みなさんこんにちは!
10TEN FEET UNDERプロスタッフの渡辺です!
梅雨も明け、連日の暑さに釣り人には辛い季節がやってきましたが、皆さん、釣りは楽しめていますでしょうか?
最近の自分はというと、前回ご紹介したストルクローのジグストで印旛沼のビッグバスをキャッチしたり…
なかなかのBIGBASSでしょ!初挑戦の東北ロックフィッシュでマイクロッターのテキサスを使って、ナイスサイズのベッコウゾイ(タケノコメバル)とはじめて出会ったり…
初めての魚は嬉しいものですね!仕事終わりに本気でパンコイしたり…
コイの引きはハンパないっす!アマゾンペンシル縛りでナマズを狙ったり…
ナイトナマズ、エキサイティング!と、バスに限らず色々な釣りをエンジョイしています!!
さて、そんな僕が今回ご紹介させていただくのは…
僕の代名詞ともいえる【カバースモラバ】の釣りについてです!
スモラバをカバーに入れていくと…この通り!!「スモラバ」と一口に言っても、
皆さん色々なイメージをお持ちだと思います。
繊細な感じ?
食わせのフィネス?
セコ釣り?
…いろいろなことを言う方がいますね。
では、スモラバが釣れると思える方、普段からスモラバでよく釣っていると自信を持って言える方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?
そう聞くと、案外微妙な顔をされる方が多いのも事実。
これは釣具屋で年間何千人もの方と釣りの話をする僕の実体験です。
スモラバが得意なプロの釣りを見ていると、いかにも簡単そうに次々と魚をキャッチしています。
お客さんの中には、その釣りをやってみたくて釣具屋さんで同じスモラバを買ってみたけれど、結局使い方がよくわからない…そのまま、とりあえずタックルボックスに常駐させている…というのは、実はめちゃくちゃありがちな話。
今回ご紹介する「カバースモラバ」の釣りは、
スモラバが苦手な方でも習得しやすく、大のスモラバ嫌いだった僕自身を今ではスモラバが一番得意と自信を持って言えるくらいに成長させてくれた、とっておきのメソッド!自信を持てた理由は言わずもがな「釣れる」という事実と経験がついてきたからです。
以前、カバーフィッシングについて解説させていただいた際に少し取り上げたことがあるのですが、今回はガッツリ深堀りしていきます!
カバーに潜むでかいヤツを狙い撃ちできるのも、カバースモラバの醍醐味!今回のネタはかなり内容が濃いので、
タックル編とアプローチ編の2回に分けて書かせていただきますね!
今週はタックル編です。
【カバースモラバのタックル選び】① スモラバ本体
カバーフィッシングをするにあたって、ある程度プレッシャーが掛かったフィールドにおいてはファーストフォールでのバイトが少なくなってきます。
つまり落ちパクが減るということです。
フォール中に自発的なアクションを出してくれるワームはインジェクションの技術が発達した現在では数多くリリースされています。
しかし、それらを点で自由に操作する事は難しいと思います。
フォール中に良く動く爪を持ったクロー系ワームがあるとして、それをカバーの中で細かく一点シェイクしようとすると、パーツ自体が重いのでなかなか良い動きを出せませんよね。仮に動かすことができても繊細さに欠けてしまい、とても釣れそうに思えません。
対してスモラバは、フォール中はスカート1本1本が微弱な波動を発生させ、当然シェイクは大得意。存在感こそ弱いのですが、止めないと食わないタフなフィールドではこれが大きな差となります。では、細かいパーツの付いた小さなワームはどうでしょう。
フォール中も細かく動きそうですしシェイクもできそうです。
しかし、これらのワームには落とし穴があります。
それは、スナッグレス性能と水中姿勢です。
カバーに対して1日に何度も撃ち込むこの釣りでは、テンポよく撃ち続けるために引っかかりにくいことは必須。
また、スレたフィールドほどシェイク時の姿勢で釣果が分かれる傾向にあり、「水平姿勢」を保てるルアーほどより食わせる力が強いことを実体験から感じています。
細かいパーツの付いたワームもオフセットフックを使用することで根掛かりを回避できるのでは?と思われがちですが、逆にオフセットフックを使用することでカバーの中で水平姿勢を保つことが重心の関係でほぼ不可能になります。
フローティングマテリアルのワームとジグヘッドを使用して強制的に水平姿勢をとらせることはできなくはないですが、カバーに対してタイトに打ち込める強靭なガードとマイクロワームをセットしても違和感のない太軸、かつ、シャンクの短いフックを装備したジグヘッドは市場にほぼ存在しません。
しかし、
スモラバにはカバーに対応した90度のアイのものがいくつか存在し、それらを使用することで全て解決することができます。現在市場にあるスモラバの中で、90度アイと太軸ショートシャンクフックを兼ね備えたものを、僕の在籍しているブンブン狭山店で取り扱っているものの中からピックアップしてみましょう。
左から、デビルジグNS(バレーヒル)、ビーク(ジャッカル)、エグダマ・タイプレベル(レイドジャパン)。これらは全てパワーフィネスでの使用を念頭にリリースされているため、食わせの姿勢と強度を持ち合わせています。
この中のどれを使っていただいても良いと思いますが、以前ちらっと紹介させていただいた通り、僕はバレーヒルさんのデビルジグを愛用させていただいています。
スカートはティムコさんのシリコンスカートファインカットに巻き替え、より細かいシェイクでもしっかり動くようにチューニングを施しています。
デビルジグNSはこの3つの中でも特にガードが強いため、かなりごちゃごちゃしたカバーでも根掛からず、高確率で帰ってきてくれるので個人的に気に入って使わせていただいています。② ロッド
どの程度のカバーまで撃ちたいかによって変わってきますが、今回は一般的なLクラスのベイトフィネスは除いて考えます。
基本的には強めのML~MHで考えていただければいいと思います。カバーの中からスモラバをピックアップする際、ティップが柔らかすぎるとスタックが多発するのでソリッドティップはあまりお勧めしません。
チューブラーでファーストテーパーのロッドが操作しやすく感度も良いため、この釣りに向いています。
キャストに自信がなければMLクラスから始めていただければ比較的扱いやすいと思います。
最近は「L+」や「L/ML」といった可変テーパーのロッドも各社積極的にリリースしているので、その辺りもおすすめです。
硬すぎず、軟らかすぎず、といったクラスが良いかと。また、ライトカバーしか狙わない場合などは、例えばボートからのアプローチだと、ボートを寄せて魚を獲りに行ける状況などではその位のパワーでも対応できる場合があります。
硬いロッドで軽いものをキャストすることに慣れている方は、よりヘビーカバーを攻めることができるM~MHのロッドを使用することで、他のアングラーがアプローチできないような濃いカバーも果敢に攻めることができるのでチャレンジしてみて下さい!
