GWの釣り

2022/4/29
世間はゴールデンウイークですが、なかなか私用が片付かず釣りには行けておらず…(苦笑)。

ということで、連休中に釣りに行く人も多いと思うので田辺的なアドバイスを今週は伝えていこうかと。

まず、釣り場の状況。

ゴールデンウイークともなると、山上湖を除き大半のフィールドがスポーニング真っ只中。

そうなるとシャローにはスポーニングベッドを守るオスの姿があちこちで見られると思うのだけど、バスフィッシングをこれからも楽しくやっていきたいと思うアングラーはそんなバスたちを温かく見守ってほしい。

考え方は人それぞれだし、絶対に釣るなとも言わない。

ブラインドで釣れてしまう可能性だってあるからね。

ただ、そういった魚を狙わずに成立するゲームもあるし、引いてはそれがバスの未来を守ることにもなる。

近年、全国的にバスは本当に釣れにくくなっている。

それを少しでも感じている人がいるなら、この時期のバスと釣りの向き合い方を考えてもらえると嬉しいです。

ということで、そんな状況の中「もし、釣り行くならどんな釣りをするか?」と編集部からのオーダーがあったので、応えようと思う。

これはね…、実は俺も長年試してきた問題なんですよ。

スポーニングが始まっていない上流や岩盤を狙うとか、季節先取りの釣りをするとか、あえてスポーニングから外した展開をしてみたんだけど、正直結果はイマイチ。

やっぱり、日本のレイクは小さいからバスの行動が一緒くたになりやすいというのが事実で、外すとまともにゲームが成立しないことが多いんだよね。

だから、スポーニングを意識したエリアというのは外せないんだけど、メスを主軸に置いた展開をするというのが今の結論。

メスの場合、プリ、半プリ、アフターと3種の状態の魚がいるから、どの魚を狙うかで釣りも変わるし、オスと違って釣ることによるネガティブが少ない。

具体的にどう釣っていくかというと、基本にあるのは「スロー」。

どの状態のメスであれ、やはり動き自体は速くないから誘いはゆっくりというのを意識してほしい。

その上で、半プリとアフターの魚を狙うなら、トップ~表層付近をゆっくり誘えるもの。

産卵を終えた魚はスポーニングエリア付近のカバー直下や縦ストにうきやすいからね。

  俺なら、ボルケーノグリッパーやフカベイト、水面下ならギルチャットやヒラクランクあたりをセレクトするかな。

逆にプリの魚は産卵直前に浮くことはあるけれど、基本はシャローをうろうろしているから、ボトムのズル引きなんかが有効なんだけど、それだとどうしてもベッドを避けられない。

その場合、ルアーをデカくすれば、もしオスにつつかれても飲み込むまでには至らないからオスを躱せる。

  普段エスケープツインを愛用しているなら、サイズを上げてビッグエスケープツインを使うとかでいいと思う。

ただ、気を付けてほしいのはどの状態の魚を釣ろうが産卵直前、直後の大事な魚体なので、釣りあげたら丁重に扱って、なるべく早くリリースしてあげてほしい。

どんなシーズンでもバスを労わるのは当たり前だけど、特にこのシーズンはより一層ね!

ということで、今回はこのへんで!

また来週!

過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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