おはようございます、こんにちは、こんばんは。
今回はちょっと季節の話題から外れますが、話題という意味では見逃せないこの質問にお答えします!
【質問】 霞ヶ浦ではバスがかなり減っていて、それは農薬の影響だという噂を聞きます。金森さんはどう思われますか? 金森さんの地元のほうでも、そういった話はありますか? 自分の意見を持つこと。そのためにはまず受け止めて考えましょう。
世の中ってキーワードがぶちあがるとそれに集中しちゃいますよね。
週刊誌なんかそうですよ、今話題の(笑)。
でも話題ってそういうことですよね、バスで言えば質問にもあった
ネオニコチノイド。 詳細は省きますが、農薬の蓄積が生態系に影響を与えるという。
淡水から海水へと、広く影響を及ぼしているのではないか。
その影響のひとつが質問にもあるように、霞ヶ浦のバスにもあると。
さてさて、こうした話題を目にしたときに、
個人的には、その話題に巻き込まれない、飲み込まれないことが大事だと思います。 人って理解できてないことを追求するのは面倒なので、その話題がいつの間にか自分の意見になってたりします。
ことこの話題に関しては個人の考えですが、
農薬が悪い作用を及ぼしているのはまぁ一理ある。 でも、いわゆる所説のひとつ。
バスが減っている理由が100%農薬のせいかというと、そうではないと思います。 じゃあどのくらいの割合だろうかと考えると、個人的な見解では1/3でしょうか。
1/3『程度』なのか1/3『も』なのかで印象は変わりますが、1/3。
たしかに霞ヶ浦って周囲に田んぼや畑が多いので、影響は受けやすいでしょう。
ダメージは時間差だと言えばそうなのかもしれませんが、もし影響を受けるとしたら本来は一番の影響を受けるのは流入になるはずです。
農薬はネガティブではあるけど、そこまでダイレクトな影響なのかな?と。
ただ実釣を通した肌感として、霞ヶ浦でバスが減っているというのは、ここ10年くらい思いあたることではあります。 良いときや良い状況も知っているので、減っていることは確かに感じる。
農薬もそのひとつですが、理由としてはよく言ってますが、
カワウ。 寒い時期を中心に、食べ頃なのか20センチ30センチのバスをバカスカ食べている。 低水温になるとそのクラスの動きは鈍くなりますからね。
一方で興味深い話も聞きます。
もちろん話題のひとつとして聞いてくれればいいんですが、
いわゆる外来種は定着するとある程度の年数を超えると繁殖率が減少するらしいです。 だいたい50、60年らしいですが、
それ以上を超えると増えず、むしろ減る傾向にあるという。 そういった可能性もありますよね。
農薬、カワウ、生物としての繁殖率。
これだけを考えてもそりゃ減るよねと。
だからこそ大事になるのが、
バスへのケアになります。
ご存じのようにSNS時代になり、魚へのケアがおろそかになっている確率は高いですよね。
どうしても、良く撮りたい見せたいで、バスのコンディションは二の次になりがちです。
メディアで活動している僕なんかは真っ先に標的にあげられちゃいますが(苦笑)。
魚を持ってしゃべっている時間が長いすぎる!とか。
でもそれは魚のコンディションもきちんと見てるし、ケアに関しても同じくらいに気を使っています。
表に出すところではないので目には付きませんが、関係者であれば分かってくれていると思います。
僕がランディングネットを持って釣りをするのは、確実にキャッチしたいのはもちろんですが、高い足場でも水に浸けられたり、水中でリリースできたりするからです。 文字通り、表面だけ見てはダメということの一例です(笑)。
もちろん農薬は原因のひとつですが、100%悪いということはないでしょう。
霞ヶ浦とは遠く離れた岡山でだってバスは減ってますからね。
ひと気のない山間池で農薬の影響があるとは思えませんから。
でも魚が減ってるからいって釣れないというのとは別のこと。 話題をどのアングルで捉えて、どのアングルを持って遊ぶか。 ただバスが減っている魚であることは間違いありません。
僕らが伝えたいし、やるべきことなのは、諸悪の根源の追求ではなく、
バスを大事にしようってこと。 そしてそれを続けることです。
過剰に反応することではなく、どう受け止めてどう行動するか。
バスは大事に!です。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!!
また来週!
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