自分が愛用しているのは、これまでも何度か登場したレジットデザインのワイルドサイド WSC-69MH~フロッグゲームSP~です。
本来フロッグ用に開発されたロッドなのですが、フロッグを繊細に扱うためのMHにしてはソフトなティップとカバーから強引に引き出すための強靭なバットによる理想的なテーパーデザインがこの釣りにドンピシャでハマり、すでに自分の身体の一部とも言えるほど愛用させていただいています!③ リール
1回転で巻き取れるラインが最低でも80センチ以上巻き取ることができるハイギアで、軽量ルアーのキャスティングが可能なハイレスポンスなリールが必須です。
ベイトフィネスリールが理想ですが、スプールの強度が心配という場合は最近流行のライトバーサタイル機種が良いでしょう。
例えばシマノさんならアルデバランMGL、DAIWAさんならスティーズCT SV TWがそれに当たります。
左がDAIWA・スティーズCT SV TW、右がシマノ・アルデバランMGL。お好みでどうぞ。自分が使用しているのはDAIWAさんのジリオンSV TW 10.0L(通称ジリテン)に、沢村プロのKTFバーサタイルネオスプールという、やや深溝のフィネススプールを入れた仕様に、スタジオコンポジットさんのパワーハンドルを装備した完全フルチューン仕様。
この釣りのために組み上げたといっても良いほど自分のスタイルにマッチしており、見た目以上にオールマイティーに扱うことができます。
④ ライン
ある意味最も重要かもしれません。
使用するラインは断然PEラインがおすすめ!その理由のひとつが、ベイトフィネス機種やライトバーサタイル機種の多くが糸巻き量を少なめに設定してあるからです。
同じポンド数のナイロンやフロロのようなモノフィラメントラインと比べると、PEラインは径が圧倒的に小さくより多くの量を巻くことが可能です。
例えば…
フロロ8ポンドが45メートル巻ける一般的なベイトフィネス機種があったとして、強度を求めてフロロ14ポンドを巻こうとすると約25メートルでパンパンになってしまいます。
その釣りしかやらないなら使えないことはないのですが、ポイントまで少し距離がある場合や同じタックルで他の釣りもやろうとした時はあまりにも制限があり、現実的ではありません。
これが、PE2号を選択した場合、約40メートル巻くことができます。
40メートルあれば、おかっぱり、ボート共に極端な遠投が必要なフィールドを除けば、ほとんどの釣りをカバーすることができます!
強度も40ポンド近くまで上がるのでむしろ好都合です。
PEの太さは最低2号~6号まで使用します。お使いのリールのラインキャパに合わせて、最低限必要な量を巻ける、出来るだけ太い号数を選んであげることがおすすめです!
自分が使用しているラインは、
バリバス・怪魚PE Si-Xバモスの3号~6号です。
号数は先にお伝えした通り必要な量によって使い分けています。
沖の釣りもこれ一つでやりたい場合は3号、ボートで近距離しかやらない場合は最も強い6号といった感じです。
基本的に、下から食い上げさせるアプローチなので、ラインは極力見せない形となります。ということで、全て直結で使用します。
このPEラインは、怪魚ハンターの通り名で知られる小塚拓也さんのメーカーであるモンスターキスとバリバスのコラボで開発されたラインです。
クロマグロの釣りで使用される業界最強と謳われる「Si-X」という原糸を使用しているため、ある意味これ以上強いPEはないと思えるほど信用して愛用させていただいています。
このPEライン、実際、魚を掛けて切れたことは一度たりともありません!
6月、ブンブン狭山店に小塚拓也さんにご来店いただきました!うちのお客様は怪魚PEを愛用されている方が非常に多く、メーカーさんにもそのことが伝わっているとのことで非常に喜んでくださっていましたよ!ここまでがタックルの解説でした。
次回は具体的にどのように使用し、どのように魚を獲っていくのかを詳しく解説させていただきますのでお楽しみに!
さて、来月はテクニック編です! 楽しみにしててくださいね~!
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