今回は
2025NEWモデルを一挙ご紹介!
カタログスペックと個人的な印象を書いてみたいと思います。
フェンウィック リンクスLINKS 67CMHJ “Heavy Duty Versatile” 115g 28,000円(税別)6'7" Max 2.5oz. Lure 10 - 30lb. Line アクション:MS(ミディアムスロー) 一本あると重宝するバーサタイルロッド。
スピナーベイトからカバーネコなどを実現するロッドはフェンウィックでも数多くラインナップされてきました。
しかし近年、ハネモノやヘビースピナーベイト、大型トレーラーを装着したブレードジグなど、従来のウエイトをはるかに超えるルアーの使用頻度が増加。
釣果を出すために必要なルアーとして多くのアングラーに使用されることとなりました。
そこで今回、あらゆる重量級ルアーを使いこなす一本として開発が進み、使用ガイドからテーパーデザインまですべてを新設計!
その結果、高比重バックスライドからヘビーテキサスリグ、ブレードアラバマからマグナムスプーンまで、重量級ルアーを快適に使用できる仕上がりになりました。
リアグリップと長さもキャスト時の振り抜けを重視した設計。
時代に必要とされた、重量級バーサタイルロッドがこの一本です。
★個人的感想★ プロスタッフ山岡氏からの提案で開発が進むことになったこのロッド。
このロッドの特徴は、
「どこにでも持っていける重量級バーサタイルロッド」です。
従来、フェンウィックも含めバーサタイルロッドというと
「5gテキサスリグ」「3/8oz.スピナーベイト」「10gクランクベイト」「1.8gネコリグ」といった部分に焦点を当て、開発が進められていました。
もちろんこういったロッドは不変であり、必要なロッドであることは間違いありません。
しかし近年、上記のルアー使用に加え、大型ルアーの使用が増えてきたという事実があります。
例えば同じテキサスリグにおいても、ナガエツルノゲイトウの中に撃ち込むために1.5oz.のパンチングが求められていたり、スピナーベイトでもおもりを追加した50gヘビースピナーベイトを使用したり、クランクベイトでも52gもあるブリッツマグナムEXDRのようなルアーが使用されたりといったケースです。
さらに大型トレーラーワームを付けたチャターベイトなんてルアーも一般的です。
当然、50gあるカレンのようなビッグベイトも使用することもあるでしょうし、もっと操作性重視のビッグベイト・タイニークラッシュを使うこともあります。
こうなってくると、
従来のバーサタイルロッドでは非力すぎる・・・。 かといって、ビッグベイト専用ロッド、操作性重視モデルになると短すぎて振りぬいてキャストするには短いし、ロングキャストするような長いスペックになると大味すぎるといった問題に悩まされます。
そこで今回のLINKS 67CMHJ “ヘビーデューティバーサタイル”では、
従来フェンウィックが提唱している操作性ビッグベイトロッド65という長さから67という長さへ延長。 さらにテキサスリグやジグも繊細に操作が可能となるように、
縦に使用してもよりティップ付近の軽さを感じるようなテーパーデザインに再設計。 ガイドに関しても、ビッグベイトロッドで採用していたオールダブルフットを廃止。 ガイドコンセプトは、ヘビーデューティバーサタイル専用設計。 ティップ付近のみシングルフット化することで、ティップ付近のフレキシブルさを打ち出す一方で、ACES65CMHJよりもティップ付近を若干硬く・テーパーをマイルドに変更しました。
テーパーがスムーズになることによって、ルアーを振りぬいた時の飛距離がUPしています。
素材も30tカーボンを全体の90%メインマテリアルに使用。
この組成は、LINKSとACESのビッグベイトロッドでは結果的に初採用となりました。
軽さを打ち出す一方、ほぼ統一弾性とすることで、テーパーデザインのみで全体の曲がりを調整。
極端な変化をもたらす場所をブランクスに作らない構造は、カドのないスムーズなキャストフィーリングと
【軽くても強い】強度を打ち出しています。
フェンウィック リンクスLINKS 65SMLJ 96g 29,000円(税別) 6'5" 1/16 - 1/4oz. Lure 3 - 8lb. Line アクション:MS(ミディアムスロー) 近年使用頻度が増加する、PE0.4~0.8号使用に焦点を当てた新世代スペック。
従来のフェンウィックにはない、細く密に巻き上げるミディアムスローテーパーブランクスによって圧倒的な粘り強さを実現。
PEラインは細く切れないというメリットがありますが、モノフィラメントラインに比べて魚が暴れやすく、またキャスト時にワンランク硬いロッドを使用しているかのようなキャスト精度の低下が起こりやすいデメリットが存在します。
LINKS 65SMLJ は、ビッグバスが掛かっても暴れることが減るため主導権を与えず、無用なラインブレイクを減少させ、短時間でキャッチまで可能なロッドです。
さらにロッド自体の曲がりによってルアーを飛ばす性能があるため、瀕死リグのような軽量ノーシンカーワームでも驚異の飛距離を叩き出します。
ガイドもPEラインを意識したものとなっており、アングラー自身がシェイク感を感じやすいため、パワーミドストには最適。
さらにビッグバスを狙う、カバー周りのホバスト等でも威力を発揮します。
★個人的感想★ こちらも山岡氏からの提案で進んだロッドの一本!
