大津清彰 バス釣り真相解明 2025/12/10 スーパークリッタースティック(ACES-CT 61SULP+J ) を解説する!

スーパークリッタースティック

このロッドは「ひと振りでfenwickの歴史すべてを語る」

010660116121 フェンウィック エイシス ACES-CT61SULP+J "Super Critter Stick"
価格:¥63,000(税込:¥69,300)
全長:6'1" ライン:2-5lb.(PE#0.2 - 1.5) ルアーウェイト:1/64 - 1/8oz.アクション:MF(ミディアムファスト)
使用材料別名称:カーボンロッド 標準自重:87g  適合ルアーウエイト:0.45 - 3.5g

★カタログ説明★
PEラインをメインとした小型エラストマーベイトやライトリグを使った釣りにおいて、投げる・誘う・掛けるといった基本性能を徹底追及して誕生したフェンウィックLINKS"クリッタースティック"。このロッドを現在考えられる最高の素材で、極限まで進化させたのがこのスーパークリッタースティックです。メインマテリアルを強靭なカーボンであるトレカ®T1100G&ナノアロイ®技術を使用し、さらにそれを支える特殊な中弾性カーボンを採用した点が特徴です。ナノレジンを使用した特殊構造を持つこのスーパーマテリアルとの融合により、従来のクリッタースティックよりも約12g軽量でありながら一切貧弱さのない、力強い芯のあるブランクスを実現しました。このロッドは「ルアーを正確に投げ入れる」という基本性能を重視するため、ガイド設計をウエイトバランスから変更。ラインスラックをコントロールし、バイトを引きだすために編み出された最新のセッティングです。これにより従来の高弾性カーボンロッドにありがちなキャスト精度の低下は一切なく、しなやかに曲がりこむ抜群のキャストフィールを持ちながら、なおかつ高感度という、全く別次元のロッドとして誕生しています。つまり、このスーパークリッタースティックはロッドとしての総合力を大幅に向上させることに成功したのです。このロッドは「ひと振りですべてを語る」、fenwickらしさを形にした最高傑作のひとつとなっています。
※富士工業製ステンレスフレームSiCガイドを採用。2026年4月発売予定

私にとってfenwickとは何だろう?と考えた時、そのテーパーデザインは投げる・誘う・掛けるという釣り竿の基本要素を重要視すべきという思想があります。

したがって、最上位機種だからといって、安易に軽さや感度を引き上げるだけでは最高のロッドとしての条件を満たしていないと考えています。

今回のスーパークリッタースティックは従来のクリッタースティックのコンセプトを引き継ぎ、さらに磨き上げたロッドだと考えてよいです。

使ってみれば一目瞭然。

クリッタースティックとスーパークリッタースティックは、「同じなのに全く違う」不思議な感覚に襲われると思います。

むしろその感覚をぜひ味わって頂きたい。

ハンドルを握った瞬間、ファミリーカーがF1マシンに変わったかのような、研ぎ澄まされたレスポンスに驚くはずです。

fenwickは、その歴史の中で様々なマテリアルに挑戦してきました。

ロッド作りの中で、最良の素材と考えられるものを時代と共に採用し続けてきたのです。

このスーパークリッタースティック、メインマテリアルは「トレカT1100G+ナノアロイ®」で構成されています。

なぜなら、それが現時点で世界最高のマテリアルだと考えているからです。

漲るパワーと強さ、そして素材の安定感が、これまでのものとは別次元です。

簡単に説明すると、 トレカT1100Gは炭素繊維そのものを強化したもの。

これまで困難と考えられていた「より硬くて強い」炭素繊維。
https://www.cf-composites.toray/ja/t1100g_m40x.html

ナノアロイ®というのは、釣り竿に含まれる接着剤、レジンが進化したものです。https://www.nanoalloy.toray/about/abo_001.html

ただ、この 「トレカT1100G+ナノアロイ®」だけでロッドを作ろうとすると、どうしても全体的に硬いロッドに仕上がってしまいます。

その硬さをいかにマイルドに落とし込んでいくか?

一般的には、 トレカ®T1100G&ナノアロイ® のほかにそれよりも弾性が低いカーボンをミックスしてしなやかさを出しますが、ここで妥協はできません。

「最高の素材に、平凡な中弾性素材を混ぜて意味があるのか?」

そう考え、トレカ®T1100G&ナノアロイ® を活かすために合わせる素材もすべて見直しました。

そこで採用したのが、秘密の中弾性素材です。

この素材によって芯の詰まったブレのない、そしてしなやかで粘り強く超感度を併せ持つブランクスが可能になったのです。

また、実はこのACES、あえてチタンではなく「ステンレスSiCガイド」を採用しています。

ガイド

かなり悩んだ点でしたが、理由は「ロッドの曲がり」にあります。

トレカ®T1100G&ナノアロイ® のブランクスは軽く、高感度に仕上がりますが、その分、反発が強く硬くなりやすい。

そこで、ガイドの適度な自重を利用してロッドを曲げる、という手法を取りました。

1インチ長くなっているのも、その点が理由です。

「投げる・掛ける・操る」というコンセプトにおいて、軽すぎて硬すぎることはマイナスになります(ちなみに感度面では、素材の差ほどガイド素材の差は出ません。コンセプトに合致したのはステンレスだった)。

さらに、このブランクスを活かすためにガイドセッティングも新設計しています。

そして最後に重要なのが「職人技」です。

料理と同じで、最高の食材があっても、最後に味を決めるのは作り手の腕です。

だからこそ、私が「世界最高」と認める工場と新たに契約し、製造を依頼しました。

LINKSなどの普及価格帯ではコストの制約がありますが、この1本に関しては一切の妥協がありません。

スーパークリッタースティックのイメージとしては、かつての「テクナPMX」のブランクスをもっと軽く、しなやかで、超感度にしたような仕上がりです。

芯の詰まった感覚は、このスーパークリッタースティックのほうが上でしょう。

「このコンセプトで作るには、現在これ以上は無い」 そう断言できる、私の最高傑作になりました。

つまるところ、「良いロッド」とは感覚の世界であり、個人の好みの領域かもしれません。

しかし、Fenwickの過去を振り返ると、そうした個人の好みを越えた「名竿」や「シリーズ」が確実に存在します。

私の中にも、それらに対する共通した感覚が存在します。

それは、「ついつい手が伸びるロッド」であるということ。

これこそが良いロッドの条件であり、単なるスペックや感度では語れない部分です。

私にとって、このスーパークリッタースティックは、まさに「迷った末についつい手が伸びるロッド」。

これから10年は手放せない相棒になるでしょう。

皆様にとっても、きっとそうなると確信しています。

最高のロッドです

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