2020/6/15
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
いろいろな状況で読んでいただいてありがとうございます。
さて今回は前回の続き、釣りの勝負へのこんな質問に答えています。
【質問】
陸王など、負けられない場面においてミスを連発してしまった時などに、どのように精神を整えていますか。また、そういった状態に陥らないようにするためのメンタルコントロールなどはあるのでしょうか。
取り組む姿勢が生活を豊かにする、それが趣味です。
さて振り返ると、前回は質問にあるような
メンタルコントロールの方法はないと両断しました(笑)。
その証拠は、カナモリタカシが連覇できていないから(苦笑)。
なので、あるとすれば
場数を踏むこと、つまり慣れることと、失敗しないためには失敗を否定しないこと、失敗したあとにその失敗を課題として取り組んでいくこと。
それが陸王に毎年出させてもらっているなかで大事にしていることです。
これほど1本の重み(文字通り)を感じることも多くはないですからね。
ちなみに、個人的には
勝負ごとにおいて全力で勝ちに行くのは当たり前のことなので、声高に言うことではなく、静かに思えば良いと思っています。
あとちょっとヘンな話ですが、メンタルの面では、
「モチベーション」と言う言葉がどんどん嫌いになっていきました。
勝負だからモチベーションが上がるとか、今日うまく釣りができてないからモチベーションが下がるとか。
世間一般的には良い響きで、勝負を左右することの象徴として捉えられて使われていますが、オレから言わせれば、
上がったり下がったりと不安定な時点でダメ。
オレから言わせれば、ですよ(笑)。
勝負の企画に携わっていて、そう思うようになりました。
モチベーションで上げ下げする気持ち、思いはニセ物。
だったら常にベストでいたい。
そのときだけ上がるのは、背伸びと一緒です。
普段の生活でもそうですけど、モチベーションに頼るのは不確かだし不安定で、ある意味それがよくないミスを引き起こす原因、トリガーになる。
本当に好きなこと、大事なこと、やるべきことはもっと静かでしっかりと定まっている、ブレない物だと思います。
モチベーションに左右される勝負には、そもそも勝ち目はない。
オレから言わせれば、ですが(笑)。
それってマインド的にはいわゆる付け焼刃で、つまるところ
付け焼刃はなんの役にも立ちません。
普段から言ってますが、
勝負は自分がやってきたこと、できることをぶつける場所です。
この年このフィールドでこの人が勝ったからすごい!と、みなさんは捉えがちですが、その年そのフィールドで行われた勝負が、その人に向いていたかどうかと言う側面も大いにあります。
ここ数年の僕の場合、試合前から、自分には向いてない環境にあると分かることが多く、その場合に勝つための選択肢はこれしかないと言うのもある程度見えています。
それでも一生懸命勝負に取り組むのは、
その先に自分の成長が待っているなとか、釣り人としてアップデートできるなと思うから。
無我夢中、全力で取り組んでいます。
まさに
そんな真剣勝負を通して、普段の生活や仕事にもいい影響を与えてもらっているので、勝つことがすべてと捉えず、今年の試合も、今後の糧、課題になると肝に銘じて取り組んでいきたいと思います。
“渾身”そう、まさに渾身のガッツポーズですね(笑)。
そんな風にみなさんも、ミスを恐れるだけじゃなく自分を成長させてくれる物だと捉えて、夢中になれる趣味へ一生懸命に取り組むマインドを仕事や勉強、私生活にも落とし込んでもらえたら、その趣味がさらにワンランク上の段階にいくんじゃないでしょうか。
というわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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