本当にあった、秘密のクランクベイト

2021/8/22
こんにちは。

マツでございます!

7月最後の土曜日に霞ヶ浦水系をホームとするベテラン、W.B.S.プロの草深幸範さんと霞ヶ浦に浮いてまいりました。

当日の草深さんは朝から絶好調で、7時のエリア到着からわずか1時間ほどで5本6キロ超え!!

釣るサカナ、釣るサカナ、みんなデカい!!

得意とするブルスホッグを用いたヘビキャロで、お昼までに9尾キャッチして、上5本のウエイトはななな、なんと!! 

驚愕の7500グラム!!


こんな強烈なパターン、霞ヶ浦で初めて見ました。

そのときの模様はルアマガプラスにアップしているので、ぜひご覧くださいませ。

一方、ミーはと言えば、草深さんにフックやワームまでまったく同じ仕様にしていただきながら、3バイト1フィッシュのみ…。

でも、職業柄まるで自分が釣ったかのようにお腹いっぱいになっていたので、稲敷大橋のシェードでランチ&シエスタ2時間のあとは、「SDGマリン横利根店に寄って、帰りましょうか」と草深さんに振ったところ、

「松島さん、今日の目標何尾でしたっけ?」
「3尾です」
「午前中何尾釣りましたっけ?」
「3バイトありました!」
「午前中何尾釣りましたっけ?」
「・・・・・・1本だけど・・・・・いや、草やん、もう俺、充分満足だから」
「何ぬるいこと言ってんですか、後半戦行きますよ!」

というわけで、午前中に炸裂した西ノ洲浚渫へ再びGO!!

しばらくヘビキャロを投げたのですがアタリがない。

午前中に比べたら荒れてるな~。コレ、巻いたほうがいいかも。でも、浚渫フラットは浅いから根がかりしても近寄れないし・・・よし、コレ投げよう。  

と、ボックスから取り出したのは、『B.D.S.2.2マーティー』。  


以前、釣友K君からもらったやつで、なんか微妙にシャッドっぽいシルエットが中途半端だなと思いつつ、一度もキャストしないまま忘れていたクランクなんですが、こんなこともあろうかと持ってきたんですね。

なんか、色も白くてビミョーだし。

言ってしまえば、『根がかりロストはキホン的には絶対にしたくないけれど、やむを得ず回収できないなら思い入れナッシングなルアーでメンタルダメージ少な目に』的セレクトだったわけですよ。  

ところがどうだ!!

なんか、コレ、フラット上の起伏にちょいコンタクトする絶妙な潜行深度だな。しかもかなりファストリトリーブしやすいし。シャッドみたいに弱くないけど、強すぎもしないウォブンロールがむしろイケてねーか? 

なんて思いつつ巻いていたら・・・  
 

1500フィッシュ!!  

その次のキャストで、  


1キロ(弱)フィッシュ!!  

え。え。え。え~!?  B.D.S.2.2マーティー、最高!! いや、このカラーもイナッコちっくで正解でしょ!! I knew it!!(俺は知ってたぜ!!)

しっかり目標を達成できました。草深さん、ありがとうございました!!
 
というわけで、今回のお買い物はこれだ!! ↓

FAT CB B.D.S.3(左と中央)
& FAT CB B.D.S.6(右)

(ラッキークラフトU.S.A.)


上がB.D.S.3、下が6。どちらもクランクにしてはデカいけど、デカすぎないナイスサイズ。てか、3のフックはデカすぎじゃね?

ええ、当然、家に帰ってからソッコーでググるわけですよ。『B.D.S.2.2マーティー』と。

でも、ない。ない。検索結果にほっとんど出てこない!!

