田辺哲男VOICE 2021/10/23 巧とBASSFLIXツアー

2021/10/23
今週はBASSFLIXのロケで巧と一緒に関東レンタルリザーバートレイルを敢行。津久井、相模を釣ってから、房総へ移動し三島、亀山と回って活動限界に達した田辺です(苦笑)。

そう、先週に津久井と相模を見に行ったのは、コレのためだったんですね。


津久井湖


相模湖


三島湖

何年か前、巧がB.A.S.S.オープンから一旦帰ってきて一緒に釣りをしたときは、めちゃくちゃ釣りが粗くなっていて「いくらアメリカでもそんな釣りはないだろ。少なくとも日本では通用しないぞ」とたしなめたのを覚えている。あの、丁寧すぎるくらいの伊藤巧はいったいどこへ? と思ってしまうくらいの変わりっぷりだったからね。その年は、ちょうどいまくらいの時期にハードベイト修行ということで西湖や相模湖にも行ったはず。

ということで巧と同船するのは昨年末ルアマガ本誌の『なぜなぜくん』以来だけど、あのロケは俺の釣りを巧が取材するという特別企画だから、実際に一緒に釣り込むのは2年ぶりということになるね。

その2年のあいだにエリートを戦い、巧の釣りは技術面で明らかに進化した。もちろん、その進化にはハイテク魚探の活用も含まれている。

そんな巧でも、日本のメジャーなレンタルレイクにおけるタフな現状には驚きを隠せないようすだった。常にそういったレイクで釣りをしている俺と同船したことで、その難しさを体感したのは、シーズンのほとんどをアメリカで過ごす巧にとって、ある意味では良かったんじゃないかな。

じゃあ、そのなかで効くのはいったいどんな釣りなのか? これが今回のメインテーマ。

当然、ふたりともイケてる引き出しを繰り出していく。巧にしても、スローダウンといってもせいぜいパワーフィネスまで。そしてあれもこれもダメ出しされながら、答えを導き出す。

今回は俺が巧に教えるだけでなく、俺が巧に教わるシーンもある。お互いがコマの出し合いのなかで、自分にないものを吸収していく。どうやったら食うのか、なぜ自分にアタリがないのか、同じボートで一緒に釣りをしているからこそ、たくさんの気づきがある。


津久井での1尾。ヘビキャロで釣ったのは何年ぶりだろう(笑)。陸王のチャンピオンカーニバル前に巧に教わったのが最後だから・・・2014年の話。本番では結局ワサビーで釣って、キャロの出番はなかったかと。

最初の2日間、相模川水系リザーバーでは、巧の持ち込んだライブスコープを活用してトーナメントの最先端的なゲームを実施。反応を確認しながら、自分のゲームで合わせていく。

相手は、いつものタフさに季節の変わり目と急な冷え込みで輪をかけて口を使わなくなった魚たち。巧が的確に映し出した魚探の画面を見て、こんなにいるのにこんなに食わないんだという現実を認識できましたよ。

自分が2Dの魚探でバスを確認できたエリア、ここだと思った場所は、たしかに多くの魚をストックしていた。じゃあそのなかでルアーに反応を示すのは確率的にどの程度なのか・・・そういうイメージが、俺と巧の会話から頭に描けるはずです。

そして房総リザーバーでは、いつもの俺のスタイル・セッティングで展開。


ラストの亀山なんか、極寒に雨もプラスされてしまう罰ゲームのような厳しさでしたよ。

でもとにかく楽しめる、いや勉強になる内容になっているのは間違いありません。巧と俺がそろってタフと戦っていて、しかもライトリグではなく、自分たちのコマでバスという解答に辿り着く。



その姿を見て、「フィネスじゃなくても釣れるんだ」という信念と勇気を視聴者の皆さんに持ってもらえたなら、このBASS FLIXロケは成功だったと言えるでしょう。

「ライブスコープがないとダメなのかな」、「フィネスじゃないと食わせられないのでは?」、「アラバマ使ったほうがいいのかな」というような、それさえあれば、それがなければ、という極端な方向性の情報に惑わされているレンタルアングラーも多いのではないかと思う。

いやいや、大丈夫ですから。バスフィッシングはそんな単純じゃないし、たとえタフでも、やり方はいろいろあるのです。

オンエアはちょっと先になると思いますが、楽しみにしていてくださいね。

今週はこのへんで。

来週もよろしく!

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