【本戦】艇王2021 第3戦 松本幸雄 VS 金森隆志 in 津風呂湖 9月30日

(1)06:30 2021艇王予選最終戦! 松本幸雄VS金森隆志が始まろうとしています!


奈良県は津風呂湖。

でかバス実績多数のこのフィールドで、2021年の艇王第3戦、つまり予選の最終戦が行われる!

対戦カードは…

バス釣りはもちろん、エリアトラウト、ソルトルアーフィッシングと各種人気釣種の全てで競技者レベルの腕前を持つ凄腕中の凄腕、松本幸雄さん!

陸王での活躍のみならず、艇王でも奮闘! 現役艇王の称号を持ち、その経験値、知識、技術が円熟の域に達している西のでかバスハンター・金森隆志さん!

異色とも、当たるべきとも言える超注目のこの対決。

勝者は藤田京弥さん、川村光大郎さんが待つチャンピオンカーニバルへと進出!

最後の切符を掛けた戦いがもうすぐ始まります!

(2)07:15 松本/前日までの感触は?


「津久井湖で鍛えた技が通用しないことがわかりました(笑)」

どうやら関東のフィールドとの癖の違いに苦労したとか。

「関東は人の人数も多いので、言ってみれば管理釣り場みたいに魚が人馴れしている。でも津風呂湖の魚は渓流魚みたい。距離感とかエレキの踏み方を間違えるとダメになる」

それでも釣ってくるのが松本さんだ。

「全域で釣れてますよ。サイズはくじ引き的なところがありますけど。目指すは4500ですね」

(3)07:16 金森/プラの手応え


ー毎度のこと、艇王は常に初のフィールドですが、手応えの程をお聞かせください!

「はい、初です(笑)。フィールドはとにかくクセが強い。サイトを期待してきたのですが、夏から秋になって減水とターンでほぼ見えず、自分の良さがひとつ消された感じ。 んで、ロコの人たちを見るとみんな沖を釣ってるんだよね。だから自分も多少なり触ってみたけどやっぱ付け焼き刃で沖を釣るには難しい。
だから、今回のテーマはバンク。普段の自分のスタイルでどこまで当てられるか?そこに賭けます」

目標ウエイトはどのくらいでしょうか?

「んー、読めない! というのも、サイズがまちまちなんだよね。50もあれば40もあるし、30、20、10センチ台なんてこともある。だからどこでいいサイズと巡り会えるか?それ次第でウエイトは全然変わりますね」

対戦相手もクセが強めですがいかがでしょう?

「そうですね、だいぶクセです(笑)。でもあーいう、釣りに対してクセが強い人は大好きですし、どっちかというと人種的には近いと思います。関東では沖を釣ることにかなり長けてるイメージなので、今回は岸と沖のどっちの釣りが有意になるのか?そんな試合だと思います」

(4)07:31 松本/スタートダッシュ!


7:30分のスタートと同時に一目散にポイントに向かう松本さん。

「朝のフィーディングがあるんですよ」

綿密なプランニングを遂行するための第一歩です。

ちなみに手前を走っているのは金森さん。

先行する松本さんとの距離感に注目です。

「金森さんも同じ方向だね」

(5)07:45 松本/フィーディングは起こらずも…


ファーストポイントに早くも到着した松本さん。

「ボイルしてないな。沈んでるなこれ」

ライブスコープで魚を探しつつ深いレンジをさわりますが、すぐにワカサギフィーディング狙いにシフト。

投げているのはハンクルジョーダンです。

「金森さんは上流に行きましたね。でかいのがいるから怖いですが」

(6)07:51 松本/早速キャッチ!


入野筋にて、再びライブスコープでディープを視認しつつ1.2グラムのジグヘッドでアプローチ。

水深6メートルの魚が口を使った!

速攻!

43センチ1280グラム!

「この時間に三本揃えちゃいたい。でもこれで3本だと勝てないな…」

(7)08:07 松本/多角的に攻める


「岸よりにも魚がいますね」

バンク際へはダウンショットを投入。

表層のジョーダン、ディープのジグヘッド、そして岸際のダウンショットが松本さんの本日のメインプランとのことです。

沖や岸際の表層ボイルを目視で、ディープの様子をライブスコープで確認してこれらのルアーを使い分けております。

(8)08:07 金森/1stスポットは

入野筋中流域。
どういうエリアなのだろうか?
 

