JUKE BOX 2020 09『陸王レジェンド2』のカナモリタカシ的感想は? 中編

2020/3/2

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

いろいろな状況で読んでいただいてありがとうございます。

さてさて、今回は『陸王レジェンド2』についての質問の続きです。

【質問】
陸王レジェンド2を見ましたが、今回もとても楽しかったです。金森さんから見て、優勝した川村さんだけでなく、他のみなさんのどんなところが良かったか。また、金森さん自身について、あの試合を改めて振り返ってどうだったかをぜひお聞きしたいです!


場数はやはり強し!でした。

前回は、勝つべくして勝ったコータロー(川村光大郎)さんはやっぱりすげぇ!ということでした。

ざっくりしすぎですけど(笑)。

そんなわけで、僕のなかではスピナベサイトのストーリーは見えてました。

でもキムケン(木村建太)の2日目のまくり、しかも岬を挟んで隣でやっていた僕からすると、『やられた』のひと言ですね。

狙ってた魚は完全に一緒なんで。

ハスに付いている動きの速いヤツらどうやって獲っていくか。

その一瞬を捕らえるか。

しかもコンセプトとしてもお互い仕掛け、さらに水面直下と言うところを重視したうえで競り負けたんで。

あれはエリアに対する理解力とその魚の種類に対する理解力と、魚をモノにする(口を使わせる)普段の釣りの差。

やっぱり琵琶湖でハスを捕食するバスを相手にしている差が出たなと。

なかなかそうしたフィールドは少ないですからね。

経験の差がスコアの差になったと。
 
なので、キムケンの2日目の釣りは素直にやられた!と思いました。

3位のオレはさておき、アオキ(大介)に関して言うと、初日はそつなくいい意味でアオキらしく、出たとこ出たとこで状況にアジャストしていたと思いますが、問題は2日目のスコア。

近年の陸王戦もそうですけど、これがアメリカと日本の環境的ギャップなのかなと。

本来ジャパンスタイルの最高峰と言っても過言ではないトーナメンター青木大介の持ち味とスタイルが出せてない。

あのときのアオキのコンセプトとしては、大まかに全体を把握しつつ、詳細は出たとこ勝負、もちろんいい意味ですが、アジャストしていくはずだったと思います。

それが狂ったのは、特にジャパンスタイルを離れた時間が多くなったなかでの誤差なのかなと感じましたね。
 
青木大介と言えどひとの子だったと。

釣りにおけるスタイル、コンセプトと言うのは、あれだけの強者をもってしてもときにズレることはあるという試合だったんじゃないでしょうか。

タクミ(伊藤巧)に関しては、本人も座談会で言ってましたが、初めてじゃないですかね。

試合であそこまでダダ滑りしたことは。

内心まぁまぁ笑いました(笑)。

僕らを前にして『みんなもこんな辛い思いをしてたんですね!』と言いやがりましたからね(笑)。

ざまぁみろと(笑)。

以上!だと本当に愛がないので(笑)、タクミのブレーキもあの試合の難しさを象徴していたと思います。

基本的に沖の捉え方はあのメンバーのなかでもピカイチですよね。

そんなタクミですら、沖の追いかけ方、捉え方を間違えるとあぁなるんだよなと。

ただ、とは言っても只者じゃない片りんを見せたのは、沖の魚の状況が変わったなとなったら、そのときに留まれるスポットはどこだと言うサーチ力これもまたコンセプトですよね。
 
それはもう今回こそ最下位では終わりましたが、なるほどなと言うタクミらしさがありましたね。

あのどん深な立ち木がらみのスポットのケアの仕方は、僕にはない引き出しで面白かったですね。

ひとの子ではありましたが、ただ者じゃないなと(笑)。

ただ、タクミも大介と一緒でアメリカにいる時間が長くなるにつれて、きっとジャパンスタイルの釣りからは少しだけ感覚が遠のくのかもしれませんね。

だけに、キムケンのつかみ方は場所によらない、もって生まれた才能なのかもしれません。

誌面やDVDだと当たり前のようにやっていますが、あそこにたどり着くのはどれだけ難しくしんどいか。

キムケンはやっぱりそれですね。

このテーマはすみません、もう1回続きます(笑)。
 
なのでぜひ予習、復習をしておいてください。

というわけで、keep it 現場!

また来週!
 

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