フェンウィック史上、名作の一本と言える仕上がりになったと思います。 PE時代が生んだNEWロッドです。
PEは細く・強い一方で、伸びが無く・コシが無い性質があります。
しかも海とは異なり、バスの場合は繊細な操作性も要求されます。
このため、
PEが絡まないといったトラブル回避が必要になるだけでなく、操作するための工夫が必要になります。 まずこの難題を解消するために、ガイド設計を変更。
ACES64SULJ Ver.ZEROで採用されたガイド設計をさらに進化。
ガイド内でラインを暴れさせる設計を作ることで、ルアーがモノフィラメントラインにも負けない
「まろやかな動き」を演出できるガイド設計となっています。
従来のガイド設計では、ラインがピンピンに張ってしまうため、PEラインではぎくしゃくした動きになりがち。
もちろんアングラーの技量があればその感覚を調整しシェイクすることも可能ですが・・・同じようにすべての人ができるわけでもなく、また上手い人でも専用設計のほうが良いのは当然なので、このガイド設計を避ける理由はないと思います。
このロッドは、細かなシェイクというよりも、ミドスト的なシェイクを得意としています。
つまりPEミドストに最適! ミディアムライトという硬さから、ぜひ3.5gサカマタシャッド5インチのパワーミドストで使用していただきたい!
この重量では若干柔らかめの感覚となりますが、PEラインを使用する上で基本的には
「ワンランク柔らかいロッドを使用する」という事が基本になると考えています。
まずはこのロッドでフェンウィックが考える最適解を感じていただければと思います。
2024年早春から使用していますが、相模湖でのパワーミドストには最高でした・・・。
掛けた後も細く密に巻かれた30tベースのブランクスがバスのパワーを完全に受け止める形となるのでとにかく楽にバスをキャッチできます。
同じように、榛名湖の瀕死リグも最高でした。
ブランクス全体がしなる構造なので、ルアー自体が軽くてもブランクスの曲がりでロングキャストができるのです。
フェンウィック リンクス LINKS-SF60SULJ “Ultra Finesse Special” 28,000円(税別) 6'0" 1/94 - 3/32oz. Lure 1 - 5lb. Line 93g
近年一般化した、極細PEラインを意のままに操る使命をもって誕生したスペック。
伸びのないPEラインを自在にコントロールしルアーを操るためには、ロッドに対し全く別の思想が必要であると考えました。
そのためまず重要となったのはティップ部分の新構想でした。
PEラインを使用し、モノフィラメントラインと同等のルアーアクションを行うには、最適化されたソリッドティップ部分の設計が必要不可欠。
新設計されたソリッドティップは、PEライン使用時に起こるルアーに対しての不自然な動きを完全に排除。
これにより、ルアーをより繊細に操作しバイトを引き出すことが可能になっています。
あくまでもルアーのコントロール性能を重視するため、ロッド自体は一切の無駄をすべて注ぎ落し軽量・軽快さにこだわりました。
このロッドの存在理由ともなった極細PEラインの操作性は、まさに異次元。
マイクロホバスト等の各種マイクロベイトパターンや超ライトネコリグ、1g以下の超軽量ノーシンカーなど、かつてモノフィラメントラインには不可能だった領域をカバーすることが可能になりました。
★個人的感想★ ご存じACES-SF 60SULJのリンクスモデルです。
ACESは30tと40tカーボンを使用しているのですが、LINKSは24tと30tを使用しています。
ソリッドティップ部分は実は同じ30tソリッドティップを使用しています。
ACESは全体重量82g、LINKSは93g。
この手のロッドで軽さは重要で、
軽ければ軽いほど操作性は向上します。 特にマイクロホバストといったリグになると、タックル全体の重量が軽くないと操作感が生まれない。
