さて、今回は2日間
相模湖へ。
相模湖 真冬ですね・・・ただ、この2日間は状況としては異なりました。
1日目は、前日にまとまった冷たい雨が降ったため、川筋はささ濁りが蔓延。 ただ、水温はそれほど落ちず8℃前後。 2日目は朝-5℃で冬晴れが続くキンキンに冷えた日。 相模湖の冬の雨は濁りやすいです。 冬、山肌に霜が降りると、表層の土が持ち上がります。
その部分に降雨→流れ出して濁るという形になるためです。
濁りが入った日に関しては、魚探で見る限りかなり魚たちは動いていました。 流れが強く出ていたこともあるかもしれません。
小魚(何かは不明)が表層付近にまで泳いでいたり、コイやフナらしき魚影も確認できました。
一方、2日目は水もクリアで流れもなし。 水温は7℃。 こうなってくると、魚たちの動きもほとんどなく、魚探の映像も静かなものです・・・。 今年はワカサギの群れもほぼありません。
感覚ですが、少ないと言われた昨年の1/5。 多いと言われた2年前に比べると1/10レベルのワカサギしか存在しません。
さて、そんな状況の相模湖。
今年の攻略のルアーのキーワードは
「ワカサギを考えない」にあると思います。
ここ5年程度は冬でもワカサギが多く、バスも積極的にワカサギを追いかける場面を見ることができていました。
1年魚のワカサギは遊泳力が弱く、低水温で動きの鈍くなったバスでも追いかけて捕食することができるベイトとして存在していました。
でも、ハヤやウグイがいるじゃないか
と考えたいところですが、
ハヤやウグイなど、もともと日本に生息していた小魚は低水温時でも動きが速く、基本的には温暖地域で生活するバスは追いかけられないと私は考えています。 実際冬の相模湖では、食べているのをほとんど見たことがありません。
そのため、ワカサギがいなければバスたちは餌を獲らない省エネ状態となります。 冬眠のような状態、休眠に入ってしまうと考えています。
考え方としては、ワカサギがいなかった頃の相模湖攻略法が今年のキーになるかと考えています。 ミドストやスイベルキャロを中心とした小魚系のアプローチではなく、ダウンショットやボトムのジグヘッド、カバーを絡めたパワーフィネスなどです。 さて、このようなキーワードが出そろったところで、この2日間の釣果を考えてみましょう。
47cm1630g
42cm1290g
41cm1085g 1日目に関しては魚たちが動いており、おそらくバスたちも動いていた感じがしました。
場所としては定番の越冬場です。
ただ、例年釣れていたような深場ではなく、2~5mの比較的浅い場所で釣ることができました。
また、これも特徴的なのですが、
「ライブスコープの優位性があるエリアにバスが少ない」という事です。
深さがあり、障害物があってもややフラットで沖という場所で全く釣れなかったことです。
バスは賢いので、単にライブスコープ勢を嫌がっているのかもしれませんが・・・。
ポジションの取り方を見てみれば顕著です。
私が釣っていたのはメインは岩盤エリアです。 そこを岸ベタベタ、もしくは岸にキャスト。 ライブスコープ勢はそこから倍以上の距離の沖にいるからです。
今年のエリア的キーワードは沖ではなく岸にあるといっても良いかもしれません。 もはやライブスコープのライブサイトに頼っていては釣果を伸ばせない?というよくわからない逆転現象が起きています。
ライブスコープを使うにしろ、超絶難易度となる
「水深3m前後の岩盤」を岩盤に沿って攻略しなくてはなりません。
キャストは岸に向けて行うので、ボートポジションに対しキャストは直角になる形です。
しかも時間帯によっては流れや風が出ている・・・これがいかに難しいことか、ライブスコープ勢は理解できるかと思います。
こんなことが息を吸うように難なくできるのは、ライブスコープ勢の上位1~3%の人間くらいでしょう。
この人たちの釣果は無視してよいレベルです(笑)
さらに今年のキモは、
「ゆっくりした動き」にあると感じています。
少しでも速いと諦める!
これはライブスコープを見ていて感じたことですが、ルアーの挙動が少しでもブレたり、速く動いていたりすると追うのをやめてしまいます。
おそらくワカサギがいないことにあるでしょう。
「タイミングがあれば何か食べたいが、追うのは嫌」という雰囲気を感じます。
昨年末、チョン掛けロボリーチの2.2gDSで3本釣っていたという話をしましたが、まさにこの状況はダウンショット向きの状況です。
昔ながらの冬のスタイル、1キャストに時間をかけ、じっくりゆっくり動かしていくというのが良いのではないでしょうか?