そしてわずかなネット上の情報を頼りに調べていくと、驚きの事実が発覚いたしました。

まず、B.D.S.2.2マーティーというのは、ラッキークラフト社がかつて契約していたUSベテランコンペティター、マーティー・ストーン選手(現MLFディレクター兼解説者)のシグネチャーモデルで、マーティー選手との契約が切れたあとは、『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』という名前で売られているのです。

しかもその『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』は2012年のH-1GPX印旛沼戦のウイニングルアーになっており、その優勝者はというと先日セントローレンスリバーでの2021B.A.S.S.エリート最終戦を制した“時の人”、伊藤巧さんだったりして、さらに伊藤さんが『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』を溺愛しているという記事がなんとうちの釣りサイト、ルアマガプラスで公開されているじゃね~か(-_-;)  

さらにさらにさらに、『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』の良さを世の中に広めたのは実はH-1GPXのディレクター・鈴木美津男さんで、そのポテンシャルに惚れ込んだ美津男さんは、ラッキークラフトに同型のボーン素材版を作ってもらっているのです!! 

それが『LC MTS2.2』で、2013年のBasser12月号で美津男さんは利根川での取材中に50アップを釣っているのだ!! というのを、『B.D.S.2.2マーティー』をくれたK君から聞いてしまった・・・。

しかし、ちょっと古いモデルのせいか、『B.D.S.2.2マーティー』は当然として『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』も『LC MTS2.2』も現在市場にはほとんどなく、手に入ったのは、そのデカいバージョンでありシリーズのオリジナルともいうべき『FAT CB B.D.S.3』と、シリーズ最大サイズ『FAT CB B.D.S.6』だったというのが今回の買い物の真相です。  


上から順に、LC1.5DRS、FAT CB B.D.S.3、FAT CB B.D.S.6、そしてS.K.T. MAG MR(すべてラッキークラフトU.S.A.)。こうして並べてみると、B.D.S.3 & 6のサイズ感と他に比べて丸っこくないのがお分かりいただけますよね。

ミーの古くからの友人であり、ラッキークラフト製品にもとても詳しい九州の超マニアック番長グルーバーズベンドの桑野伸司さんにも話を聞いたところ、『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』の特長をかなり正確に受け継いでいるのが『FAT CB B.D.S.6』なのだとか。

そして『FAT CB B.D.S.3』については、同シリーズながら路線が異なると!! 実はそのことは、美津男さんからも聞いていたんですね~!!

深い、深すぎるぞ、ラッキーのクランク!!

個人的に巻いた感触としては、3も6も、サイズ相応の強さがあり(ウォブルメイン)、ファストリトリーブはちょっとしんどい感じ。


左から、S.K.T. MAG MR、FAT CB B.D.S.6、LC1.5DRS。B.D.S.のリップは末広がりにはせずウォブルを必要以上には強くしていません。なおかつ角をラウンドにして障害物とのコンタクトではやわらかく躱すデザイン。

かつてある人から、「ラッキークラフトは、釣れるクランクベイトの本質を知っているメーカーなんだよね。全部確信犯だから」と聞いたことがあるのですが、その意味がやっと分かってきた気がする今日この頃。

さておき本命だった『FAT CB B.D.S.2.2 Magic』もしくは『LC MTS2.2』を買うことができず・・・在庫があるショップさんを見つけたら、ぜひ編集部までご連絡くださいませ。

ちなみに、B.D.S.とは、

Big Duddy Strike の略です。ネーミングもイケてんな~!!

あ、ここで得た知識は他言無用、ヒミツにしてくださいね。

【今回のお買い物】
■FAT CB B.D.S.3 (ラッキークラフトU.S.A.)
●全長:75ミリ
●重量:14グラム
●タイプ:フローティング
●潜行深度:1メートル
●購入カラー:BPゴールデンシャイナー、TOチャート
●購入価格:1538円(税込)×2

■FAT CB B.D.S.6 (ラッキークラフトU.S.A.)
●全長:95ミリ
●重量:34グラム
●タイプ:フローティング
●潜行深度:1.5メートル
●購入カラー:チャートリュースシャッド
●購入価格:2198円(税込)
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