さて、今回は
相模湖へテストに行ってきました。
相模湖 みっちり研究・テストの一日でした。
同船テストということで、あれやこれやルアーを考える一日。
これは何度も述べていますが、
ライブスコープの登場によって、水中アイテムのテストスピードが飛躍的に向上しました。 もともと、私は水面や水面直下のアイテムの開発ばかりで、見えない水中のアイテムの開発には消極的でした。
それは
「釣れるか?釣れないか?結論が出にくい」ためです。
見えないアイテムの開発は、膨大な時間が掛かります。
釣れるのか?釣れないのか?また、どのように調整すればもっと釣れるのか?という
ルアー開発で最も大切なことがすぐにはわからないためです。 そしてどこまでいっても主観的で、平等で正しい結論が導き出せない。 そんな中、「なんとなく、よく釣れたこともあるので商品化しよう」という、
なんとも歯切れの悪い状況で商品化せざるを得ない・・・ そんな曖昧さが開発に消極的だった理由です。
しかし、
ライブスコープの登場によりその状況は一変。
すべては1投で結論が出ます。 どんな形状に反応が良いのか? また、もっと反応させるにはどこをいじればよいのか、バスはどんな要素にひきつけられているのか?
すべてが確かな情報としてひとつひとつ積み重ねていくことができるようになりました。 そんな中、ここ数年はあらゆるルアーの検証が繰り返されています。
過去、生まれてきた様々なルアーたち。
おそらくその中で「クランキーダーター」のように消えていったルアーでも、
奇跡的に釣れるルアーがいくつも存在するはずです。 また、釣れるルアーでもさらに改良を加えることでもっと釣れるルアーへと進化できる可能性も同時に模索していきます。
そんな中での一本 今回メインとなったルアーは、
「バスを引き寄せる力は強いが、バイトまで至らない」ことが多く、この点をさらに改良することができれば素晴らしいルアーになりそうですが・・・
もっと研究が必要です。
このように私は、ライブスコープの登場によって、すでにいくつか開発を進めてきました。
ひとつはすでに発売中となっている
「レヴァリエミノー」です。
これはジャークベイトがどれほど強烈にバスを惹きつけているのかということを、ライブスコープが教えてくれた結果生まれたルアーです。 バスが反応するジャークベイトのアクション、これをさらにベイトフィッシュサイズまで小さくしたら・・・ その結果生まれたルアーです。
これは当然ライブスコープ無しでも、水中では同じことが起こっています。
魚探のないおかっぱりでも各地で釣果を出しているのがその証明でしょう。
レヴァリエミノー もう一つが2024年発売となる
「ダートパニック45ECO」。
バスに対するワインド釣法の強烈な力は、ライブスコープ無しでは気がつくのに数年かかったと思います。
バスが狂ったようにルアーを襲ってくる様子は、
バスフィッシングの歴史を変えると感じたほどです。
ダートパニック45プロトにて こちらも基本はボトムまで落とし、左右にダートさせるだけ。
いわゆる海でいうところの
「ボトムワインド」になります。
鋭く泳ぐフットボールジグに近いかもしれません。
ライブスコープがあればもっとつれるのは、ダウンショットでもノーシンカーでもパワーフィネスでも同じこと。
ルアー開発にライブスコープを活用することは、F1や各種研究技術に近いものでしょう。
その研究が一般的に関係がないようなものでも、日常生活に生かされる感覚に近いものがあります。
普段使用するカーナビに、「重力は空間と時間を歪める」という一般相対性理論が組み込まれているようなものでしょうか? ライブスコープを活用して生み出されたルアーは、魚探がない状況でも同じように釣果の恩恵を受けることができる。 むしろそれが可能になるルアーの開発こそ重要だと、私は考えています。
そんなライブスコープを活用したルアー開発ですが、近日中に新たなルアーをひとつ公表したいと思います。
ルアー名称は
「ダズリングフラッシャー」。
研究していく中で、
「これほど反応が良いルアーがあったのか」と驚かされたルアージャンル。 それに新たな改良を加え、様々なリグとしても活用できる方法を提案します。お楽しみに♪
ダズリングフラッシャー --------------------------------
※大津さんへのメッセージ、この連載のご感想を受け付けております。メールの件名を「大津さんへ」としたうえで 下記のアドレスまでドシドシお送りください!! inquiry@lmg.jp
コメント
ログイン、もしくは会員登録いただくと、コメントできます。