大津清彰 バス釣り真相解明 2024/12/26 ダートパニック60【新製品】

今回は新製品紹介!

ダートパニック60について説明しようと思います。

ダートパニック60

PDL DARTPANIC 60
LENGTH(SOFT BAIT) 60mm
TYPE SINKIN
G CODE 3001041

あらゆるフィッシュイーターに効果的なテクニックの一つであるワインド釣法。
バスというターゲットに対しても有効であることが、近年明らかになってきました。
PDLダートパニックは、バスが最も反応が良い動きを徹底的に追及。
その結果辿り着いたのが、水流抵抗を極限まで減らしたヘッド+ボディ形状です。
流体力学から割り出された無駄のない形状により、ワインド釣法ならではのダートのキレの良さを実現しました。
魚の視界から一気に消えるほどのスーパーダートは、かつてないほどにバスの本能を刺激。
存在を見破ることができないダート幅とキレの良さにより、最後には口を使ってしまうルアーとなっています。
※ワームはFマークが下になるように、真っ直ぐセットしてください。
※エラストマー素材を使用しているためクセが付きやすく溶融する恐れがあります。他のワームやルアーとは別の容器で曲がらないように保管してください。

パッケージ説明文はこんな感じ。

ここからは裏話を・・・

ダートパニックは45mmから登場しました。

これは【小型サイズのほうが結果的にだましやすくよく釣れるから】という結論からでした。

ワインド釣法はバスが追いきれないほどの左右へのダートがバスを狂わせ、バイトさせるルアーです。

このとき、スピード+小型というのが効いているというのと、バイトはショートバイトが多いので小さい方が掛かりが良かったことが挙げられます。

このワインド動きの原理はかなり複雑です。

上にひかれたラインの影響で、ルアーが左右に飛んでいく・・・考えてみれば不思議です。

普通なら、上に引かれれば、ルアーは上に向かうでしょう。

ルアーが左右に飛ぶというのは、揚力を利用しているからです。

いわゆる「凧が重力に逆らって飛ぶ原理」を利用した抗力と揚力をしっかり考えなくては、ワインドルアーとして成立しないのです。

また、それを効率よく使うための「水流抵抗と圧力抵抗」のバランス。そこから生み出された流線型のヘッドと三角ボディ・・・。

とにかく、【ワームなのにハードルアー並みに誤魔化しが効かない】そんなルアーがワインドルアーなのです。

ダートパニック45はそんな中生み出されました。

しかし、先ほど書いたように、全体のボディバランスで動きは決定されます。

ヘッド重量が変わればワーム部分の最適なサイズも変わります。

実はダートパニック45は1.5gと3g、特に3gが完璧に動くように設計していました。

そのため、ラインナップされている5gは、実は最高の動きをしているとは言えないのです・・・。

それでも小型サイズによる恩恵も大きく、当然ワインドルアーとしては十分すぎるほど動いているため、よく釣れるというのは間違いありませんが。

しかし本来、重量がアップするならば、より速く動いて欲しいのです。

より素早くフォールし、より幅のあるスーパーダートを出してほしい。

そうすれば、よりリアクション効果は高まる。それがホンネです。

ダートパニックヘッド

ダートパニック60は、そんな動きを演出するために作りました。

ダートパニック60にラインナップされているのは5gと7g。

どのメーカーもワインドルアーにはヘッドとワームをセット販売しますが、結局ピッタリ合うルアーを使わないと効果を発揮しにくいんです。

今回のワームサイズに合うのは5g・7g。

それ以上もテストしましたが、破綻してしまうのでお蔵入り・・・。

また、ボディサイズもいくつかテストしたのですが、結局どれも破綻してしまったため。

60mmに5g・7gというサイズに落ち着きました。

フックサイズは少し大きくしています。

重量がアップすることにより、フックを大きくしても動きに支障が出ないと判断したため。

ワインドルアーを作っていくと、「円柱状の物質が作る、水流抵抗の大きさ」を改めて感じることになります。

なんと計算していくと、フックの作る水流抵抗のほうが、ヘッドとルアー水流全体の抵抗より大きくなってしまうのです。

これがキレの良いワインドの妨げとなる。

そのため、フックのサイズは小さければ小さいほど基本的には良いのです。

抵抗と形状の関係がわかる記事
https://pigeon-poppo.com/aerodynamic-drag-comparison/

実は下側にアイを設け、トレブルフックを使えるようにすることも検討していました。

しかし、上記の理由でアクションに満足のいく結果が得られず、ボツに。

これは計算ではなく勘ですが、重量を20g以上に設計しないと下側にアイとトレブルフックがついても切れの良いアクションを出すのは難しいでしょうネ。

ダートパニック60にて

したがって、ダートパニック60を使うときは、絶対にスナップを付けないでください!

スナップの水流抵抗は莫大で、たったこれ一つで大きなブレーキが掛かってしまうからです。

必ず直結で使用してください。

5g・7gのダート幅とキレの良さに関しては、私の知りうる限り世界最高峰の出来だと考えております。

ぜひその【スーパーダート】を体感してください!

さてこのワインド釣法がバスにも効果的なことは知られてきましたが、実はこのヘッド形状・・・・

【根掛かりしないんです】

最初、私も何故かわからず不思議だったのですが・・・フックが倒れず、しかもアイ位置から長く突き出たウエイト部分がクランクベイトのリップのように障害物をかわすことがわかりました!

このため、立ち木の中とかにぶち込んでも根掛かりしないのです。

仮に根掛かりしたら、シングルフックなのでナス型おもり入れれば回収できますし、ぜひごちゃごちゃしたところでバーチカルに使ってみていただきたいですね。

あらゆるフィッシュイーターが釣れる、それがワインド

★タックル★
ロッド:フェンウィック LINKS-CT 65SLP+J クリッタースティック
リール:エアリティ LT2500S
ライン:エックスブレイド オルトロスPE WX8 フィネスシャングリラ 0.6号+LDLフロロ1.25号
ルアー:ダートパニック60

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