2022/8/27
今週は津久井湖と相模湖へ。
目的はサマーメタルパターンの釣りだったんだけれど、両日とも湖はかなり厳しい状況でした。
今年の夏のタフさはさすがにこれまでとは違うなと考えさせられましたよ。
たとえば
水温が34度まで上がり、これまで経験したことのない高水温となったり、農薬の影響だったり、 色々原因は考えられるんだけれど、ひとつ言えることはどちらのレイクもワカサギが多すぎるということ。
亀山湖とかでは、夏になると酸欠によって瀕死のワカサギが浮くことによる表層パターンっていうのがあったと思うんだけど、今年は水温が高すぎてどの湖でも起こっちゃうんじゃないの?と思ってたんだ。
けど、その割には、どの湖でもそういう話は聞かない。
一体これはなんだ? 今まではなぜ、ワカサギが浮いていたんだ?と逆に疑問に思ってしまったよね。
確かに津久井湖、相模湖はワカサギレイクの中でも、そういうのが起こりにくかった湖ではあるんだけど、さすがに34度という未曾有の高水温なら結構浮いちゃうのでは?という予想も虚しく、そのままワカサギの母数は減らずに例年より増えている結果に。
しかも、そのワカサギたちは水深15mもあるようなエリアの3m付近に固まっていたりする。
そんな中層のベイトたちがあまりにあちこちにいるものだから、バスもそれにつられて散らばってしまったのかなとも思ったり。
結局何が言いたいのかというと、とにかく釣れないぞと。
その中でやっていたというメタルのゲームなんだけれど、津久井湖ではハヤがたくさん釣れるいいエリアを見つけて、ここだろ!と思ってやってみたものの何も起こらず…。
ちなみにルアーはもちろんテスト中のヘビーワサビー。
26グラムはほぼほぼいい感じまで来ていて、31グラムは調整中。
時折、18グラムも入れ込んで使用感の違いとかを比較していたんだ。
その合間合間にトップやチャターなんかも使ってはいましたが、2日間かなりの時間をメタルに使いましたよ。
結局、津久井は3本。
31グラムで2本釣れたんだけど、なんとサイズが小さいんだよね(苦笑)。
なぜサイズが小さいかというと、ディープが食わせられなくて、しょうがなくシャローを触ったというのが真相。
でも、面白かったのは
31グラムのワサビーで釣れたのが3mレンジということ。 1オンス以上もあるメタルを3mというレンジで使えるということ自体、そもそも驚く人も多いと思う。
カバーメタルはワサビーの18グラムが好きで、そのスタイルを何十年とやってきてしまったし、18グラムでも食うよっていう認識でいたから俺も気づかなかった。
よもや31グラムでも食うぜっていう世界でした。 すごく釣れない状況下でそれなら食わせられるっていうね。
ただサイズが小さかったっていうのが残念な点ではあるけれど、ゲームとしてはまだまだ伸び代があるということに俺自身驚いたんだ。
正直、メタルはもうやり切った感があったんだけれども、
あれ?新しい扉が開けそうだぞと思ってしまいましたよ(笑)。 普通、31グラムのメタルって聞いたら「これで15mまで入れられるようになりました」とか言っちゃいそうなもんだけれども、いやいや、もちろん深場もいけますけど、これでシャローも勝負ですよと。
そもそもバス用のメタルジグに31グラムの重さのものなんて、市場にはないし、誰もこんなゲームを突き詰めていないよねという部分に関しても個人的な興味がすごく沸いてしまった。
そんなこともあり、津久井湖へ行った3日後に相模湖へ行ったわけです。
相模湖も津久井湖同様、すごくタフでディープは一筋縄では行かない感じだったので、シャローをやってみたんだけど、これがまた食わない。
仕方なく18グラムに変えてみたら、これまた小バスが2本釣れたという…。
夕方にはあまりの釣れなさに怒って、シャローでフラチャットを引いてそこそこいいのが釣ることはできたんだけれども(笑)。
両日とも、レイク全体の釣果は正直イマイチだったのだけれども、それはみんなも同じだったようで、たとえマイクロベイトのようなワームを使っているからと言って小さいのが数釣れるわけでもない。
決して勝ち誇る釣果でもないけど、
ワサビーを使っていればそんな状況下でも魚を獲ることができると改めて感じたね。 メタルのゲームも冬だけでなく、夏のディープ、そしてサマーのシャローメタル、今回はそこにヘビーなメタルという、とどんどんゲームの幅が広がっている。
ワサビーが世に出てからもう20年近く経っているけど、
ハードベイトの可能性を追って、今の時代に合わせてきた結果が今の到達点。 正直昔なら、ここまで必要なかったと思う。普通に釣れるからね。
それが釣れなくなって、向かった先の結果というわけ。
他にも複合的かつ、同時進行で色んなモノを試しているから、これから広がるゲーム展開を楽しみにして欲しい。
ちなみにヘビーワサビーのタックルはこちら。
ロッド:ロードランナーLTT650MH(ノリーズ)
リール:メタニウムXG(シマノ)
ライン:R18フロロリミテッド16ポンド(シーガー)
あと、水温30度を超えると釣れないと言うのにはちゃんとした理由があって、もうだいぶ昔の話になるけど、中国へ行った時のこと。
当時、中国のレイクは普通の湖を買い取って、そこへバスを放流し、管理釣り場状態にしていたんだ。
だからバスはたくさんいるし、普通に釣りしているだけで、連発ってこともしばしば。
でもある日、水温が30度超える日があって、その日は何をやっても食わない。
こんなに数がいて、あんなに釣れていた湖でだ。
そこで、水温30度超えは本当に食わなくなると言うのがインプットされたわけだけど、日本のレイクも夏の水温が30度を越えるのが当たり前になってきた。
でも、
その当たり前は最近の当たり前であって、この高水温が相当タフになるファクター だと感じられなくなってるかもしれないね。
ちなみに中国で水温30度を超えたその日は、夕方に入れ食い状態になってひっくり返った思い出がある。
だから、釣れない釣れないと嘆いてはいたけど、高水温になるとよくあるのは夕マズメのフィーディング。
レンタルボートの営業時間内では夕マズメの勝負がまだできないからね。
高水温でも夕方のチャンスが外せないというのは、ある意味オカッパリアングラーのほうが理解していると思う。
それも理解した上で、レンタルボートの真っ向勝負でタフになった湖の攻めのハードベイトに新たな扉を見出したと言うのが今回のお話。
ということで、今週はこのへんで。
来週もよろしく!
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