記憶に残る1尾を


2022/1/8

ルアマガモバイル読者のみなさん、明けましておめでとうございます。



2022年、俺的には、ひいてはノリーズ的には、「おもしろすぎるバスフィッシング」を提唱する所存です。

いや、これまでも、自分のなかでの軸はそこにありましたよ。時代時代で変わってはいるけれど、常におもしろいと思える釣りを追いかけてきた。そもそもバスフィッシングに対して、これだけ楽しいゲームが響かないわけがない、という想いをずっと持っていたわけです。

そして近年は、おもしろすぎるルアーを生み出し続けている自負がある。そして俺にとっておもしろいものというのは、みんなにとっての先行指標になるんじゃないかな…。

増加曲線のピークを越えてバスという魚の絶対数が減っているのは明らかであり、そこに農薬という外的要因がジャブのように加わることで、じわじわと難易度を高めてきた。

ストレートのように、一発でノックダウンさせるのではなく、魚の活性に影響を及ぼしたり、エサとなる小動物を死滅させることでこれまでバランスのとれていた食物連鎖の均衡が失われてしまうなど、そのダメージの蓄積が、バスとの出会いを遠ざけてしまっているのは明白。メジャーレイクに関して、それはもう全国的な傾向なのだというのを2021年は思い知らされた。

とりわけ都市近郊のレイクで、バスは以前のような身近な魚ではなくなりつつある。

そうなると、プロセスなど二の次、「どんな手を使ってでも釣ってやる」と考える向きもあるかもしれない。いや、そう考えるのがふつうかもしれない。とくにキャリアが浅ければ、とにかく釣りたい!! が優先されるのは至極当然のことだよね。

でも、20年、30年とこの釣りをやり込んだフィッシャーマンはどうだろう。はたして、そんなふうにして釣ったバスが記憶に残るだろうか。

1尾の価値。その言葉の意味が、今後はますます重くなっていくだろう。

ならば、相応にバスフィッシングを続けてきたフィッシャーマンには、プロセスも含めた「おもしろすぎるバスフィッシング」を意識してほしいし、彼らに届くよう、そんなゲームのススメを発信していきたい。

ということで、まずは昨日、一昨日とBasser誌の連載企画で2022初釣りロケへと行ってまいりました。ただでさえ冬の厳しい状況下で、バイトが遠いのは当たり前。でも、「次の1投にこそ!」と思いながら、キャストを続けられるのが「おもしろすぎるバスフィッシング」。つくづく、バスという魚は偉大だと思うのです。



初日は雪、二日目は一転して好天&強風。そこで田辺が繰り出した展開は? 

今週はこのへんで。

本年もよろしくお願いいたします!



過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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