ヒラトップのはなし その2


2022/2/26

さて、先週に続いてヒラトップの話です。

今回はヒラトップの性質やアクションについて話をします。

まずジョイント系のトップというカテゴリーについて。

これまでにもジョイント系のトップウォータープラグはたくさん存在している。

主にトッパーのブランドを中心にね。

では、ヒラトップはどうだろうか?

個人的にはこれまでにないタイプすぎて、比較のしようがないというのが正直な答え。

  水を絡いながらのカービングターンとサウンドは極めてナチュラルかつ、生命感に満ちてているし、水柱が立つような激しいバイトはバスの捕食本能を刺激していることを確信させてくれる。

バスの反応以外にも、房総のリザーバーなどでは水面でもがくヒラトップをトンビが本気で襲いかかってくるんだ。

きみたちも、散々ルアーは見てきたはずなのにこれは堪らないのね?でも勘弁してくれよって感じです。(笑)

そんなヒラトップの使い方なのだけれども、基本的には着水後のポーズとかは必要なく、ずっと動かし続けること。

止めたとしてもせいぜい1秒くらいがいいところです。

食うときはそれで食っちゃいますから。

首振りのリズムも一定でOK。

というのも、フカベイトもビハドウもそうなんだけど、一定波動というものに魚はすごく反応する。

ヒラトップも左右に首は振りつつも移動距離を押さえてあるから、一定波動を出し続けることができるんだ。

ただ、ヒラトップの場合、フカベイトのように焦らして焦らして食わせるようなバイトではなく、 いきなり下から突き上げてくるような本気食いがほとんどなので、そこだけ注意して欲しい。

よそ見してたらズドンッなんてことも、ありえますから。

現にフカベイトで釣れるバスの9割がリアフックに掛かっているけど、ヒラトップは3割くらい。

  つまり7割はフロントフックに掛かってくるということです。

これはスイッチオンした、本気食いをさせている証拠だよね。

あと俺が感じているのはヒラトップは結構深いところから魚を引っ張れるということ。

それを感じたのが去年の秋の河口湖。

かなり厳しいタイミングに当たって、地元のアングラーも苦戦する日だった。

当然俺も苦戦したんだけど、途中でヒラトップを投げ始めたらそこから2日間でなんと10バイトも得ることができたんだ。

結果はそもそもが渋い日であったこともあってか、ほとんどが針掛かりまで至らなかったのだけれど、掛かった2本はキャッチすることができました。

釣れたスポットはヒラトップを投げる前に散々いろんなルアーを引いた場所だし、もちろん目視で魚がいなかったことも確認済み。

河口湖はクリアウォーターだから深いところまで見えるからね。

じゃあどこから魚が湧いてきたのかというと、おそらくはウィードの中。

水深でいえば4mくらいのレンジに生えていたんだけど、その中にいる魚が浮いてきたんだと思う。

それくらい魚を引っ張る力のあるルアーなので、それを理解した上で、狙うべき場所、季節などは実際に使って感じてほしい。

ちなみに参考まで俺が使用するタックルですが、

  混み入った人造湖であれば、LTT680MH。 オープンウォーターでのロングキャストなら、LTT680Hがおすすめです。

ロードランナーシリーズならそれより柔らかい竿でも投げられるので、上記の番手を持っていないのであればフックのバーブを潰せばOK。

もしくはピアストレブルの3番なら、純正のブラックパフォーマンスよりもシャンクが細いから、ロッドのパワー不足を補えると思います。

リールは俺の場合、カルカッタコンクエスト100HGを使っているけど、正直なんでも大丈夫です。

なぜならルアーが見えているから。

クランクみたいに見えないルアーをハイギアで扱うのは難しいんだけど、トップは見えている分簡単だからね。

ラインはフロロリミテッド14ポンド。

フロロだと、手前の糸が沈むからターンするときに少しダイブ気味になるから水絡みが最高なんだ。

逆にPEだと動きがダイレクトになって、ジャバジャバ首を振るのでより強く訴えたいときはいい。

ということで、長くなりましたがヒラトップのはなしはこんなところ。

来週はショットオーバー3.5TSについて語ろうかな。

今週はこのへんで!

来週もよろしく!

過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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