「少し上に行くともう浅くなるんだけど、ここは上流からのファーストブレイク。つまり、上から落ちてきた魚が溜まるし、本流筋だから下流からの供給も望める。んで、今やってるスティープなバンクに場所は立木がからんでて、魚がつきやすい。サイズを問わなければかなり魚は溜まっていて、どのサイズが来るかはわからない…という場所かな」

と解説した直後、ドラグ音が響く!

「ちっさ!」
 

キーパーあるなしかの魚だが、金森さんはプレス艇を近寄らないように指示した。

「たぶんノンキーだと思う。たとえキーパーあったとしても、艇王でこの魚をウェイインするようでは勝てない。このサイズは多分結構釣れてしまうから、すぐリリースさせてもらいます。このノンキーに耐えて耐えてをやってると、でかいのが混ざるイメージです。実際魚探の映像はピカイチで、周りに寄る場所がないからここを起点に魚も動いてると思うんだよね」

解説中にまたヒット!
またもノンキー、即座にリリース。

「ね。なので、まともなサイズが来るまで皆様お待ちください」

視聴者の皆様も、BIGSHOTを待たれよ!

(9)08:09 松本/表層バイト!


「岸よりにも魚がいますね」

バンク際へはダウンショットを投入。

表層のジョーダン、ディープのジグヘッド、そして岸際のダウンショットが松本さんの本日のメインプランとのことです。

沖や岸際の表層ボイルを目視で、ディープの様子をライブスコープで確認してこれらのルアーを使い分けております。

と、水深3メートルに魚を見つけ、ジョーダンをキャスト!

ライブスコープで浮いてくるのを確認しつつ大興奮の表層バイト!

しかし惜しくもファイト中にフックアウト。

「さっきのより一回りは大きかった。針が伸ばされちゃった。ラインもザラザラだし…それにしてもやっぱり試合は手が震えますね」

(10)08:19 松本/ワカサギの好みに合わせる


「よっぽどのことがない限りはここで粘ります(笑)」

入野筋の中流、チョークした川幅が一気に広がるエリアです。

「ワカサギの好きな水深が12メートル位なんですが、ここより上に行くとそこまで深い場所がなくなるんです。さらにワカサギは土バンクが好きなのでこの辺りがかなり有望なんですよ」

津風呂湖のメインベイトとなっているワカサギの生態を考慮したエリアチョイスなわけですね。

(11)08:22 金森/続々と


ノンキーラッシュ。

「ひたすら耐えます。バイトがあっても小そうな魚は吐き出すまで待ってるんですけど、なかなか吐き出さない魚もいるんで、その場合は飲み込まれて厄介になる前に釣っちゃいます」

魚影は圧倒的なようだ。
あとはひたすら願うのみ!

(12)08:35 松本/静かな戦いが続いております


ライブスコープをみていると色々なことがわかるそうです。

「ジョーダンの着水音で沈んでいったり、1トゥイッチで逃げたり、50メートル以上先の水深4メートルにいる魚がエレキを踏んだとたんに逃げたり…」

水中での見えざる攻防が続きます。

沖目にいる今はジョーダンとジグヘッドを魚の水深に応じて使い分けています。

(13)08:46 金森/映像ご提供


金森さんが狙っている魚探の映像をリモートでキャプチャしお届け。

これは立木につく、魚群。おそらくほぼバスとみていいだろう。

大半がノンキーであるが、これに混じるビッグフィッシュを狙っているのだ。

(14)08:49 松本/回遊


魚の反応を探しながらメインエリアをゆっくりと巡回する松本さん。

「他のエリアでも釣れますが、魚影の濃さでここがいいかなと。朝のフィーディングタイムが終わってもここなら魚が残っていましたしね」

様々な要因が複合しているからこその松本さんのメインエリアなわけです。

なお、取材艇はどこで起きるかわからないボイルに備え、遠目をキープしております。

休憩まであとわずか。松本さんはリミットメイクできるのでしょうか?

