10FTU・KOJIHEY's★SE9RET ~FEB. the 3rd Week~


ルアモバをご覧のみなさまこんにちは。

福岡県と山口県のフィールドで活動している10FTUプロスタッフの小島康平(コジヘイ)です。

雪が降ったり、氷点下で凍える日がまだまだ続いていますが、季節は冬から少しずつ春へと向かっています。

12月~1月と水温低下が続き、完全に下がり切った2月。

みなさんも同じかと思いますが、個人的には最も嫌いなタイミング(笑)。

しかし、冬は、バスの居場所とフィーディングに入るタイミングを掴むことができれば、バイトを得る確率がグンと上がる最もシンプルな季節でもあるかな、とも思っています。

今回は、ここ最近の僕の釣果も交えながら、今の時期、そしてこれから来る春に向けて有効なテクニックを解説していきたいと思います!

先日は山口県下松市にある米泉湖にボートでトライしてきました。

米泉湖はワカサギが多く、釣れたらコンディション抜群の筋肉質なバスが大多数という、めちゃくちゃ魅力的なフィールド。しかし急深リザーバーなため、レンジの選択をミスるとハイシーズンでもNOフィッシュがあり得るという、難しいフィールドでもあります。


今回は真冬。

そして水温も一桁にまで下がり9℃。
…「アイツ」にはもってこいな状況。

そう!
“フィンバマー”を投げ倒すには絶好のタイミング!

『暖かい水は浮き、冷えた水は沈む』

この比重の関係で、冬でも魚がシャローに浮くタイミングがあるのです。
つまり、冷たい北風が当たるスポット以外では、シャローで獲れるチャンスがあるということ!

これは、水深のあるリザーバーでよく釣行される方には有効な情報だと思うので、覚えておくといいですよ。

この日は北風が冷たく吹いてはいたものの、天気が良く気温は13℃。
冬にしては暖かい一日でした。

とはいえ、シャロー全域で釣れるかといえばそうではありません。
先程も述べたように、北風の影響の少ない風裏、そしてワカサギなどのベイトの群れが入っているであろうエリアを探し出すことが重要です。

垂直岩盤が連なる水深約12メートルのディープエリアを5本のフィンズピーを装着したアラバマリグでトレース。ワカサギの群れにリンクさせた後のピックアップ時に、足元までチェイスしてきてバイト! エキサイティングなシーンでした!

51センチ、2360グラムのスーパーハイクオリティな米泉モンスターが出現!

強波動のHBシリーズとは対極の弱波動を武器としたフィンズピーは、ワカサギのような直線的に泳ぐベイトフィッシュにはベストマッチなシャッドテールワームです。

タックルは
●ロッド:バンタム174MH-G(シマノ)
●リール:バンタムMGL HG(シマノ)
●ライン:シューター18ポンド(サンライン)
●ルアー:パンドラック120ミリ(ダミキジャパン)+フィンズピー(10FTU)+ハイパートルネード・ウェイテッド#4/0・3.5グラム(ハヤブサ)×2、パワーデルタ#2/0・1.8グラム(ハヤブサ)×3 
*アラバマリグ・[ホワイトシャッド×1、メジャーシャッド×4]


この日はこの一本以外にショートバイトが多発。

ロッドにまで衝撃がくるほどのバイトでも乗らないシーンがあったため、真ん中と上2つの計3本のフックをハイパートルネードからジグヘッドのパワーデルタに変更。

このアジャストが功を奏しました! ボートのヘリまできて食うような…勢いが中途半端なバイトも、フックポイントがむき出しのジグヘッドに変更したことで見事にモノにすることができました。

普段僕がアラバマリグを使用するときは、冠水した立木やブッシュ周りなど何かにコンタクトさせてトレースすることが多いので、基本はオフセットフックをセレクトしています。

しかし、今回のように、ショートバイトが多発してなかなか乗せられないといった状況に直面した場合は、確率を上げるためにジグヘッドに変更するなど対応しています。

ちなみに…僕のアラバマ的カラーセレクトとして、
山口県のリザーバーはクリアウォーターのフィールドが大多数なことから、
周り4個はベイトフィッシュライクな“メジャーシャッド”または“グリパンシャッド”
センターのみ色に変化を加えてのアピールといった意味で“ホワイトシャッド”や“チャートシャッド”などの膨張色をセレクトしています。


水に色が付いた時にはあえて5本とも別の色をチョイスして奇抜なセッティングでアピールさせて反応を見たりもしています。特に丸山ダムではこの5色チョイスが過去に爆ハマりしました。

フィンバマーの炸裂時期は3月辺りまではまだまだ続くと思うので、皆さんも是非チャレンジしてみてくださいね!!


そしてお次は河川のオカッパリです!

先程のリザーバーとは違い、最深部でも水深1.5メートルなどという…冬に暖かい場所なんて存在しないような全域シャローのフィールド。

こういったフィールドでも“バスが動くタイミング”さえ掴めれば真冬でもチャンスはあります。
この日は風も落ち着いており、天気は晴れて日中は暖かい日差しが水面を照らしていました。

水温は約8℃。

日中にしっかり温められた後の夕方、水温が下がり始める直前のタイミングが狙い目と見てフィールドにエントリー。

前回の僕の記事で紹介した“イカロッター”のフリーリグがこの日も炸裂したのです!
(イカロッターの詳細に関しては前回の記事を読んでみてください)

リップラップに故意的にスタックさせ、軽く解しながら、時にに放置。これの繰り返し。丁寧にリップラップを転がしていったところ、真冬のBIG ONEが登場!


早い動きを加えてリアクションでバイトに持ち込むのも冬の定番ではありますが、フリーリグでボトムを転がす、または今回のように、岩にスタックさせて解しながら探るような釣り方では、普段よりもスローにアプローチすることが真冬では重要になります。

いつものパドフリよりも「パドロッターのボリュームをアップさせ、かつ、アクションはよりスローに」。このコンセプトからイカロッターは生まれました(笑)。

この釣りは、3月以降のプリスポーンの時期にも抜群に効くと思います。
是非、試してもらえたらと思います!

タックルは
●ロッド:バンタム170MH(シマノ)
●リール:20メタニウム HG(シマノ)
●ライン:シューター14ポンド(サンライン)
●ルアー:パドロッター(10FTU)+フラスカート(ゲーリーインターナショナル)+TNSオフセット#3/0 *1/4オンス・フリーリグ・[サンバーンペッパー]


釣りには行っているけれど、なかなか釣果が出せない。
バイトはあったがフッキングに至らずモノにできなかった。

釣り人生、いろんな経験があると思います。

自分が経験したそのデータをしっかり保存しておき、今回僕が解説した「攻めるタイミング」や「タックルセレクト」を今一度見直してみましょう。

この冬、是非チャレンジしてもらえたらと思います。
それではまた!

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