2021/2/1
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
さてさて、年明けからあっという間に厳寒期の2月に突入ですが、今回はそんな季節に関する質問にお答えしましょう。
【質問】
冬の風に関する考え方で質問です。風裏を探すのが良いのか、風が当たる場所を探すのが良いのか。どちらが良いでしょうか。金森さんのご意見をお聞かせください!
百聞は一見に如かずとはまさにこのこと。キープイット現場!の精神でいきましょう。
こりゃ聞く相手を間違えたなー!
これがですね、つまりは冬で風が当たるか当たらないか。
セオリー好きのアングラーにこの質問を聞くと、口をそろえて必ず風裏だ、となるでしょう。
なぜならそれが通説だからです。
だけど、聞く相手を間違えました。
カナモリタカシならこう答えます。
両方だよ!と。
裏ではなくむしろ裏の裏の回答で、もし付け足すなら「なに眠たいこと聞いてんの?」です(笑)。
と言うくらい当然両方。
ここで問われるのが、
なにをもって風裏、風表が良いのかと言う本当の根っこを知ってますか気にしてますか?と言うこと。
確かに単純明快であれば
風裏。
冷たい風を食らわず、水温上昇も早い。
もちろんそういったエリア、フィールドでは春の訪れも早いし、冬の間でも比較的クリアアップしていても魚は泳いで動きがる。
ただ、
条件があります。
水深がそれほど深くなく、さらにカバーなどがあること。
たとえばワンドの奥のようなエリアであれば価値はあるでしょう。
これが湖でもため池でもどっちでもいいんですけど、
ど真ん中の水深がめちゃめちゃ深い場所で風が当たらないとは言ってもなんのプラスもありません。
そんなエリアにいるバスはそもそもボトム付近。
表層の水温が上がったところで浮いてくる理由がありません。
だからこそ沖のディープにいるので。
そもそも沖には遮蔽物はほぼほぼないですし、ルアーが届かないことも多々あります。
寒さに強くて動けるバスとなると、シャロー寄りにいます。
風がある程度ブロックされてオプションもあるとなると必然的にワンドですよね。
いわゆる
シャロー+カバーであれば、風が当たらなければオッケー。
逆に風が当たってしまうとNG。
では
風が当たってもプラスに働くエリアはどこなのかと言うと、シャローフラットになります。
あるいはなだらかに傾斜が着いて水深が徐々に深くなるようなところで、できれば砂地がベスト。
そんなエリアに風が当たればどうなりますか?想像してみてください。
濁りが発生しますよね。
そういったエリアに関しては、絶対に冬と言えども風表を攻めたほうが良いです。
クリアアップしていた水に色が着く。
これはとんでもないプラス要素になるし、濁りに寄せられてベイトが動けば、それにつられて、バスもグッと寄ってきます。
しかもそれが
頻繁に冬の北風をくらって濁りやすいエリアであれば、冬と言えでも巻き物でハメられるし、巻き物でハメられなくてもジグやキャロなどの誘いで魚をしっかり獲っていくことができるでしょう。
例えばため池で護岸なんかに風が当たれば、その周辺のボトムには落ち葉などが堆積します。
すると稚ギルが集まってきたりして、そこが越冬場所になったりします。
シャローであっても水温が安定する要素があれば越冬場所にはなり得ます。
このように
ケースバイケースでそれぞれ風表、風裏になれば良い場所は存在するので、通り一遍に風表か風裏かと言ったことではなく考えていくことが重要です。
ここに風が当たれば、ここがプロテクトされればと考えてフィールドを眺めてみると、本当に生きた情報が手に入ります。
通説に惑わされないように、本質を見てください!
ちなみに春ならベイトフィッシュが寄せられる風表と言うのが通説ですが、果たして?と考えて現場で確認することで、本質を見る眼を養うことができます。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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