金森隆志 JUKE BOX 2024/5/28 春は赤って本当?

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

さて今回は、気にする人はすごいするけど、まったく気にしない人もいるという、摩訶不思議なルアーの要素についてお答えします!

【質問】
春は赤い色が釣れると言いますが、なぜでしょうか? その他にも季節やバスの状況によって釣れる色はあると思いますか?

なにかを選ぶには、なんでもいいや!よりもこれでしょ!という、選ぶ基準があるほうが面白くなります。正解か間違いかは別の話です。

春は赤。

これは「風流」「わびさび」の世界ですね。

僕も正確に調べたわけでないので確証はありませんが、春にはザリガニ、いわゆるクローフィッシュが冬眠から目覚めてバスがそれをよく食べるから、ルアーはザリガニに寄せましょうという話が元だと思います。

現場からは以上です(笑)。

で終わるのもなんなんで、おそらくきっと、それが昔は本当に効果的だったはず。

ある種の迷信みたいなもんですが、文化ですよね、アメリカンバスフィッシングの。

だから春は赤。

ただもっと厳密にいえば、春は(嵐なんかで荒れた後、濁ったシャローのボトムカバー回りにいるザリガニを狙うバスがいるからそいつを釣るには)赤!ということ。

だいぶ略してますが、おそらくそのくらい限定した状況だったはずなのに、それが伝わるにつれて秘策、迷信みたいな拡大解釈でどんどん略されて「春は赤!」になったんでしょう。

なので、僕は信じません。

言い切りました(笑)。

さらに言えば、これってプラッガーやクランカーのフレーズですよね。

クラシカルでなんとなく耳触りが良くて、自分がプラグが好き、クランクが好きであることを鼓舞するフレーズ。

絶対じゃないと分かってても信じることってありますから。

本当に赤で釣れるのであれば、もっともっと釣れてるし使われていると思います。

でも否定はしません。

そのほうが気分が乗ることはあるし、気分が乗ったほうが釣れることもあるっちゃある。

花火大会に行くなら浴衣の方が風流だしわびさびだし、きっと盛り上がりますから。

それと同じ話。

でもオレは動きにくいから、Tシャツ短パンサンダルで行くけどねということです。

釣れる色、釣れない色というのも同じです。

信じたくなるようなエピソードのあるカラーがあれば信じて投げれば良いと思います。

個人的にはロマンチストではないので(笑)、カラーに関しては、見せたいか見せたくないか。

ここに尽きます。

例えば雨で濁った。

見て!となりますよね。

なので、シルエットの出やすい黒なんかを選びます。

サイトアプローチやクリアウォーター。

あまり目立たせたら警戒されるかなとなれば、見せたくない。

水馴染みのいいスモーク(クリア)、ウォーターメロン(ステイン)、グリパン(マッディ)。

秋は見せたい。

散った魚を探すのがベースになるので、ファーストムービングを使うことも多くなります。

もしくは夏ならノーシンカーをゆっくり沈める誘いをしていたのが、秋になるとヘビダンや重めのテキサスをストンと落とす釣りに変わってくるので、その時に夏の延長で見せたくない、水馴染みのいいカラーを使うのは的外れになってくる。

なので、秋は濃いめ派手めの見せたいカラーを選びます。

冬でも魚を寄せる釣りなら見せたいし、ジッとしている魚に優しくアプローチするなら見せたくないカラーだよね、となります。

アプローチや使い方、季節などのシチュエーションによって、見せたいか見せたくないかを気にした方が意味はあるはず。

でも人それぞれなんで、風流な方がいいじゃん!となればそのカラーを選べばいいと思います。

これはスタイルに関わる問題ですね。

どっちも良いしどっちも正解。

なので、まずはカラーを選ぶ基準をしっかり持つことが大事になるのではないでしょうか。

と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!!

また来週!

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