10FTU Friends・NABEchan's★SE9RET ~JAN. the 4th Week~



皆様あけましておめでとうございます!
今年もバシバシ釣っていきましょうね!

2022年一発目にお届けする記事は、
現在真っ盛りな「冬のバスフィッシング」についてです。

我々バスアングラーにとって、冬はとても厳しく辛いシーズンですよね…。
寒い中頑張って釣り場に出ても、ゼロは当たり前。
だからこそ、冬の1本はサイズ問わず痺れますよね!

今回は、そんな厳しい冬に、確実に1本獲るためのコツをご紹介したいと思います!

まず第一に、
低水温期が他のシーズンと比べて釣れない理由を考えましょう。

大きな理由として、水温低下により動けないバスが多いこと、また同じように、動けないベイトが多いことが挙げられます。

バスやベイトなどの魚は基本的に変温動物です。
水温が低下していくとバスの体温も同じようにどんどん下がり、真冬だと仮死状態に入ってしまう個体もいます。同様に、バスのエサとなるベイトフィッシュや甲殻類も、その多くはハイシーズンのように活発な動きができなくなります。

そもそも、動きたくないのに頑張って泳いでエサを探しても、エサ自体いないとなると、エサを探すことも余計な体力を消耗することになり、捕食者側からしたら非常に非効率です。
秋のうちにたくさん食べて、冬はじっとしている方が楽ですよね(それができているかどうかはわかりませんが…)。

しかし、冬でも積極的にエサを食べている個体も一定数存在します。
サイズの大きい個体や寒さに強い個体など、動ける個体は真冬でも捕食活動を行っています。

ただし。
捕食をする場所や時間がハイシーズンと比較するとかなり限定的になり、それが難しさを招いています。

逆に低水温に順応できず動けない個体は、居心地のいいエリア(いわゆる越冬場)でじっとしています。

冬のバスといっても、このように個体差のパターンによる違いがあるため、まずはどちらの個体を狙うのかをアングラーが明確にする必要があります。

今回はそんな解説の「前編」ということで、
『冬でも動ける、エサを食っている個体の狙い方』について詳しく解説していきましょう!

【考察①】

まずは皆さんのよく行かれるフィールドで考えてみてください。

水辺に着いたらまず、水中の様子を観察します。
そして動いている生き物がいるかどうか探してみて下さい。

厳寒期に動けるベイトの種類はハイシーズンと比較するとかなり限定されています。
したがって、バスが捕食しているベイトの種類もそれと同じく絞られていきます。

例えば、関東の多くのリザーバーでは冬のワカサギパターンが有名ですよね。
ワカサギは寒さに強く、冬でも群れを成して活発に動き回っています。

河川系のフィールドではイナッコ(ボラの幼魚)やオイカワが同じく低水温期でも比較的動けています。

逆にザリガニやエビなどの甲殻類系は、水温の安定したエリアでまとまって冬眠に入ってしまう個体が多く、冬にシャローで姿を見ることはほとんどないかと思います。

皆さんのホームフィールドではどうでしょう?
見えている生物はベイトフィッシュが多いのではないでしょうか?

もしそうであれば、低水温期のバスのターゲットになりやすい生物は“魚類”であるケースが多いことが想像できます。

ということは…
ベイトフィッシュライクなルアーをセレクトした方が良さそうだと判断できますよね。

【考察②】

では実際に、そのベイトがどこに多く存在するのかを考えます。

時間帯など関係なく、冬に多くのベイトフィッシュが確認できるエリアの定番は
『水の動きのある水門』です。

特に温かい生活排水等が流れる水門は超一級ポイントですので絶対に外せません。

そういったポイントでは、寒い季節でも早朝から浮いているベイトの群れを確認できたりもします。

また、寒い時期にあまり動かないエビ系も温排水の付近だけは活発に動いていたりもします。

10FTUチャンネルのロケで朝イチに伊豫部さんと訪れた常陸利根川・高浜の水門です。温排水が出ており、朝からイナッコの群れが差してきていました。ここでキャッチはできなかったものの、スキップシャッド4.8インチのウェイテッドリグ(プラチューン)でバイトはありました。

12月の霞ヶ浦でキャッチしたバス。新川の温排水付近のジャカゴにエビが群れており、それを狙ってシャローに上がってきた個体をスモラバのサイトで仕留めました。ちなみにジャカゴの正式名称は「ボトルユニット」というらしいです。毎週土曜日に必ず来る10FTUのパーカーを着た常連さんが教えてくれました(笑)。

僕の場合、イナッコが確認できればフィンズPのネイルリグを使用します。

このカラーは年末に発売を開始した、つり具のブンブン10FTUスーパーディーラー店限定オリカラ「スモーキンホット」というカラー。僕がプロデュースした渾身のカラーです!

特に、霞ケ浦水系や利根川などのイナッコパターンが存在するフィールドでの使用を目的として作りました。

アゴのレッドはフィッシュイーターがエラを狙ってバイトする習性を利用し、シャッドテールによくあるテールバイト対策のために前方に配置したバイトマーカーです。また、一般的な0.9グラムのネイルシンカーをぴったり収納できるようになっています。ネイルリグで使用する際は刺す場所の目印にもなって便利ですよ!

