2020/10/5
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
今回は、前回に引き続き、記憶が濃いうちに答えよう艇王戦についての質問です(笑)。
【質問】
艇王面白かったです。最後の対談で、減水した三島湖を”大きい野池”と例えられたのが斬新でした。これって、他のリザーバーや川のワンドなどでも野池の理論を用いれられるものなのでしょうか。それとも、たまたま今回がそうだったんでしょうか。
三つ子の魂なんとやら、です。
両方でしょうね。
用いることができることもあるし、用いることはできないこともある。
質問にもありますが、
たまたまと言えばそれが正解です。
さらには用いることができても
100%ではありません。
と言うのは、まぁ当たり前ですが野池は野池、河川は河川、リザーバーはリザーバーです。
それぞれが独立したフィールドなので、すべて落とし込めると言えばそうではありません。
つまり、
水が減れば必ず野池の減水理論に当てはまるかと言うと、そうでもない。
でもそういうこともあるよねと。
今回はあまりに減水していて、
リザーバーとしての機能があきらかに低下していました。
上流のふたつの筋から本来であれば流れが通ってくるはずが、それがない。
ふたつのバックウォーターが完全に停止していました。
ただ日々水は減っていた。
水は動いているんですが、ダムが放流しているからダムサイトに吸い寄せられているだけ。
本来なら上流から流れてダムを経るのが通常なんですが、それが皆無で、カレントも上流から発生したものではありませんでした。
だから野池だと。いわゆる野池のアウトレットだけが機能している状態ですよね。
ただ魚の質は異なるのが、100%ではないと言うこと。
リザーバーの魚は環境的にどうなってもリザーバーの魚で、クセや特徴はリザーバーの魚のまま。
野池のような、言葉は悪いですが劣悪な環境で育ったバスと、リザーバーのように常に水が動いてエサが潤沢で逃げ場もあってと言う環境で育ったバスとでは根本が違います。
水が減って止まったから野池の魚とまったく同じ行動をとるかと言うとそれはありません。
考え方のベースとして、水が動かなくなってますよ減ってますよ、じゃあそういう時は基本的にはこういうところに寄るよねと。
もっと言えば、
バスの動きよりもベイトの動きです。
減水によって強制的に、本来なら回遊したいベイトフィッシュも回遊できる場所が減っている。
なので前回も答えましたが、偏りが生じてしまう。
その偏りをどう探すかが、減水池と同じキーワードで探しやすい、と言うだけです。
たとえば
稚ギルは減水時にはこういう場所につかざるを得ない動かざるを得ない。
同じベイトフィッシュでも稚ギルとワカサギではまったく異なりますが、今回注目したベイトはザリガニでもエビでもカエルでも、ましてやワカサギでもなく稚ギルでした。
理由は、
減水したときにバスが喜び勇んで固め食いできるベイトだからです。
そこが野池と共通しています。
稚ギルが偏る場所はバスにとっては捕食しやすい場所で、だから喜んで捕食する。
野池での減水経験があるからそういった場所があれば積極的に攻めていこうというのが、試合前からの今回の戦略でした。
それを確かめてみると、やっぱりそうだよねと。バスの稚ギルへの依存度が高くなっていました。
ただこれは回答として
文字で読んで理解した気になるよりも、実際に現場で体験しないと分からないことです。
なので、じゃあどこに偏るの?と言うことは答えません。
なるほど、状況によっては野池とリザーバーがリンクすることがあるんだな、と言うくらいにとどめておいてください。
まぁ要は
釣りって経験値の積み重ねなので、ひとつのフィールドで多くのことを経験するのもいいんですが、いろんな種類のフィールド、地域、状況を経験しているからこその分かることがあって、それがたまたま生きたのが今回のことだったと。
なので、そんなたまたまを血まなこになって求めるよりも、多くの経験から引き出しを増やしていってそれが開いた結果だったことに着目してください。
あくまでたまたまハマった一例でした。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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