『Go for it!』の意味

2021/11/26
火曜日移動で昨日までの2日間、釣りビジョン『Go for it!』のロケでした。今回の舞台は高知県の早明浦ダム。



久しぶりの遠征というのもあり、否が応でもモチベーションは高まります。

よりによってそんなタイミングで寒冷前線が通過、冬型気圧配置になって一気に冷え込んでしまうという・・・。

いまの早明浦はターンオーバーになりかけているというか、ところどころしぶきがうっすらと銀色に光ったり、あぶくが残ったりもするけれど、おおむねクリアリザーバーの通常状態な雰囲気。


そしてそれなりの放水を行なっているにも関わらず、湖の規模が大きいせいか、湖上では水の動きがほとんど感じられない。

ようするに器がデカいから、なかなかターンもしないということなんだろうね。

ベイトフィッシュの気配も感じられない。

そのわかりづらいなかで、でもせっかくだから巻いて展開していきたいと思うわけですよ。

その高い期待値が、時間の経過とともにだんだん崩れていく。

しかも、スピニングタックルも、ワームも、持ってきていない。

テストの最中に、津久井湖でフロントフラッパーカーリーのフリーリグでいい釣りしましたよ、というのとは場面が違う。せっかくロケで早明浦まで行くんだから、いま自分が理想とするバスフィッシングで答えに辿り着きたいわけですよ。

ここで引くわけにはいかないな、と。



俺が何と闘っているのか? 『Go for it!』は俺の世界観の投影だから、バスを始めて間もない人には意図する部分がわかりづらいかもしない。

映像を観てシンプルに「釣れる釣りをすればいいじゃん」と思うんじゃないかな。

でも、いま俺が実践していて伝えたいのは、釣れる確率が上がるなら何でもいい、というゲームじゃないのです。

そこを理解できているキャリアを積んだアングラーであれば、「え、それで答えが出るんだ」という発見があるはずだし、そこまでの展開を期待とともに観続けられるはず。


今回のロケも、まさにそんな展開ですよ。

ずっと昔から言ってきたことだけれど、近年「1尾の価値」は本当に高くなってしまった。

これから先、それはきっともっと高まるだろうし、キャリアに応じた釣果の差は小さくなっていくだろう。経験を重ねてそのときになってもこの釣りを続けているならきっと、バスとどう向き合うべきか、「田辺が伝えたかったのはこれか!」と気付いてもらえるんじゃないかな。

そんなことを思った早明浦ロケでした。

初回オンエアは12月7日(火)21時~の予定です。

今週はこのへんで。

来週もよろしく!!

過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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