大津清彰 バス釣り真相解明 2024/12/11 クランキーダーター200A

さて、今回は2025年新製品をご紹介しましょう!

クランキーダーター200A

その一つがクランキーダーター200A(Alternative)

メタルリップクランクが効果的なことは近年広く知られてきました。

ルアーの歴史、過去を振り返ってみると様々なメタルリップクランクが存在していたのは事実。

散々試した結果として私が一軍としたのは3種類でした。

・タックルハウス チビリコクランク(メタル)
・ティムコ クランキーダーター
・ハイパークランク

以上3つです。

・タックルハウス チビリコクランク(メタル)

約40年前に販売されたタックルハウス社のクランクベイトです。

バルサ製。

サイズは2種類、リップはメタルモデルとポリカーボネートモデルがありました。

浮力が高く、しかもリップの角度的に潜らないため、表層を引くメタルリップとしては最高傑作。

近年流行りのシェイク巻きでは、その場から全く動かないほどのバランスを誇る。

ただし速巻きでは破綻する。

2サイズともに傑作である。

しかし、ほぼ手に入らないのが弱点。

CHIVIRICO (チビリコ)について
https://tacklehouse.co.jp/prototypefile/?p=19913

チビリコクランク

・ティムコ クランキーダーター
https://www.tiemco.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=302700009&bid=lurefishing&cat=002

ご存じ復刻を遂げたティムコ最初のオリジナルルアー。

チビリコランクよりもやや深い場所を攻略するルアーだが、基本的に目に見える範囲内で使用する。

サイトレンジですね。

チビリコランクやハイパークランクに比べ今で言うシャッドに近いため、ジャークなどで使用することも可能なので仕掛け方が多彩。

ただ、両者に比べ飛ばないのが難点。

クランキーダーター90

・ハイパークランク

とにかく飛ぶ!

潜る!

そのため、深いレンジを攻略するのが得意。

ゆっくりハネモノのように使用するのがコツで、中層でも食わせるパワーはやはりメタルリップならでは。

ライブスコープとの相性抜群で、【水中ハネモノ】のように使用し、食わせていくと釣果を伸ばせる。

ハイパークランク

こんな感じで私は3つのメタルリップを使い分けています。

しかし、この3つだけではメタルリップの魅力を存分に発揮できるとは感じていませんでした。

メタルリップはその強烈なアピール力に加え、リップの薄さからくるアクションのキレ、そして厚みのある部分と薄い部分が動きの中で幻惑効果を生み出し、バイトするのではないか?と私は考えています。

これはスプーン系すべてに言えることですね。

ルアーサイズに対しての曖昧さが生まれ、バスが見切れないのではないか?と考える説です。

まぁメタルリップにバイトする謎は私の中でも全く解明されておらず、この説もただの仮説にすぎませんが・・・。

メタルリップはそれ以外に、【前傾姿勢が強く出る】メリットがあります。

これはデメリットにもなる点ではありますが、メリットとして活かすこともできる!

クランクベイトはもともと、トレブルフックがついているにもかかわらず、リップという構造が根掛かりを回避するという夢のようなルアーです。

しかし、ロングリップを持つディープクランクでも、泳いでいる姿勢は想像以上に立ってはいません(もちろん潜行深度とルアーにもよる)。

しかしメタルリップはそのリップの重さ故、前傾になりやすく根掛かり回避しやすいメリットがあるのです。

※まぁハイスピードで巻いてしまうとこの限りではないので、スローに巻く前提ですが。

この重いリップという構造を利用すれば、シャローでも根掛かりしないルアーを作ることができる!

今回のクランキーダーター200Aは、【シャローで根掛かりしない大型ルアー】を想定して作っています。

大型の金属リップは深く潜らせるためではなく、シャローでカバーを回避するために搭載されているのです。

大型リップなのに潜らせない!

それがこのルアーの重要なコンセプト。

表層系ビッグルアーがビッグバスに効果的なことは、各種ハネモノ等々で証明されていますが、当然これらはカバーに絡めて使用することはできません。

根掛かりするからです。
※ダブルフックを使う選択もありますが、ここではフッキング重視のトレブルフックの話

大型ビッグルアーの最大の弱点はここにあると思っていて、例えば枝が空中まで飛び出している複雑なレイダウンのポケットにこれらのルアーはちょっとパワー不足を感じていました。

っというのも、これらはある程度助走距離が必要なルアーで、しっかり長く引くことでバスをバイトさせるルアーだと感じているからです。

クランキーダーター200Aはそういった複雑なレイダウンの中に入れてただ巻きしてもリップ構造が根掛かりを回避します。

また、薄い金属リップはシェイク巻きした時もその場から動くことが無いため、アピールするための距離が無くてもバスを惹きつけることが可能となるのです。

また、浮きごみが多いシチュエーションでもこのリップがごみを回避するため、非常に便利です。

各種ハネモノといったルアーの中にもう一つローテーションとして加えられるルアー、それがクランキーダーター200A!

大型金属モノルアーの新たな一手として使用していただければと思います。

クランキーダーター200Aプロト

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