JUKE BOX 2020 43 しゃべる力、プレゼン能力をつけるには? 前編

2020/11/9

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

今回は質問の前に、艇王決勝の観戦&ご声援ありがとうござました!

なんかすごい展開でしたね、我ながら(笑)。

とにかく勝てて安心しましたが、また質問がありましたら、こちらまでお願いします!

ってことで、今回は質問者も書かれているように、ややトリッキーなこんな質問です。

【質問】
釣りとは関係ない質問で申し訳ありません。金森さんの動画を見るといつも思うのですが、説明が簡潔明瞭で、台本があるかのようにとっさに心に刺さる話ができて感激します。このプレゼン能力はどう身につけたのですか? 心掛けていることがありましたら教えていただかないでしょうか。


しゃべりも釣りも気付くかどうか。コツをつかめばうまくなれます。

では、せっかくほめていただいたので、幻滅されないように簡潔にお伝えしましょう(笑)。

コンプレックスとストレスです!

釣りのことは別として、みなさんからまぁ言ってもらえるのが、僕がおしゃべりだと言うことですね(笑)。
 
だから動画が注目されました。

しかしながら、生まれてこのかた、ずっとこうして語ってしゃべって生きてきたわけではありません。

むしろ、どちらかと言うとコミュニケーションが不得意だとは言いませんが、決して好きではありません。

知ってる人は知ってますが、好きじゃない!

ここまで言うと誤解されることもあるかもしれませんが、いわゆるコミュ障ではありません。

だけど、率先して人に話しかけるようなタイプでは昔からありませんでした。

幼少期の話をすると、気の合うヤツらだけでいい、自ら輪を広げていくことはしないよと。

そういう性格上、僕がおしゃべりが上手な訳がありません。

むしろあがり症、人前に立つとどうしていいか分からず、頭の中で考えていたことが飛び、思っていたこのおおよそ10%伝えられたかどうかと言う子供でした。

これがコンプックスですね。

しゃべりが得意ではなく、コンプレックスに感じていました。

そして、釣りの仕事をしていく過程では最初、伝わらないと言うのがストレスでした。

10のことを10伝えきれないストレス。

でも人によっては10を100に伝えられる。

それが分かっているからこそ、釣えられないことストレスでした。
 
ただ釣るだけじゃなくて、どう釣ったかを伝えるのがメディアでのプロの仕事です。

持論としては、人が強烈に感じるコンプレックスとストレスはその人の成長の伸びしろです。

それを強烈に感じたので、僕はこの世界で生きていく上で、そのふたつをどうにかしよう。

苦手なことだからこそ逆に取り込めた感はありますが。

そんなわけで、僕の動画でのしゃべりには台本は一切ありませんし、こうしたQ&Aでも事前に質問をもらうことはなく、ぶっつけ本番。

どんな職種のプロでも質問に答える場合は事前にもらって、時間をかけて下準備をして練った回答をするのが普通です。

国会だってそうですし。

でもそれをやっていたら本物にはなれないので僕はやりません。

国会の話しの後だと大層な発言になりますが、政治はまぁ思い付きでやられても困るので(笑)。

失敗したり、そのときには伝えきれなくてもいいので即興で答える。

これも大事にしてきたことなんですが、そんな僕のようにおしゃべりが多少なりとも興味を持たれているようなレベルであれば、正直誰でもなれます。

では、ここからが質問の回答になりますが、そのためになにをしたかと言うことです。

まずは、ニュースを見てください。

これは完全に我流ですが、おしゃべりへのコンプレックスをどうにかしようと思って見たのがニュースでした。

ニュースってどのテレビ局でもだいたい同じですよね。

伝える内容は同じで、同じように時間と番組とキャスターを変えて取り上げるだけです。

でもネタは同じなのに、面白いニュース番組と面白くないニュース番組があります。

それはなぜか?と言うことから入りました。

当時、見られるニュースはなるべく見て、見られないニュースは録画して見ていました。

そしてハタと気付きました。

面白いニュースと面白くないニュース、伝わるニュースと伝わらないニュースがあるのはなぜか。

たとえば僕が当時、面白いと思ったのが、ニュースステーション。

古館さんではなく、久米さんの時代です。

もう、久米さんオニアツ!って思ってました(笑)。

当時二十歳過ぎの若造の気持ちをつかんだのは、どのニュースのどのキャスターよりも自分の意見を簡潔に、そのニュースを読む前に個人の思いや考えをポンッと入れることでした。

まさにキャッチ、グッと心をつかむ。

会話の冒頭は、短く簡潔に聞く人の入り口を作ること。

これを学びました。

同じようなニュースでも、久米さんと他局他番組のアナウンサーとでは伝わり方が天と地だったんですよ。

それがニュースの前の振り、私はこう思います、みなさんはどうですか?

いまではそれがスタンダードになってますが、当時はものすごく斬新でしたね。

まさに激震(笑)。

まだまだ小僧っ子のカナモリタカシが見ても明らかな差でしたが、そこまで気にしてニュースを見ることないですよね、普通の人は。

だからこそ、その差に気づけたことは、僕にとっては大きなことでした。

これがひとつ、なんですが、長くなったので続きは次回!
 
カメラの前で釣るのも大変ですが、カメラの前でしゃべるのも大変です。

と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!

また来週!
 

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