ヒラトップのはなし その1


2022/2/20

さて、今年のノリーズのカタログもお披露目になったということで、今季のアイテムについて俺から説明したいと思います。

今月のルアーマガジンでは小さく掲載されていたのでなおのことね(苦笑)。

まずはみんなも気になっているであろう、ヒラトップ。

  このルアーについては本当に思い入れがあって語ると長くなってしまうんだけど、実はこのヒラトップ開発を始めたのはもうかなり前のことになる。

ただ、あの時は他にも詰めなきゃいけないルアーもあった上に、途中でフカベイトを閃いて同時進行していました。

  フカベイトはとにかく魚を呼ぶ力がすごくて、このルアーの一体何がこうも魚を惹きつけるのか?と興味が湧くうちに、ついつい夢中になってしまったんだ。

ようやく完成させて一件落着かと思いきや、発売後の人気がすごくて即完売。

作ろうにもそもそもウッドで生産量も少ないから需要に供給が追いつかないという事態。

これは困ったぞ、となんとかみんなの元にこのルアーを届けられないかと思って着手したのがジョイントフカベイトというわけです。

まぁ少し話が逸れてしまったけど、そんなこともあり正直ヒラトップは一旦開発を止めていたんだよね。

俺自身もすっかりそのことを忘れていて、コロナ禍で部屋を整理していた時にポロッと開発中の個体が出てきたときに、「うわ、こいつまだ未完成じゃん!」みたいな(笑)。

そして再び開発に着手したというのが実際の流れなわけです。

そもそもヒラトップを作ろうと思った経緯なんだけど、ヒラクランクのボディ、アクションを浮かせたらどうなるのかなっていう興味がキッカケ。

  幸い、ウッドのヒラクランクから始まり、ヒラクランクギル、ノンビルデジタルなど、色々なモノを作ってきたから、ベースをいじることはできるからね。

それにこれまでの経験もあって、イメージ通りのアクションを出す部分は容易かった。

ただ、作っていく中でこのルアーにとっての正しい魚の反応、それを見極めることがもの凄く難しい。

フカベイトみたいにワラワラ魚が湧いてくるモノもあれば、ペンシルのように急に突き上げて来るバイトが多い個体だったり。

  このルアーにとってどんなバイトのさせ方が正しいのか?

さらに精度を上げていくにはどうしたらいいのか?

それを現場で魚に聞きながら整えたり、煮詰めていった結果、これまでにないすげールアーになってしまった。

間違いなく「これ来てんぜ!」って自信を持って言えるルアーになったと自負していますよ。

ありきたりのモノを作っているわけではないからね。

俺はモノづくりにそのへんのプライドとコンフィデンスを持ってやっているからさ。

と、いうことでそんなに苦労したヒラトップがルアマガでは小さな扱いになっていたので、これは自ら話さなくてはいけないと思ったわけですよ(笑)

そんな話をしていたら、長くなってしまったので具体的なハウツーはまた次回にでも。

今週はこのへんで!

来週もよろしく!

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田辺哲男のMY BIG GAME
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