ミドストで中層を攻めても、中層まで上がって食うバスは今年は少ないと考えています。
この日、私が使用していたのはクリーピーエッグラバーの1.3gジグヘッドです。
岩盤に対し直角に攻めていたので、まぁダウンショットでなくても良いかな?という考え方です。
直角に攻める理由は、岩盤のえぐれに沿ってワームをシェイクしたいからです。
えぐれに向かってキャストし、ボトムまでフォール→じっくりシェイク。
ボトムから離れたと思ったら、落としてシェイク、これだけです。
エリアさえ決まってしまえばライブスコープが無くても全く問題ないのですが、あらゆる魚種が多い場所にバスもいるようなのでライブスコープがあるとやっぱり便利ですね。
また、岸でも水中に張り出した岩盤もあるのでそういった場所を見つけるのにも重宝すると思います。
ライブスコープを地形と魚(様々な魚種)を把握するのには使用しますが、ライブサイトに頼らないという方法ですね。 この時、スーパーリビングフィッシュのようなストレートでつるっとしたワームよりも、ラバーがついているようなクリーピーエッグラバーのほうが動きにブレーキがかかるので、動き過ぎない感じが今の相模湖に向いていると思います。 同じように、2.3g程度の重めのスモラバも良いかと思います。
個人的オススメとしては、ダウンショット・ジグヘッド・重めのスモラバという感じになります。
さて、初日に関しては雨後の濁りもあり、比較的釣りやすい状況だと感じました。
問題は2日目・・・。
流れもなくクリア、放射冷却がきつい低水温。 同じ場所を攻めても、全く反応がない・・・魚探で見ても、魚たちが全く動いていない。 やばい。
初日、後悔したのがカバー用のルアーとタックルを用意していなかったことです。
岩盤が良いならばおそらく、レイダウンのような場所にもバスはいる。
しかもワカサギ依存が低く浅い場所にバスが多いなら例年よりよくなっているはず。
ハリネズミ 用意したのはこの一本、新製品ハリネズミのテキサスリグ。
オフセットフック使用前提とした、対カバー用で作った剛毛エラストマー系ルアー。
カバーならテキサスリグでしょという安易な発想w・・・というわけでもなく、
対カバーならテキサスリグが最強に根掛かりしないからです。 普通なら枝に引っ掛けてシェイクするとテキサスリグはワーム部分がぶら下がってしまい、シェイクしても魅力的な動きになりません。
しかしエラストマー系は別。
エラストマー系は浮力があるので、下に向かうシンカーの動きと対称的な動きとなり、同じテキサスリグでも動きがめちゃくちゃ良くなるのです!
つまり、カバー振り落としの釣り方でも、水平ジグやカバーネコを使う理由が減少するのです。 厳密にはブラシガードがあった方が対カバーのバラシが減少するので理由がないわけではないのですが、水平ジグは意外と繊細に扱わないと枝に引っかかってしまうのに対し、テキサスリグなら雑に使っても根掛かりしない!
しかもフッキングは良い。 なんといきなり50cmくらいのバスがレイダウンで食ってきたのですが、水面の枝に引っ掛かってオートリリース(涙)
この時期のレイダウン攻略なので、場所は絞ってシェイク時間は2分くらいとかなり長め。
枝に引っ掛けながら落とし込みシェイクする、パワーフィネスのようなテキサスリグの使用方法です。
実は冬のカバーでハリネズミを使用したのは初めてなのですが・・・ひょっとしてルアーパワーで食っている?
もともと相模湖の見えバスに対し、サイトで投げてみたらあっさり何匹も食って
「剛毛エラストマー系やばくね?」というのが開発のきっかけ。
だとするなら、ハリネズミのテキサスリグで食ってきたことも考えられる。
引き続き、投げてみるとすぐ答えが出てきました!
45cmハリネズミにて 45cm!
やっぱりルアーパワーがある気がする!
今の相模湖は、そんなにレイダウン食いませんし、パワーフィネスでもショートバイト連続となる。 ハリネズミだとモグモグ食べてバイト直後にぎゅんぎゅん走るw
そしてまた食いましたw
今度は53cm2655g!
冬の相模湖らしい50オーバーでした。
53cm2655g 作った自分でも信じられない・・・こんなに食わないでしょ、普通・・・。
使い方は何も難しくないです。
レイダウンに投げて落とし込みシェイクするだけ。
その後、相模湖のレイダウンもやりつくしてしまったので、先日良かった岩盤系をハリネズミでじっくりボトムシェイク、なんと普通にモグモグ食って走ってましたw
53cm2260g 2本連続の53cm。 いや、そんなに食わないでしょ・・・ 相模湖の50アップ・・・ 過去、強烈なルアーパワーを持ったルアーはいくつも存在しましたが、ハリネズミも間違いなくその一つになっていると思います。 もともとカバー絡みのサイト中心でテストしていたのでこういうサイトに頼らない使い方は未知数だったのですが、今後様々な使い方を模索していこうと思います!!
とにかくこの日のハリネズミはストロングパターンでした。
ハリネズミはまだ発売していないので使うことはできませんが、同じような釣り方だったら私ならジグ+ポークで攻めていくと思います。
最後、夕方に魚たちが動き出しました。
ならばという事で、先日好調だったクリーピーエッグラバーの0.9gジグヘッドで岩盤エリアを攻めたところ…2本食って1本キャッチ!
ボトムシェイクですね。
急な軌道は嫌がられるので、細かく・繊細に動かすことがキモかなと思います。
47cm1555g ★タックル★ ロッド:フェンウィック プロト 60SLJ
リール:エアリティ LT2500S
ライン:エックスブレイド リアルデシテックス0.4号+フロロ4lb.
ルアー:クリーピーエッグラバー+リューギ ヴェスパ1.3gジグヘッド
ロッド:フェンウィック プロト 67SML-STJ
リール:アルデバランMGL 31HG
ライン:バリバス アブソルートAAA 16lb.
ルアー:ハリネズミ 10g テキサスリグ+リューギ インフィニ2/0
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