大津清彰 バス釣り真相解明 2023/7/19 艇王高滝湖戦を振り返って

さて、先週は艇王第二戦高滝湖でした。

艇王高滝湖

対戦相手は日本最強のサイトマスターである、青木大介氏。

この高滝湖で青木氏と対決する、と発表されたのは3週間前。

正直、対戦相手と場所を聞いた時から、「普通に戦っても勝てないだろう」というのがありました。

今期はライブスコープの使用は認められておらず、時期的に上流サイト戦になるのは確実。

また、高滝湖の特徴から、普通に考えるならば良い場所は上流数か所を基点に、せいぜい合計300m程度。

その場所でお互いサイトフィッシングで釣っていく形になります。

この状況、青木氏の戦歴を考えれば、水を得た魚のようにバスを釣っていくことは間違いなく、まともにぶつかり合っては、彼を上回る重量を釣ることはできないと思われました。

しかしこの艇王は対決試合。

相手は一人で、その人よりも1gでも上の重量を持ち込むことができれば勝つことができます。

そんな戦略を練るために様々なことを考えました。

プラクティス前にまずしなくてはならないと考えたのは、レンタルボートの軽量化です。

これは、高滝湖で最上流と言われる「堰」を目指すため。

場所によっては、水深25cm程度の瀬を越えていくので、船底がついたらおしまいです。

少しでもボートを軽量化しなくてはならない。

魚探を外し、シンカーも厳選、この時のためにバッテリーを軽量リチウム化しました。

私自身、昔から青木氏のDVDはもう暇さえあれば見ていたので、青木氏の性格的にこの場所までは来ないだろうと考えたためです。

エリアが被らなければ、この試合に勝機はあると考えました。

最上流の堰

最上流の堰を攻略するうえで、エレキの音は大敵です。

そのため、ボートを固定するために、RAMのタフクローにイレクターパイプ30cmを挟み、そこにホームセンターで販売している園芸用の支柱2.4mを差込みボートを固定することを考えました。

ボートの固定方法

結果的にはコレがなければ互角に戦えなかったほど、今回重要なアイテムとなりました。

またこの園芸棒は、堰を目指すために船を押し進めるため使用しました。

どうセッティングしてもペラがエアを噛んでしまう形になるので、推進力が得られない・・・。

そのため推進力を補う意味でこの棒を使用しました。

さて、最上流の堰攻略は準備万端。

堰の魚は平均1200g以上。

間違いなく少し下流側の魚よりもクオリティが高く、何匹とれるか?も重要な要素でしたが、この場所だけで5本は難しい・・・。

当然、青木氏ともろ被りの場所でも釣らなくてはならない。

釣り方も探さなくてはなりません。

そんな中、虫系ルアー、特に勝てるはずのない吊るしはできれば避けたい。

そんな中、プラクティスから導き出したルアーはこの3つ。

・ライオットブレード9gのスピンテールサイト
・MMZデカのリアクション
・レインズスワンプスキニーLのノーシンカー

スピナベサイト&スピンテールサイトのような手は、青木氏はやらないはず。

青木氏の映像はほぼすべて見ているので、そういった手を出しては来ないだろうと予想しました。

このスピナベサイト系の釣りは、青木氏にとって陸王レジェンド2で川村氏に負けているテクニックです。

そのため、どこかで習得している可能性もありましたが、青木氏の試合はほぼ映像化されているのでそれは私は見たことがありません。

ただ、プラクティスでの反応が極めて悪く、ライオットブレード9gのスピンテールサイトはあくまで保険の意味で当日は積み込んでいました。

そして今回メインにしたのは、MMZデカのリアクション。

MMZデカ1500g

今回、このルアーパワーは凄まじく、反応しにくい1500gクラスも容易に口を使ってきました。

ただし!

掛からない・・・・・・。

これは私のMMZデカの経験不足によるものでしょう。

高滝湖におけるこのワームの性質とフックセット方法が、自分の中で全く確立されていない!

普通のロングワームとは異なり、何故か食い込まずに「ガブッ」と食べて放してしまう。

もちろん食い込むバスもいます。

しかし基本カバー越しなので、食い込ませるように待っていると、カバーに潜られて出てこなくなる。

以上の二点から、即合わせしなければならない状況で、結果的に半分以上掛からないことを承知でこのワームをメインに考えていきました。

使い方はあえて着水音を大きく「ポチャン」と落とし、ボトムまでフォールするだけ。

何かするよりも、何もしない方が効果的でした。

そして3つ目。

今回の試合で数を狙おうと思っていたのは、レインズスワンプスキニーLのノーシンカーでした。

レインズスワンプスキニーL

このワーム、プラクティスでのルアーパワーが凄まじかったです。

難しい養老川の上流の魚も食いやすく、また、もう一か所のちょっと小さな川である古敷谷川の魚はなんと見えたすべてのバスが食べました。

掛からないようにセッティングしても数匹掛かってしまったのですが、もうこれだけあれば勝てるかもしれない、プラクティスではそう思えるほど強烈なパワーを持っていました。

レインズスワンプスキニーL2

そんな形でプラクティスは終了。

プラクティス2日間は猛暑。

試合当日は曇りということでパターンがすこし変わってくるとは思いましたが、基本はこの3つで戦おうと考えていました。

試合当日の模様はこちら

【本編】艇王2023 BATTLE2 高滝湖戦 大津清彰VS青木大介

裏話をざっくりお話しすると、曇ったためかレインズスワンプスキニーLへの反応が激変。

なんとほぼ食わない、また食っても端っこだけ食って離すという状態。

小型虫系ルアー(RVバグ1.5)には反応が良かったのですが、この虫系の釣りをすると負けると考えこれ以外を模索。

プラクティスでは反応が悪かったスピンテールサイトに一気に反応が良くなり、これメインに変更。

そして当日も反応が良かったMMZデカとの二本立てで釣っていき、最終的に5本6620g。

僅差でしたが勝利することができました。

最終ウエイト

案の定、養老川のバスが多い場所を青木氏は釣っており、私はそれを避けるように最上流の堰と古敷谷川を釣ることが勝ちに結びついたのだと思います。

クオリティの良い魚だけを選んでモノにできたと思いました。

ガチンコサイト対決となった今回。

そんな中でもアイデアと戦略で戦うことを重視、対決試合ならではの良い流れを作ることができました!!

そして本年度も艇王チャンピオンカーニバルに出場決定!

全力で戦っていきたいと思います。

★タックル★
ロッド:【プロト】フェンウィック LINKS 68CM-ST J
リール:アルファスSV
ライン:ガノア アブソルートAAA 14lb.
ルアー:MMZデカ

ロッド:フェンウィック ACES 68C M J
リール:アルファスSVTW
ライン:ガノア アブソルートAAA 14lb
ルアー:ライオットブレード9g

ロッド:フェンウィック LINKS-CT 65SLP+J
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン:オルトロス フィネスシャングリラ 0.6号+LDLフロロ 2.5号
ルアー:レインズスワンプスキニーL

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