(15)09:16 金森/中間報告


9時から15分のハーフタイムのち、対戦相手の尾数発表。

松本選手1尾です。

「予想は2尾だったけど、まぁ沖の1尾なら800〜1200くらいかな? 50アップでないことだけ祈りたいね。まぁ俺は惑わされずに、バンクでタイミングを掴むだけ。チャンスはきっとあるはず、そこでどう太刀打ちできるか?」

(16)09:17 松本/休憩明け


「6バイトで1本か…」

反応は得られるものの、キャッチは1尾。

「思ったより食わないな。しかも反応は前半に集中していた。このままいくと危ない気がするな…。流れにたいして今日は逆風なのがよくないかもしれません。昨日よりもフィーディングが少ないし…」

そして金森さんの釣果を報告です。

「釣ってない。相当リスクのある釣りをしてるんでしょうね。怖いな…」

アドバンテージは有るもののビッグサイズの期待値が高いフィールド。しかもアングラーは西のでかバスハンター金森さん。 全くもって油断はできません。

(17)09:22 金森/ビッグバイト!


これまでとは違う、激しいドラグ音が鳴り響く!!

「これはデカいな…、やめろ…!!」

猛烈な走りにのされつつも、金森さんも必死の抵抗!

が、しかし…。

「巻かれた…、けど、まだついてる!!」

記者は準備の段階で金森さんが船での試合にも関わらず伸縮式のグラディエーターネットを積んでいたことを疑問に思ったが、金森さんはそれを手に取りネットに噛みついた!

この場面を想定していたがわからないが、ネットを伸ばし、巻かれた先のバスを獲りかかる!

「頼むッ、入ってくれ!」

(18)09:28 金森/オタマセ!!!


これぞ、金森隆志!
これぞ、BIGSHOT!
そして、「サ、ワ、エ、さ〜ん!!!!」

やはりこの男にはデカバスが似合う!!
野獣のようなファイトの末、上がってきたのはいきなりのスーパーキッカー!!

52センチ、1970グラム!
ヒットルアーはスワンプミニのリグはシークレット!

「いやぁ〜チャンスは早々にキタネ!2時間に一回良いアタリがあればと思ってたからちょうどよかった。やっぱり、バスがバンクに寄れるというか、寄る壁のような地形!
ある意味狙い通り、サイズは想定外だけどよかった! これで思い切りやれる!!
あ、ヒットルアーはこのあとシュンちゃん(江口俊介さん)がJBの試合でも使うと思うので伏せさせてください。ヒントはオフセットフックを使うリグです!」

(19)09:35 松本/アジャストできるのか!?


「あ、取材艇の下にいる」

ライブスコープで記者の真下に魚を発見した松本さんがこちらを向いてキャスト!

「うーんいっちゃった。津風呂湖のバスは回遊性がホント高い。三島ダムのスクールの本気の速度くらいのスピードで平然と泳ぎ回ってる。癖がつかみきれない」

津風呂湖の人は親切な人が多いと松本さんはいいます。

「みんな優しく釣りかたとかを教えてくれようとするんですよ(笑)。引っ張られちゃうから聞かないようにはしているんですけどね」

我流を貫き通す松本さん。

あらゆる魚種に精通するだけに、その対応振りに注目ですよね!

(20)9:36 金森/落ち着いて


リーダーの組み直し。

「余韻に浸りながら、しっかりリーダーを組みます。あ〜普段めんどいこの作業も幸せです!」

リーダーの結束にはラインツイスター(ハピソン)を使用。

「素早く、安定したノットを組めるので使わない手はないかと!」

(21)09:55 松本/ゆったりと忙しく


メインエリアの中で小移動を繰り返す松本さん。

「台風が近づいてるし低気圧なんだけど思ったより魚が浮いてないね」

風下にあたる上流側にワカサギがたまっていないかみた後、すぐに再び下流へ小移動。

岸際で小さなボイル音が聞こえたらしく、そちらも気になり出しているようです。

と、ライブスコープでバスを発見。

ジグヘッドでのシューティングを試しています。

ゆったりと時間は過ぎていますが、松本さんは目まぐるしくタックルを持ちかえています。

(22)10:05 金森/一応…


「要らないと余裕かまして、さっきの魚活かせなかった…なんて嫌なので測りましょう」

27センチ、270グラム!
ヒットルアーはスワンプミニのシークレットリグ!

