2020/12/14
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
今回は以前にも何回か答えたことはあるかもしれませんが、総括的にこの質問にお答えしましょう。
【質問】
最近、オカッパリだけでなくボートフィッシングもよくやられていますね。私はもっぱらオカッパリアングラーなのですが、ボートフィッシングにも挑戦してみたいなと思っています。そこで、ボートフィッシングにまつわる気をつけたいことや操船方法、ファイト時など金森さん的なアドバイスがあればお願いいたします。
結局は総合力。“良し悪し”ではなくて“違い”を考えましょう。
気を付けるのであれば、全部ですよね、ピンであれこれではなくて。
まずは岸と水面と言うところで
環境が逆転しています。
オカッパリは岸に立って沖に投げるのが、沖から岸に投げると言うありきたりな説明ですが、根本が真逆で違いすぎる。
沖に投げて一番深いところから上げてくる
オカッパリのアップヒルと、浅い岸ギワに投げてからどんどん深く落としていく
ボートのダウンヒル。
つまりポジションの違いです。
根がかりさせずに上げてくるのと落としていく。
これは似て非なる行為で、決定的に入り口としては異なります。
あとは、
オカッパリの感覚はそもそもボートでは生きてきません。
むしろリセットするべきです。
同じブラックバスを釣る行為で、動作も考え方も遠くはないですが、やることは真逆。
なので、まずは
オカッパリの延長線にあるボートと言う考えは止めましょう。
オカッパリで撃てなかったあの対岸を撃ちたいとか、表面的には理解できますがダメ。
その考えでなんとか成立するのは真夏と真冬だけですかね。
シェードとか流れ込みとか、ディープとかの単純なキーワードが成立している場合。
ただそれ以外ではオカッパリの延長線でやっても期待した釣果は得られないで終わるでしょう。
ある意味、
不自由だからこそ決定できるのがオカッパリです。
逆に(レギュレーション内では)自由となると、意外とやることを見失ってしまうものです。
ビッグフィールドであればあるほど
オカッパリに慣れた人がボートに乗ると迷います。
そう考えるとオカッパリにとってボートはいい経験にはなりますが、それは特例で、
バスフィッシングの根本をしっかり捉えられていないとボートでは迷うだけ。
これも違いです。
あとはオカッパリの歩き方、アプローチの仕方があるのと同じで、ボートでも操船術は存在します。
当たり前に釣りをする前提を会得しないといけないのもボートのハードルで、ボートに乗るだけではなんともならない。
そもそも準備が面倒ってのもありますね(笑)。
オカッパリの人がボートを操船するとおおかた近づきすぎる傾向があります。
でもじゃあどんなスポットでも離れればいいかと言うとそうでもない。
例えば縦の攻めをするには近づかないと精度は出ないし、逆にシャローフラットは距離をおかないとプレッシャーになる。
オカッパリでは気にしないような意外なことを気にしないといけなくなるのがボートで、距離感はルアーやリグでも変わります。
オカッパリでルアーやリグによって岸から近づいたり遠ざかったりはしませんよね。
撃てる(引ける)場所に立って撃つ(引く)だけ。
このように、
バスフィッシング全般への理解度が突きつけられるのがボートでしょう。
でもじゃあそれがないとボートに乗る資格がないのかと言えばもちろんそんなことはありません。
誰もが最初は初心者です。
オカッパリとボートのギャップをしっかり理解する、理解するように努力する、気にするレベルでまずは良いと思います。
でもこれが単純な分かれ道ですよね。
オカッパリとボートの差を気にしつつボートの釣りを体験すれば、釣行ごとにレベルアップできるし、逆にまたオカッパリをやるときにも違いがしっかり理解できるので、確実にバス釣りは上手になるはず。
オカッパリ、ボート、環境をどう使うかは釣り人次第ってことです。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
コメント
ログイン、もしくは会員登録いただくと、コメントできます。