上の画像で気がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は背中のスモークカラー、紫外線発光処理を施しているんです。

このシステム、フィールドに出ると淡い紫色に発光します。

ちなみにこの状態が、紫外線を浴びる前のものです。この発光処理機構は、スモークの弱点であるローライトコンディションを克服するために搭載したもので、ローアピールカラーながら天候や時間帯を選ばず使用できます。

泳ぐのが下手なイナッコとフィンズPの弱々しい泳ぎがマッチし、テスト段階から利根川水系で50アップをキャッチしている自信作です!

ベイトフィッシュを模したパターンにはこのワームは欠かせません。フィンズPのサイズ感は本当に絶妙!!

みなさんもぜひブンブン10FTUスーパーディーラー店でお買い求めの上、お近くのフィールドで使ってみて下さいね!

二つ目として、
日が出てからしばらく経って有効になってくるのが、
『日の当たるシャローフラットのボトム』です。

ベイトフィッシュが群れで差してきやすく、最も水温が高くなる14時以降から、フィーディングスイッチが入りやすい日没直前までは特に狙い目です。

リザーバーなど、ワカサギやオイカワ等の細身なシルエットのベイトフィッシュが多いフィールドでは、スキップシャッドの出番です。

汎用性の高いスキップシャッド。サイズは各々のフィールドのベイトに合わせて3.8インチと4.8インチを使い分けましょう。フックはノガレスの本気フック#1がベストマッチ。(4.8インチはイナッコパターンでも効きます!)

リグはノーシンカーがメイン。
シャローフラットのボトムをギリギリかすめるくらいの速度で、ゆっくりとi字引きします。

ギルの多いフィールドでは、シャローが温まったタイミングで急に浮いてくることがあります。その時はギルパターンも試せますね。

シャローフラットエリアに関してはまんべんなく探るのもありですが、広大な場合はブレイク隣接から攻めていくのがベスト。
その周辺をできるだけ時間をかけて誘えるルアーをセレクトするのがおすすめです。

そんなシャローフラット攻略の定番といえば、の、パドフリを忘れてはいけません!

パドロッターの浮力を生かし、ハードボトムにコンタクトさせながらできるだけスローに大きく動かして誘うのがキモです。フックはノガレスの本気フック#1/0、シンカーは5グラムがメインです。この辺はコジヘイさんの過去記事も参考にするといいですよ!

さらにエリアを絞り込むなら、
『風の当たらないショアラインサイド』が良いでしょう。

風はプラスのイメージを持つ方が多いと思いますが、冬の時期に関しては、せっかく温まった表層の水を風が冷ましてしまうんです。
畜温効果を失くす要因にもなりえるので、あまり強い風は避けるようにしましょう。

ちなみに、ボトムという観点からみていくと、
コンパクトジグに自作ハンポワトレーラーの組み合わせ…ジグでいい思いをしています。

低水温期のボトム攻略でシークレット的に数年前から使用しているコンパクトジグ。ジグはO.S.Pゼロスリーハンツの3.5グラム。ボトムを感じづらいときは5グラムに上げます。アーキーヘッドよりはラウンド型ガード付きタイプの方がボトムでの姿勢はいいですね。自作のトレーラーは「ちびうさトレーラー」という名前を付けています(笑)。作るのが非常に面倒なので、いつか10FTUからリリースを………(願望、笑)。

下の写真は2019年の年末に獲った釣り納めフィッシュ。

フラッシュをたかないと撮影が難しいくらいの日没直前でしたが、日の当たるシャローフラットでキャッチしました。


15時を過ぎたところで急にギルが浮き始めたので、コンパクトジグにちびうさトレーラーをセットして、ギルのイメージでボトムストロークして口を使わせました。寒かったですがエサをよく食べているコンディションの良い個体でしたよ。

このボトムの釣りはマイクロッターやチビロッターでも代用可能ですが、
ジグは移動距離を抑えることができるため、食わせどころがよりピンスポットな場合となります。

護岸の角やアイソレートストラクチャーなどで有効ですね。


最後にご紹介するのは、こんな場所です。

ここも最初と同じ霞ケ浦水系のロケで訪れたエリア。

ポイントとなるのは護岸と水深です。

ここはコンクリートの垂直護岸が続き、岸際からしっかりとした水深が確保されています。護岸隣接、かつ、ある程度の水深のある場所は外気温の変化に強い傾向にあります。こういったエリアは、そもそも魚のストック量が多いため冬でも何らかのきっかけ(朝夕や適度な風等)があれば、フィーディングスイッチが入りパタパタと釣れることもあります。

低水温に弱い甲殻類の越冬場所にもなりやすいため、それらを狙うフィッシュイーターが集まりやすいのも特徴。

バス以外に、ニゴイやキャットフィッシュなども、こういった場所で良く釣れます。

このような水深のある護岸で圧倒的に出番が多いのが、プリシャ3.1インチ(プロトモデル)のショートリーダー・ヘビーダウンショットリグ。

ボトムまで一気にストン!と落とし、そのまま護岸際をリフト&フォールしながらテクトロします。越冬系の甲殻類を捕食しているバスに非常に効果的ですね。フックはノガレスのネコリグオフセット#1、シンカーは3.5~5グラムを水深で使い分けます。

以上が、僕が冬に実践している『動ける個体』の釣り方でした!

正しいエリア選択ができれば、アプローチ次第では冬でも安定した釣果を得ることもできます。
今年まだバスが釣れていないというあなた、今すぐ実践してみて下さい!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!


次回は、最も難しい『動けない個体』の攻略法をご紹介します!
実は僕、こっちの方が得意です…(笑)。

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