「まぁ、入れ替え必須間違いなしですが保険です」

昭和待ちでお届けいたします。

(23)10:09 松本/勝つための戦略


「サイズはともかく3本は持っていたほうがいい。小さかったら後で入れ換えればいいし」

現状を見越しているかのような発言に記者がドキリとしているなか、岸際を探る松本さん。

今日のところではもっとも岸沿いにボートをよせています。

「プラで岸際で釣れた魚は小さかったんですよね。だから今日のメインは沖のフィーディング絡みではあるのですが…」

勝つための戦略を黙々とこなす。
エリアトラウトトーナメントでその名を轟かせる男の強さの片鱗を垣間見ました。

(24)10:23 松本/決断の時が迫る


やはり津風呂湖は簡単ではないようです。

「魚はいるんだけどニュートラルになっちゃいました」

相変わらずライブスコープでバスの存在は把握しているものの反応が無いと松本さん。

「釣れる場所を今からでも見つけないとまけるな。これ」

いよいよメインエリアに見切りをつけるときが来た!?

小移動を繰り返し、今はワカサギの群れを追っている形ですが、この場所への期待も捨てられないようです…。

「ワカサギの群れに下からバスが突っ込んでました。あ、浮いてきました。あ、また突っ込んでました沈んでいっちゃった」

(25)10:30 金森/移動


入野筋を下りながら、岩盤系のスポット摘んでいく金森さん。

対岸には松本さんの姿が見える。

「ポジションがだいぶ沖ですね。まぁ気にしてもしゃあないんで自分の釣りを。プラでやってないところも含め、魚が溜まる場所に似たスポットをザッと触っていきますね」

(26)10:35 松本/アウェイの洗礼


ライブスコープで観察した結果、バスはボトム方向に向けてフィーディングを行っていることに気がついた松本さん。

「プラでもボトムはやっているのですが、やっぱりちょっと難しいですね」

ヘビキャロに一瞬かえましたが、再びジグヘッドへ。

「低気圧が来てるのにボトムでワカサギを食べてる。ロコの人とかには簡単なのかもしれないけど今打開するのはちょっと難しいね。別の川筋に入るのも手ではありますが、お昼まではここで頑張ろうと思います」

(27)10:55 松本/2尾目が遠い


魚の反応に翻弄されまくりの松本さん。

ジグヘッドに加えてアラバマリグでもシューティングを行いますがバイトまでは持ち込むことができず…

それでも朝よりもフィーディングが増えている様で、ボイルの頻度も上がっているようです。

視界に入る距離感には金森さんの姿も。

ここで2尾目を釣ってプレッシャーをかけたいところです。

(28)11:03 SpecialThanks! 『G2プロダクト』


本日は取材艇用にガーミンフォースをお借りしています。

初めて使用した記者はメロメロ!

ブラシレスの静穏感とパワフルな感じが超快適ですし、コードレスのフットコンの使いやすさも秀逸です。

個人的にはプロペラのオンオフやアンカーロックをボタンひとつで操作できるのがめっちゃ便利です!

あとカッコいい!

提供は「G2プロダクト」さん。

Garmin製品に関する相談はなんでもしてください。とのことです。

G2プロダクト
兵庫県佐用郡佐用町佐用2898-4
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(29)11:11 松本/痛恨のラインブレイク


ピクピク中にバスがついた!

そして慎重に追わせて小降りながらもバスがヒット。

にもかかわらずまさかのラインブレイク。

ラインはもちろん、フックなど細かい部分にまで気を遣う松本さんとは思えない事態。

これが艇王の魔物…

そして図ったかのように雨が降り出しました。

「余計、移動できなくなってしまいましたね(笑)」

(30)11:20 金森/大きく移動


スタート地点からほぼ真逆の香束筋へ。
切り立ったバンクは立ち寄っては、チェックを繰り返す。

「きつい時間帯に入ったかな。焦らず着実に行こう」

冷静さは保ちつつ、思考を張り巡らせる。

(31)11:31 松本/未だ動かず


およそ一時間前はもっと無反応でしたが、今はライブスコープでも反応を多く得られている松本さん。

ボイルも散発してはいるのですが…

「ここの魚は人の言葉を理解するんですかね(笑)」

動くともといた場所でボイルが起きるのです(笑)

お昼休憩が近づいてきましたが、依然として朝イチのエリアから大きな移動はしておらず、現在は屋敷跡と呼ばれるエリアです。

(32)11:36 金森/痛恨のミス!


