過去に例のない展開


2021/12/24

今週は2021年最後の『Go for it !』ロケということで、和歌山の合川ダムへと行ってきましたよ。



当日に現地ボート店で聞いたのは、「ノーフィッシュ続出でかなり厳しいです」という、いきなりネガティブな情報…「お客さんもびびっちゃってます」と。

まぁ、俺自身は「関東でデコはもう慣れっこだから」なんてやりとりからのスタート。

ちなみにこの時期に合川を訪れるのは12年ぶりで、そのときは上流から降りてきて「あ、やっぱりこういうところに溜まっているのね」という場所を見つけて、メタルでボコボコ釣って、じゃあデカいの狙いに行こうか、という具合いの、それこそ教科書どおりの展開だったと記憶しております。

じゃあ、今回はどうか? 

蓋を開けてみたら、たしかに厳しい。

前回の早明浦もそうだったけれど、もはや遠征したからといってかつてのような釣果は望めないのか…

やはりそれは農薬やプレッシャー、そして環境変化が原因だとは思うけれど、関東のみならず、全国区で共通している事象なのだとここにきてつくづく感じています。

ただ、合川に関して言えば上流や周囲に田畑のないハイランドリザーバーで、関東に比べればプレッシャーも知れている。そんなレイクでさえ、バスの反応が乏しくなっている、というのはもしかしたらほかにも何か理由があるのかもしれない。

なんとなく思い当たる節はあって、そもそもバスの生態系自体が壊れてきているというか…それが杞憂であれば良いのだけれど。

さて、そんな今回の合川は、初日から異変を感じてしまった。しかもその異変は、釣りをしていて感じたわけではありません。朝イチ、メインリバーである将軍川からどういう場所にベイトフィッシュが入っているか探していったんだけど、俺が最初の一投をしたのは湖上に出てから1時間半後なんだよね。

要するに、上流からずーと魚探を見ながら降りてきたら、ダムサイトまで来てしまったという…ここで投げてみよう、と思える映像がまったく映らない、小魚のライズリングもない、プランクトンが漂っていそうな雰囲気もない、とにかく生命感が何も感じられず、上から下まで降りてきてしまったのです。


ここにもいない。あ、こっちもいない。え? ここにもいないの…あれ、1投もしないままダムが見えてきちゃったよ、という感じ。

正直、ビビりましたよ(苦笑)。

今回のゴーフォーは、そこからのスタート。なので、俺個人としては実におもしろい展開だった。というのも、そんな経験これまでになかったからね。だってメインリバーで、ですよ!? 

そこから、あ、こうなるのか…と。

初回オンエアは来年2月を予定しています。お楽しみに!

今週はこのへんで。

来週もよろしく!!

過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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