を考えると、このままやるよりは新天地かなぁ。

獲るのは難しくはないと思いますが、移動に1時間、3時半からどれだけできるか」

実は昨日の最大魚は古敷谷川だという。さて、この決断がどうでるか!

(41)14:40 青木/本日最後の上流アタック

午後の休憩を挟んでプラン変更。再び上流をめざすことにした。

リミット5本のうち、いちばん軽いサカナが1120g。これを入れ替えるには、ここまで見えたデカバスをやっつけるのが最短距離か?

(42)14:48 青木/入れ替わらず!

赤い橋下流の護岸に浮いていた見えバス。最初は渋い反応だったが、ニゴイがSVSBを食おうとしたおかげでスイッチが入り、最後はフォールで素直に食った。1kg近いナイスフィッシュだったが、これでは入れ替えできない。

「上流の“溝”にいるやつを釣るしかないのか……」

(43)15:09 青木/30g増量!

上流の青い橋の手前にある“溝”(護岸にある幅60センチほどの小さな流れ込み)に、明らかに1500オーバーの個体が入っている。これまでも通るたびにアプローチしてきたのだが、なかなか口を使ってくれない。

しかし橋の上にある別の“溝”で、ついにSVSBが吸い込まれた。43.5センチ・1150g、わずか30gだがウエイトアップに成功!

「“溝”のサカナは黒っぽいし、居着いている個体かも。近くに深みもあるし、エサも入ってくるのかもね」

(44)15:15 大津/目指すは900g!

「こういう雰囲気で釣りできるのっていいですよね」

養老川と同じく魚を見つつ上がっていく。

「パクって食ってくれるアホな子いないかなぁ。虫が落ちるイメージなんで、虫系とかロングワーム落とすって感じになるんですよね」

昨日は落とせば口を使うイージーモードだったが、やはり今日は食い渋っている様子。

「キロアップ獲れたらラッキーだけど、900を獲りにきたんで」

決して固執せず、やる気のある魚を選んで釣っていく。

(45)15:30 大津/嬉しい誤算で入れ替え!

「蜘蛛の巣が張ってたんでもしかしてって」

このタイミングで先行者がいないかもというラッキーもあったからか、アホな子じゃなくても反応あり!

ルアーはやはりライオットブレード!

「目の前を通して食ってないかなと思ったら食ってました。今日はこいつの日なんですね!」

痩せてるように見えても1300gでトータル6500超え!

(46)15:47 青木/トロ〜ン?

「流れが止まった感じがしますね。トロ〜ンとしてんな」

残り1時間少々。
養老川を下りながら魚の濃かったスポットを見ていくが、どうも雰囲気が変わったようでバスがほとんど見えない。“潮目”のあったストレッチも、浮きゴミが流されてしまっていた。

「パンチの効いたやつを一発、入れたいんだけど。モードが違うな……だいたい、夏は夕方が釣れないんですよね。昼間がいちばん釣れる」

(47)16:00 大津/時間配分OK

養老川にも劣らぬ極浅の古敷谷川最上流まで釣り上がって16時ジャスト。

「釣り下って15分20分、良い時間配分かも。でも数は少ないけど、いるのはでかいですね」

狭くても近くでエレキを踏んでも釣れるのはスピンテールサイトだからこそ。

「あと1本、1500!」

青木さんに勝つためには貪欲に釣るのみ!

(48)16:02 青木/やらかした!

通称「鉄板前」の対岸、護岸されて水深のあるアウトサイドに浮く黒いシルエットを発見。垂れ下がったツルにラインを持たせて誘うと、バスは意外なほどあっさりSVSBを吸い込んだのだが?

「やらかした……。一瞬掛かって、抜けてしまった。食いが浅いんだと思う。今日、かなりミスが多いですよね。でも今のはデカかった、1500〜1600gクラスだった」

(49)16:20 青木/「下ります」

「歯切れが悪い感じになっちゃったな……完全にあのストレッチを狙っていたので。掛けるところまでは完璧だった。でもミスしたわけでもないし、運ですよ。上流で見えたサカナより、明らかに大きかった」

(50)16:41 大津/ラストひと流し

思ったよりも早く戻ってきたので、ラストは桟橋までの護岸をプロップペッパーでひと流し。

「当初の目標ウエイトよりは釣ってるし、これで負けたら仕方ないってことですね。

ただ、いままで通ってきた成果は出たかなと。

2日間のプラだけじゃ絶対にライオットブレードは出てこなかったもんなー。でも昨日やってみてないなと思って使ってた1個しか持ってきてはないんですけど(笑)」

さて、結果はいかに!?

(51)16:45 青木/??センチを追加!

本湖に下ってラスト20分、レッグワームのダウンショットで探っていると、階段の上流側でヒット。しかもでかい!!

「ラッキー(笑)。まあ狙ってはいるんだけど。さっきのアンラッキーがちょい勝ってるかな」

どうしてもバラシが脳裏から離れないようす。
帰着間際なので、ウエイトは結果発表をお待ちください! これがドラマフィッシュとなるか?

(52)17:21 結果発表!

艇王第2戦高滝湖! 青木大介vs大津清彰の結果は、青木さん6590g、大津さん6620g、30gの僅差で大津さんの勝利です!!

お疲れさまでした!!

結果発表後のおふたりの対談、ルアー、タックル紹介は後日アップしますので、お楽しみに!

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