ただ、ACESのほうがすべてにおいて良いかと言われるとそうでもなく、重量が軽ければ軽いほど中身のないスカスカのロッドになるため、魚が掛かった後に全く浮いてこないブランクスになってしまいます・・・。
もちろんテーパーの作り方にもよりますが、ティップ付近の操作感を重視するために、バットにさらに硬さを持たせるともっと魚が暴れやすくなってしまいます。
スピニングの場合、魚の力をリールのドラグに逃がすことができるため、それでもなんとかなったりするのですが、ドラグはあくまで
「魚の力を逃がす」だけです。
本来ロッドに求められる機能である
「魚の力を逆に利用し、浮かせてくる」ような機能はありません。
その点、
LINKSはブランクス全体がしなやかなので、圧倒的に魚への追従性が生まれます。 ルアーの飛距離もACESよりも優秀。
ACESは尖った部分で戦闘力が高いのですが、ロッドとしての総合力は実はLINKSのほうが上です。 特にPEライン使用ではLINKSのほうが使いやすいです。
私の場合、この2本は使い分けで使用しています。
LINKS-SF 65SLJ 105g 29,000円(税別)6'5" 1/20 - 3/16oz. Lure 2 - 5b. Line
ソリッドティップのメリットは、「アングラーのルアーアクションをサポートしてくれる」ことでしょう。
特にズル引きではルアーがボトムから離れることなく、小石のひとつひとつの挙動を感じながら動くことにより、硬いロッドにありがちな不自然な動きを排除。
風や波などの影響によりアングラーがコントロールしきれない状況下でも、ルアー操作をサポートし、バイトを引き出すことが可能になります。
やや硬めのロングソリッドティップロッドは、テールレスグラブや4インチワームノーシンカー、1.8g前後のネコリグといった一般的にスピニングで使用するルアーで特にその恩恵を受けやすい設計としました。
また、スモールマウス狙いのライトキャロライナリグにおいても、絶妙な硬さと感度を備えたスペックとなっています。
★個人的感想★ 「いつでもどこでも使えるソリッドティップ」というと、こういったスペックになるでしょう。
しばらくフェンウィックでもラインナップから消えていた長さと硬さなのですが、モノフィラメントラインもPEも使う時代になったこの現代では、使用頻度は相当上がってきたスペックです。
昔ながらの長めのソリッドティップは、誰が使ってもバイトが出やすいロッドに仕上がります。
ライトリグの基本は
「動かし過ぎない」ことにあると思いますが、これが意外と難しい・・・。
ズル引きでもシェイクでも、
「動かし過ぎないように動かす」というのは、熟練の技の世界だったりします。
上手い人と同じように同じルアーを使っても釣果に差が出るのはこの点も大きく関係しています。
本当に極限のトップアングラーの世界では、感度面で劣るソリッドティップはボトムの凹凸感を感じにくくなるため、チューブラーのほうが釣果を伸ばすことができるという考えも存在します。
しかし、これは理論上の話。
風が吹き、ボートが揺れ、ラインが流される状況下でどれだけアングラーがコントロールできるでしょうか?
アングラー側の状況が悪化すればするほど、ロッドの性能に左右されるのが普通です。
そんなフィールド状況下で
「バイトが出やすい」ロッドがこの一本です!
65という長さは日本のフィールドで出番が多い長さであり、全国どこでも
「釣れる」ロッドとして重宝することでしょう。
細かな操作性はショートロッドに劣りますので、
基本的にはズル引きをメインとした使用がオススメ。 「余計なことをしない」ことが釣果に結びつくズル引きというテクニックは、チューブラーロッドで行うと意外にも不自然な動きになることも多く、ソリッドティップの恩恵が大きく出る釣りでもあります。
っということで2025年は4本の追加機種がラインナップ。
現代の釣りに合わせた4本になっていると思います。
発売は3月、ぜひお手に取ってご覧ください!!
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