大津清彰 バス釣り真相解明 2025/10/1 将監川テスト&クランキーダーター50R

さて、今回も将監川へ。

将監川

目的は変わって、クランキーダーター50R。

このルアーの金型完成品が上がってきたので、そちらをテストしました。

まだちょっと見せられないのがつらいところですが・・・。

まず、クランキーダーター90系よりも圧倒的に小粒にしました。

全体重量は6~6.5g程度になる予定ですのでかなり小粒。

一昔前なら8~9g前後が快適に扱える限界値的な考え方でしたが近年、リールもさらに進化してきているため、このくらいの値にしました。

マディウォーターでは、基本的に小型のクランクベイトのほうが良く釣れる傾向があると私は考えていて、リザーバーよりも「小粒でもビッグフィッシュが食う」確率は高いと考えています。

何故か房総リザーバーのようなスレ切ったフィールドではサイズ感はあまり重要ではなく、クランキーダーター90サイズで十分なのですが・・・理由はよくわからないです。

ならば基本は小型で、大型のクランクベイトはリザーバーよりも出番は少なくなるというのが私の感覚です。

シンプルに話をすると、霞水系ではクランキーダーター90では食わないのに、クランキーダーター50Rならビッグフィッシュも小型サイズも食うという感覚です。

実はこれ、七色ダムのようなスレていないクリアウォーター湖にも当てはまる法則で、単に小型化するだけでビッグフィッシュ乱発になるという不思議な現象。

サイズ感って重要です。

クランキーダーター50R

大きく異なるのはボディ形状。

50RのRはラウンドボディのR。

したがって、よりクランクベイトと言えるボディに変更。

そしてなにより違うのは飛距離です。

クランキーダーター90系は、ボディとリップの取り付け角度、リップ素材、重心移動非搭載等があり、基本的には飛距離が出にくい設計となっていました。※これはこれで釣れる要素があるのですが割愛。

まず「何故飛距離が出ないのか?」という話なのですが、軽量な薄いアルミリップが悪さをしています。

この薄い板状のリップが不意に横風(変な風)を受けると、空中で回転してしてしまうわけですね。

某メーカーでチタンリップを搭載したものがありますが、あちらの方が空中で回転するトラブルは少ないです。

これは重心移動もさることながら単にリップが重いことが大きく影響していて、例えばクランキーダーター90のリップに板おもりを少し貼るだけで大きく解消されたりします。

ただご存じのとおり、リップ自体は軽量のほうがレスポンスは上がります。

そこで今回のクランキーダーター50Rでは「空気抵抗を受けにくい角度と形状で飛行姿勢を安定させる」方法をとりました。

飛行姿勢を考えれば、リップ部分は矢の羽根のように安定性も出すことが本来可能なのです。

多くのディープクランクがそうであるように、ボディとリップの角度が水平に近い形になっています。

クランクベイトのリップ角度の話になるといろいろ複雑になってしまうのですが・・・アクション自体はウォブルとロールの一体型。

使い方は他のクランキーダーター同様「ゆっくり巻く」ことで100%の能力を発揮できるようにしました。

マディウォーターで水面直下、ストラクチャー周りにも強く、見えるレンジをゆっくり引くことでバイトを引き出すルアー、それが50Rです。

ただ、50Rに関しては通常のリトリーブでも快適に扱えるような引き抵抗感にもこだわりました。

そうすれば、シャロ―を丁寧に引きつつも、ブレイクラインも引いてくるような一石二鳥のルアーになるからです。

潜行深度としてはMAX2.5m程度でしょうか?

クランキーダーター50R2

このルアーも「H-1GPXのマディウォーター戦で、使っていけるルアーは無いだろうか?」と思い、ステルスペッパー65Sと同様に開発を進めていたルアーです。

ボディ形状を大きく変更したのも、メタルリップのパワーをもっと引き出し・もっと釣れるルアーに進化させたかったからです。

ティムコ初のオリジナルルアーであるクランキーダーター。

それをさらに釣れるルアーへと進化させた自信があります。

ご期待ください。

★タックル★
ロッド:フェンウィックプロト 62CMLJ
リール:SLX BFS
ライン:アブソルートAAA12lb.
ルアー:クランキーダーター50R

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