フッキングと同時にジーッとドラグが鳴り響く。

これは良いサイズでは?と思った刹那、ラインのテンションが消えた。

「抜けたっ…!! 今のは若干いいサイズだったと思う。やっぱ想像通りの場所。壁のような地形の中でもココ!っていう起点の場所があるね。ライブスコープ当てすぎで嫌がられても嫌だから、あとは感覚で攻めてみます」

(33)11:55 松本/遂に移動!


お昼休憩の前に大きく移動を開始した松本さん。

現在は鬼輪筋最下流の岬、ボート桟橋近くを探っています。

このまま休憩に入るようです。

(34)13:00 金森/昼の中間発表。


1時間の昼休憩のち、対戦相手の最大魚発表。

松本選手、1280グラム!

「絶妙ー! 想定してた1番嫌なウエイトです。多分沖で粒揃えて、MAX3500グラムとかそんな感じなんじゃない? 今日は風もないし、バンク狙いの俺としては魚がバンクに寄る要素が少なすぎる。しとしと雨も降ってるし沖が余計に魅力的だよね。ま、隣の畑がなんちゃらなのかもしれないけど。
相手からしたら俺のウエイトも、あーはいはい、やってくれましたね。 、だろうしね。
俺もあと1キロと800くらいのを釣ればまだまだ試合はわからない。ここからだね」

(35)13:01 松本/休憩と準備と最大魚発表


お昼は桟橋で過ごすことにした松本さん。

「(バイトが)乗らない、(針が)伸びる、(ラインが)切れる。起こっちゃ行けないことが全部起きてる。やれることは、やっておきますよ」

と、全てのリーダーを結び直しています。

さらにライブスコープの角度まで再調整するという念の入れようです。

「午後はリミットを揃えて、メインエリアに行って入れ換えを狙いますよ」

休憩もそこそこに、刃を研ぎ続けていました。

そして休憩明けの最大魚発表。

「やっぱり。スゴいの釣ってるね。50アップだ。負けじと頑張る」

後半戦スタートです

(36)13:11 松本/すぐそばの岬から再スタート


「金森さん、スピニングが4本だったもんな。あとは食わせればいいところまでいってるってことだもん」

スタート時の金森さんのタックルを思い起こしてそう語る松本さん。

意識せざるを得ない差が生まれてしまっていることを感じさせます。

休憩を明け、ファーストポイントはダムサイド右岸がわの1つ目の岬。

ライブスコープを確認しつつジグヘッドを投げています。

(37)13:15 松本/遂に2尾目!


「ちょっと小さいけど」

と2ヶ所目の岬の先端で待望の2尾目をキャッチ!

「金森さんが1尾なら勝てるかもだけど…」

勝利に向けたプランの第一歩を進めることに成功した松本さん。

まずはもう一本、よろしくお願いします!

(38)13:25 松本/畳み掛ける!


次の岬で3尾目をキャッチ!

38センチ850グラム

「さっきのは岩盤で釣れて小さかったけど、今度のは赤土バンクで釣れてこのサイズ。大きいのが釣れるんですよね」

リミットメイクを達成したものの、松本さんに油断はみられません。

「こうやってポロっと釣れるってことはカナモも釣ってるってこと。やっぱりここで釣ってても勝てないね」

やはり勝負は午前中粘ったエリア。

2尾目の入れ換え成功しだい、移動予定とのことです。

(39)13:30 金森/SEEK THE BLOW


台風の影響か、風が吹き始め、湖面がさざ波なってきた。
「いいぞ、もっと吹け!」

このタイミングで再び入野筋へ移動し、ウインディサイドの岩盤をチェック。

「SEEK THE BLOW、追風よ吹け!という意味です」

身にまとうシャツに込められたメッセージ。

追風、否、神風よ吹け!!!

