JUKE BOX 2021 16 ドリフトの上達法は?

2021/4/19

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

今回は、まだ少しだけ早いかもしれませんが、季節を先取ったフィールドと釣り方に関するこんな質問にお答えしましょう。

【質問】
金森さんお疲れ様です! 今年からダムのバックウォーターに挑戦しています! 上手い人はサイトで釣果をあげてるんですが、僕はサイトが上手くないので、高比重ワームのドリフトでなんとか釣果を出せています! 今後さらに釣果をあげていくために、ドリフトの釣りでキャストやラインメンディングで気を付ける事とかありますか? なんとかサイト組に勝ちたいです!! よろしくお願い致します!


流れを相手にする釣りなので、理論よりは感覚。現場での体験が物を言う釣りです。

まずひとつ、サイト組は気にしないこと(笑)。

釣りが違いすぎます。

逆にこれが一番大事かもしれませんね。

対抗心やジェラシーは悪いことではないですが、釣りのタイプが違うので、本当に大事なのはそこではありません。

カスミのようなビッグフィールドにありがちな話ですが、本湖で釣ってこそ本物とか、流入で釣るほうがテクニカルとか、ハッキリ言って意味のないプライドです。

まったくの別物なので。

あえてみんなのために憎まれ口を叩きますが、そんな考えやたわ言を垂れ流す釣り人は論外。

なので、意識の方向性を変えるのがまずひとつ。
 
いかにドリフトの釣りを楽しみつつ釣果を伸ばすかについてだけ考えましょう。

僕もドリフトの釣りは好きでいろいろなタイプのリザーバーにいきますが、バックウォーターの特徴で共通しているのは、規模は別としてそれなりの流れがあること。

あとはこれも全体の規模にもよりますが、基本は浅くて狭い。

浅くて狭くて流れているのがバックウォーター。

ここでドリフトをいかに釣れる方向にもっていけるかと言うと、もうなにかの変化に頼るしかありません。

なので、まずはラインメンディングやらなにやらよりも、魚が季節季節で浅くて狭くて流れているバックウォーターのどこを好むのか。

これに尽きます。

たとえばナウ、春のタイミングであれば、流れが通るメインの筋よりは巻いている場所。

ワカサギがいれば、バックウォーターに遡上してくるので、流れがきついところよりは緩やかなところ。

もっと言うと砂地が好きで、産卵も砂地でします。

となると、流れが緩やかで巻いていて砂地の場所をキーワードに探してみる。

夏になれば逆に水通しが良くて筋がきっちり通る場所に変わっていく。

このように季節季節の魚が好む流れがどこなのかを押さえる。

ここが大前提となってはじめて、次はそのスポットをどう攻めるのかになります。

それはもう二択で、アップストリームかダウンストリームか。

慣れていなければダウンストリーム。

上流に立って下流側に流していくほうがラインがナチュラルに流されるのでやりやすいです。

でも食わせやすいのは逆のアップストリーム。

流れに対してラインがふけている分を突っ張らないように回収しつつ転がして、手元までもってくる。

このふたつができればなにも問題ありません。
 
ドリフトの極論は、ラインを張りすぎず緩めすぎずに自然に転がすこと、これだけです。

なので、テクニック的にはさほどでもなく、気を付けるとすればラインの太さ。

流れが効いている場所を釣るときにラインが太くなると、流れにラインが先にもっていかれるので余計にたるみすぎて操作が難しくなります。

細ければ細いほど流れの影響を強く受けすぎずに自然に流すことができる。

ではただ細くすればいいかと言うともちろんそうではなく、使っているルアーの重さや大きさに対してのバランスが重要です。

ラインが張りすぎるとルアーが沈まず流されない。

緩みすぎるとラインがどんどん流されてコントロールできない。

 
高比重ワームではありませんが、ドリフトでも使うダッジにウルトラライトライン。まずありえませんよね。正しい意味での『適当』が最適です。

ファーストステップは、適度なラインで流れと平行に投げて転がす。

慣れてきたらセカンドステップで輪切りに投げて転がす。


これがやりやすいのがダウンストリームなので、まずはダウンストリームでやってみて、慣れてきたらアップストリームでもやってみる。

まさに『習うより慣れろ』ですね。

頭で考えるのは、ラインを張りすぎず緩めすぎないようにすることのみ。

そのためにラインはトータルバランスを考慮してなるべく細くすること。

テクニカルなことはそれだけですね。

あと注意点としてはふたつ。

飛ばしたいのとボトムを感知したいからかシンカーが重すぎる。

実はそれが根がかりの大きな原因になっているので、原則はノーシンカー、入れても極力軽いウエイトにすること。

ウエイトは軽くてもちゃんと流れます。

もうひとつは、通したいスポットに対して近くに落としすぎる。

流していくのであれば、なるべく遠くからのほうがプレッシャー的にも有利です。

流し方、ライン、ウエイト、着水点に注意すること。

そしてもうあとは慣れ。

何度も試して、体に染み込ませてください。

実はその上のハイレベルなテクニックももちろんありますが、それを言葉で説明するのは僕には無理(笑)。

と言うか、基本ができればあとはちょっとした流し方の違いになるので、自然とできるようになるはず。

なので、まずは以上のことから始めてみてください。

まさに実践あるのみです!

と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!

また来週!
 

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