さて、今回も
亀山湖へ。
ルアーマガジンの企画【シン・ドラハン】で、藤田京弥を倒す会という企画で集まった草トーナメントが行われることもあり、3日間出張で亀山湖へ。
藤田京弥を倒す会 まぁ、テストアイテムも多数あったので、目的はそれだけではなかったのですが。
亀山湖は20年前、学生時代からから来ている湖です。
取材で来たり、イベントで来たり、H-1GPXで上位入賞したりと、
自分としては亀山湖はそれなりの経験がある湖。 ですが正直苦手です。 何というか、
「捉えどころがない」という印象を持っています。
何をやっても釣れるが、圧倒的に他者を出し抜ける釣法がわからないという感じです。 サイトフィッシングが通用する時期なら、なんとかなる感じがあるのですが、
今の時期のようにバスが全く見えない状態になるとわからない・・・。 まぁルアー自体を大きくすると大きいバスも釣れるのですが、そんなシンプルな方程式は誰でも行うし、それだとノーフィッシュの確率も高くなる・・・。
ライブスコープを使っても、この亀山湖はよくわからない・・・。
「亀山湖は魚種が多いからバスがわからない」っという方もいると思うのですが、様々な湖に通っているとどれがバスなのか? かなりの確率で理解できるようになります。
その上で、
亀山湖のバスに対しライブサイトをしても、ちっとも反応が得られない。 何を投げてもほぼ反応がない。
この時期は特に顕著だと感じました。
現在の亀山湖の情報を集めてみると
・タコ粘りアングラーが釣っている ・シャローランガンで釣れている ・シャッド投げまくりで釣れている こんな感じかと。
統一感のないような情報ですが、
基本的にライブスコープを使用しない方法が釣果を伸ばすキモかなと感じました。 これがどういうことかというと、
「食わないバスは何をやっても食わない」 「基本的には釣れるバスはどこにでもいる」 ということ。
「食わないバスは何をやっても食わない」というのは、特に感じました。
スイッチがオフのバス、いわゆる
「スリープモード」のバスは全く餌を口にしない。 自分、家でクサガメを飼っているのですが、水温が下がると動きが鈍るだけでなく、餌を全く口にしません。
そういった状態にバスがあるのではないか?と感じました。
そのためバスがたまっているような場所を見つけても、食わない群れは食わない。
「基本的には釣れるバスは湖どこでもいる」というのも、情報にならないようで読み解いていくと重要でした。
前者のように食わないバスは食わないが、食うバスは積極的に徘徊している可能性が高いということです。 私の得られた結論は以下のようなものでした。
現在の亀山湖は、バスの捕食オン・オフが激しい。 オフのバスは何をやっても食わない。 オンのバスはかなり食い気が高い。 その振り幅がとても大きい。 亀山湖はバスの数は多い。 ただ、オンのバスはかなり少ない。 オンを100%、オフを0%とすると、通常の湖はその中でも30%とか50%とかのバスも多数いる。 だが現在の亀山湖は中途半端なバスが極めて少ない。 具体的な感覚としては0~20%のスイッチで行動するバス・70~100%の状態で行動するバス、この2種類に分けられる感じを受けました。 この感じ・・・
霞水系、利根川に近い感覚です。 利根川はスイッチオンの時は天井知らずでバスの活性が上がります。
キャストが5メートルズレたとしても、目にもとまらぬ速さでルアーに襲い掛かるので、逆にアングラーの手首を持っていかれることもあるほど凶暴。
しかし、オフの時は何をやっても食わない・・・。
ライブスコープがあったところで、あまり意味をなさないというところも似ている感じがしました。
初日はゼロ・2日目は2本。
ただ、2日目の2本はサイズが大きく、先週の艇王をはるかに上回る魚でした。
ジグストにて
ジグストにて② ジグストはもう泳がせて数秒で襲い掛かってきました。
どちらも本気食い!
捕食スイッチオンのバスは、本当にアグレッシブ。
最大サイズは925gというナイスフィッシュ。
1本は竹の先端・もう1本はワンドの最奥の流れ込み、どちらも日が上がったタイミングで日向ぼっこ?している感覚でした。 っということで3日目、ルアーマガジンの企画【シン・ドラハン】では
ライブサイトは一切捨て、ライブスコープは移動中の見えない立ち木を見る(危ないので)ために使い、「ここは利根川なんだ」と考えながら釣りをしました。 風や太陽、影を意識し、アグレッシブなバスはどこにいるのか?ということを考えながら1日を組み立てました。
ブレイクをやるときでも、バスを見るのではなく、餌を探しているスイッチオンのバスがどこで餌を探すのか? 基本的には速い釣りを意識してキャストを行いました。
その結果は、12月末発売のルアーマガジンにて!!
今回のように、
ライブサイトを捨てる方が良いというのは、今年榛名湖でも感じました。 この時は春で、バスが積極的にシャローを動き回っている時期。
ライブサイトで追いかけるとバスが驚いて逃げてしまう状態。
私がノーフィッシュだったのに対し、アンカーを打って距離を出して粘っていたアングラーが爆釣という事がありました。
ライブスコープは水中を把握するのに重要なツールですが、ドツボにはまってしまうこともあるツールです。 しかも近年、ライブスコープに慣れてきたバスが増えてきているため、あえてライブスコープを使わない選択で上位入賞者が出ることがあり、特に2023年度はそういったアングラーが目立った最初の年だったように感じます。
とはいえライブスコープは、圧倒的情報量を与えてくれるツールであることは間違いありません。
ライブスコープで水中の状態を把握しつつ、必要とあらば直接的なライブサイトは捨てる勇気を持つ。 場合によってはブラインドライブサイトも行い、ルアー放置でバスが回遊してくるのをライブスコープを使いながら待つ、こんな方法も今年は多くみられたと思います。
これほどライブスコープが普及しアングラーの技術が高レベルで均一化している現在、2024年以降トーナメントに勝つために必要な、もう一歩先の考え方になると感じています。
亀山湖 ★タックル★ ロッド:プロト・フェンウィック LINKS 68SM-STJ
リール:アルファスSV
ライン:完全シーバス1.5号+リーダー・アブソルートAAA 20ポンド.50センチ
ルアー:ギャップジグ5グラム+野良ガエル
ロッド:フェンウィック GW 68CMP+J
リール:アルファス エア TW
ライン:バリバス アブソルートAAA 14ポンド
ルアー: ギャップジグ5グラム+野良ネズミ
ロッド:プロト フェンウィック LINKS-SF 63SXULJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン: バリバス アブソルートAAA 3ポンド
ルアー:レインズスワンプミニ 1.4グラムネコリグ
--------------------------------
※大津さんへのメッセージ、この連載のご感想を受け付けております。メールの件名を「大津さんへ」としたうえで 下記のアドレスまでドシドシお送りください!! inquiry@lmg.jp
コメント
ログイン、もしくは会員登録いただくと、コメントできます。