2021/2/22
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
さて今回は、すっかり温かくなりましたが、まさに三寒四温真っ最中!ってことで、それにはあまり関係はありませんが(笑)、この質問にお答えします。
【質問】
風が吹いたらスピナーベイトという言葉がありますが、なぜその状況下でそのルアーが釣れるのか原理がいまいちよくわかりません。また、その言葉のように金森さんが鉄板とする〇〇な状況下はこのルアーというのはあったりしますか?
鵜のみにするよりも試してみること。さらに考えてみることが重要です。
まず、
『〇〇と言えば〇〇は本当なのか?』その着眼点はすごく好きです。
世の中で言われていることに対して、右にならうことが大事なこともあれば、それってどうなの?と、自分なりの視点でクエスチョンを持つこともまた重要です。
僕も釣りを始めて間もない頃は思いました。
『風が吹いたらスピナーベイト』。
いやいや、待て待てと。
風が吹いているならスピナーベイトは投げにくい! だったらバイブレーションでしょ!
ため池のオカッパリの育ちの僕であれば当然です。
レベルバイブと、
レベルスピン。いまでこそバイブレーションもスピナーベイトもこうして強力な武器になっていますが、当時はきちんと理解してなかったんでしょうね。
そう思ったからこそ、
風のある状況でバイブレーションとスピナーベイトを実際に投げて比べてみました。
スピナーベイトのが釣れましたね。
が、ただひとつ、釣れるのは風の強さによって違っていました。
風が強くなればなるほどスピナーベイトが圧倒的。
さらに風が当たっている面、波が立っている側。
なぜかと言うとまずひとつ、風が吹いて風が当たっている面のメリットはなにか。
ここから整理しましょう。
特にため池を中心とする止水域、河川ではないフィールドで風が当たると言うことは、これ自体が大きな変化になります。
普段動かない水が動いて岸に押しつけられていると言う変化。
そして間違いなく、
酸素が大量に水に入る。
これはもう四季を問わないプラスの要素になります。
あらゆる水中の生物の活性が上がります。
さらに岸に打ち付けられることで、濁りが生まれやすい。
もちろん土系のナチュラルバンクであれば、ですが。
さらにゴミも寄せられる。
このように風が当たっていて好条件が整ったスポットに、バイブレーションを投げてみましょう。
ハイ、
気付いてもらえません。
つまりアピール力が弱すぎる。
普段動かない水が動いて、水がよれる、荒れる、はねっかえる、当然音もするし濁りも入る。
ゴミがあればトリプルフックは邪魔になる。
そこでトータル的に考えれば、キャスタビリティがありつつ、アピール力が強く、スナッグレス性能に長けているとなると、スピナーベイトになってきます。
かつては。
ルアーのバリエーションが少ない時代はそうでした。
しかし、現代のルアージャンルで考えれば、以上のようなスピナーベイト的な要素を備えているルアーは存在します。
さらに種類は分かれますが、ひとくくりでまとめると
チャターベイト。
でも注意しないといけないのは、スピナーベイトはレンジコントロールが比較的しやすいルアーであるのに対して、チャターベイトはまぁまぁ難あり。
と言うのも
前提としてシャローを攻めるルアーなので、レンジを落とすのが難しい。
バンクべたべたのシャローをタラタラ引くのであれば問題はありません。
もうひとつ付け加えれば、ブレードが大きくてパワーがあるタイプであること。
そこに水深があってレンジをきっちり引きたいとなれば話は別で、スピナーベイトに一日の長があります。
さらにもうひとつの選択肢としては
アラバマリグ。
スピナーベイトよりも強く、ゆっくりと引けることはできる一方で、
ストラクチャーをタイトに引くことはめちゃくちゃ苦手です。
岸ベタなど、状況によっては不向きになる。
カスミ水系のような護岸であれば、ちょい沖を引くにはアラバマがベストですが。
そう考えるとやっぱり
トータル的にはスピナーベイトだよねと言うのが結論。
そこで、今も昔も『風が吹いたらスピナーベイト』は成立しています。
ただし、
その答えにたどり着くまでの過程が昔とは違っているよと言うことを覚えておいてください。
では、今回は後半戦に続きます。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!
また来週!
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