(40)13:45 松本/入れ換え魚を求めて


香束筋下流部の岬を素早くチェックしていく松本さん。

岬の上に上がってくる魚をライブスコープでシューティングしている形です。

主に投げているのは今日3尾キャッチのジグヘッドリグ。

RCジグヘッド+レインボーシャッドです。

「ワカサギのサイズ感にちょうどよかったワームと、シェイクで誘ってバスが離れそうになったらダートでもう一度興味をもたせることができるヘッドを組み合わせているんです」

ライブスコープで魚の反応をみられるからこその組み合わせ、使い方ですね。

(41)14:10 金森/BIGSHOT2!


朝イチのスポットへ入ると早々にバイト!

ドラグが止まらない!

ボート下には沈みオダがあるため、少々強引に行かないと巻かれてしまう!

「上手くかわした! こいっ!」

ネットインなるか!!

(42)14:12 金森/まさか!?


寸前でフックアウト。

「うわーーーー!!…ひねりが入ってフックが伸ばされた…」

金森さんの使用ルアーはメバル用ワーム、メバダートリームの0.2グラムホバスト。

フックもメバル用のものを使っていたため、強度的にビッグバスの最後のひねりに耐えられなかった模様…。

「強引に行きすぎたか…?いや、仕方ない。仕方のないミスだ。勝ち試合の時は獲れる魚かもしれないけど、そうじゃないとしても諸々ギリギリだから、覚悟してた。また釣りゃいい、そうだろ?」

痛恨のフックアウトに対し、自分を奮い立たせる金森さん。

「普段食ってるベイトが小さいから合わせていた結果ここに落ち着いた。少ない時間で詰めるにはここまでが今は限界。失敗したけど、しょうがない、しょうがないんだ」

never give up!!!

(43)14:15 松本/屋敷跡上流へ


入れ替えはまだできていないものの、釣るならでかい魚を!ということで、午前中のエリアにやってきた松本さん。

「2時間位は休ませることができたのかな。少なくともオレのプレッシャーは無いはず」

帰ってきた大本命場。

キッカーフィッシュは果たして…!?

(44)14:30 金森/リミットメイク


「バラした魚の半分以下だけど、今回の試合では貴重な魚」

33センチ、500グラム。
メバダートワーム1.4(ルーディーズ)0.2グラムホバスト。

「ラインもPE0.2号だから無理できないけど、ここまで細くしてもあんまり飛ばないからね」

苦しい展開だが、なんとかリミットメイク!

「キッカーサイズのミスはキッカーでしか返せない、見てろよ!」

(45)14:41 松本/遂に入れ替え成功!


本命エリアへと移動後程なくしてジグヘッドにヒット!

午前中の反省を活かして慎重にキャッチしたのは35センチ700グラム!

ひとまずは入れ換えです。

「でもこのウェイトじゃまだまだ勝てないよね」

松本さん、更なる入れ換えを目指します!!

(46)14:55 松本/ワカサギが浮くと難しい理由


「700か…倍は欲しいな。ちょっとくじ引き感があるんですよね。スクールの中に大小混じってる」

入れ替えには成功したものの勝利にはまだ直結しないと気を引き締める松本さん。

ワカサギを群れで追いかけるバスを、ライブスコープでシューティングしていく釣りを続けていますが、今日は特に難しいそうです。

「ワカサギが中途半端に浮いてしまってるんですよ。ボトムにいてそこにバスがフィーディングしにいくなら底を釣ればいいのですが…」

中層を泳ぐバスもそこに引っ張られてしまってるとか。

「ワカサギとの距離が近いので表層までも出てきにくいんです。そこで今狙ってるのは、ワカサギがいる水深がボトムに近い水深の地形なんです」

(47)14:58 金森/あるか?


15時からの休憩直前にヒット。

「どうせこのまま休憩になっちゃうから、測ってみるか」

260グラム!

