ウェイインについて

2022/6/4
今週は相模湖でGo for it!のロケでした。

  平日にも関わらず湖上が賑わっているなと思ったら、週末にH-1グランプリが開催されるようで、プラクティスに来ていたアングラーが多数。

本人たちは釣りにかかっていないとはいえ、本気モードでプラクティスしていたので、すごく気を使いながら取材してきました(汗)。

まぁ、そんなハイプレッシャーの中どんな展開だったのか?

ゲームの内容は詳しくは言えないけど、先週釣っていたようなプリの魚たちがペアリングに入ってしまったという、すごく難しい状況。​​

そういう魚はスピナーベイトに追ってきて食うとか普通の釣りでどうにかなる状態ではない。

かといって、アフターのバスたちをこの試合前のハイプレッシャー下で食わせていくのも難しい。

さて、どうしたもんか?というのが今回のテーマ。

  詳細は映像をお楽しみに!

ここでひとつ俺から言わせて欲しいことがある。

あくまで個人的な意見だけれども、もうそろそろスポーンに絡む魚がいる時期にウェイインするような試合をやっちゃいけない気がするんだよね。

バスが少なくなってきていることはみんなもわかっているし、「5年後にはバスの数が倍に増えてますよ」なんて確信持って言える人もいないわけだ。

そうなると、バスのポピュレーションを減らさない努力を業界全体でやっていかないと、日本のバスフィッシングが消滅してしまうと思うんだよね。

そういうところまで日本のバス事情は来てしまっているから、ライブウェルにプリとかベッドのオスとかを入れてしまうような状況を作ってしまうのは本当にまずい。

もちろん、そういった状況下で釣りをするなとは言わないし、プライベートな釣りならばそういった魚は狙わないとかすることもできると思う。

試合の釣りも好きな人がいるのもわかるから、そこは理解できる。

だけど、ウェイインするのはそろそろ考えようよっていう話なんだ。

現にバスの個体が著しく減っている利根川のTBCトーナメントでは、今年から全戦デジタルウェイインを採用しているようだしね。

JBにしろ、H-1にしろいろんな団体でウェイインの方法については今一度考え直すべきだと俺は思うよ。

時期限定でも良いけど、それ以外のシーズンでもデジタルを採用したほうが良いくらい、日本のフィールドはそんなこともいってられない状況まで来ていると俺は感じてる。

それを無視してやり続けてしまうのなら、その結果、試合すらもできない状態になってしまうかもしれないということを団体ほか、メディア、メーカーなど、業界全体が理解する必要があるんじゃないかな。

これはもう、俺が現場に出て続けているからこそわかる状況でもある。

今回みたいに、この状況で試合が始まったらどんな結果になるか目に見えているからね。

だからこそ、 本当にウェイインって必要か?っていう部分を今一度考えるべきだと思うんだ。

そういう意味ではルアマガは陸王だけでなく、艇王も計測後即リリースという姿勢を昔から取っていたのは偉いよね。

今のご時世、やるだけやって責任取らないなんてことは許されないと思うから、試合する側はそこまで考えて、やっていく必要があるし、もちろん協賛するスポンサーも何を求めるのかをちゃんと伝えた方がいいと思う。

誰が悪いとか、試合がダメとかではなく、ちゃんと後にも繋がるように配慮して行うこと。

運営も協賛する側も参加者も、みんな揃って未来を考えてバスフィッシングしようよって話です。

ということで、今週はこのへんで。

来週もよろしく。

過去の連載はこちら↓
田辺哲男のMY BIG GAME
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