「10グラム足りない!ということでネタができましたね(笑)。休憩しましょう!」

(48)15:00 金森/噂の1インチ台ワーム


休憩中に鯵用の1.4インチワームを撮影。

「シェイクしてもよし、跳ねさせた時のダートもイケてます」

(49)15:19 松本/アラバマでもチェック


最後の休憩を終え、メインエリアよりも上流にやってきた松本さん。

まずは崩落跡にアラバマリグを投げていきます。

「所々にあるまだ綺麗な構造物。あれは崩落を修復した跡で、その沖には木とかが沈んでるんですよ」

その後も岬周りなどのフィーディングスポットになりそうな場所へアラバマリグを通していきます。

「小さなおともだち(小魚)はいっぱいついてくるんだけどねぇ」

いかにもでかい魚が来そうな釣りだけに一投一投ドキドキです。

(50)15:35 松本/アラバマで入れ替え!


本流エリアの上流エリアからライブスコープで魚をみつつ、アラバマを水深6メートルにドラッギングしていた松本さんにヒット!

上がってきたの36センチ760グラム。

わずかながら入れ替わるサイズです!

「ライブスコープを照射された魚がボートの後ろで浮くので、ソイツをアラバマで食わせました。ギリギリ入れ替わりましたね。アラバマ、食うようになってきたかな?」

終了時刻が迫るなか、ストロングパターンを発見でしょうか!?

(51)15:48 金森/残りわずか


朝イチのエリアと50アップのキッカー場を交互に見ていく金森さん。
リミットメイクは達成しているが、1番下の270グラムは入れ替えたい一心で、今日1番の集中を見せる。

ノンキークラスがポロポロと釣れるも即リリース。 「余裕を見て16時には出たい。それまでになんとかいいバイトが欲しいね」

(52)15:55 松本/もう一回り大きい魚をいれたい!


引き続きアラバマリグのドラッギングを続ける松本さん。

「やっぱりライブスコープで見ているとエレキを踏んでるとどんどんバスが沈んでいくんですよね。で、ボードが通過して油断したところにワカサギ=アラバマが待ってるわけです」

本来ならこちらの気配に気づかれたらその魚は釣れなさそうな気がしますが、この釣りはまさにその逆なわけです。

「でも見てると水深3メートルとかにも浮いてることがあるからジョーダンも投げたくなるな…」

松本さんの予定ではこの本命エリアでやるのはあと10分ほど。

引き続き、サイズアップを狙います。

(53)16:02 金森/これは?


「うん、何も起きない。最後、スワンプミニをポンポンと落として帰着しましょう」

その直後にヒット!

これはどうだ!?

(54)16:04 金森/戻りましょう


「だめだ入れ替わらない。戻りましょう。戻りつつやれそうな場所を触ります。 うーん、心の傷跡が残りそう。勝どきをと逃してる感あるなぁ…」

(55)16:11 松本/そろそろ限界か


入れ替わらないサイズが掛かり、時間節約のためにわざとフックアウトさせた松本さん。

目の前を金森艇が帰着に向けて走り去っていきます。

ギリギリまで粘り、入れ替えフィッシュを狙い続けていましたが、流石にタイムアップ。

帰着に向けて松本さんも移動を開始しました。

(56)16:24 金森/ラストバトル


津風呂観光前までの接近戦。

ピリッとした空気に。

残りあとわずか!

(57)16:25 松本/最後の最後まで諦めない!


ボート桟橋から程近い岬で粘る松本さん。

しかし…

「ベイトが消えてる。ついてないな…。でもこのままじゃ終われない!」

岬の対岸にある垂直の壁、そして、メインチャンネルに最後の希を託します。

ちなみに金森さんも同じくボート桟橋のそばで粘っています。

(58)16:29 帰着


時間をいっぱい使い、松本さん、金森さん共に1分前に無事帰着です。

結果発表までしばらくお待ちください!

(59)17:30 結果発表


松本さん 3本2890グラム
金森さん 3本2740グラム

艇王2021 第3戦の勝者は
松本幸雄さんです!


東西のスラッガーがデカバスフィールドでぶつかり合う形となった本選。

難しいコンディションの中、蓋を開けてみれば超接戦での決着となりました。

これで決勝戦のメンツも出揃いました!

本日は長丁場の記事配信にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

最後に、素晴らしい試合を繰り広げてくれた両選手に盛大な拍手をお送りください!

※試合後のクロストーク及びタックル、ルアー、ボートの詳細は後日、当サイトに掲載致します。いましばらくお待ちくださいませ。

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