2022/10/28
ワケあって、今週から現場に出れる日が少なくなるので座談でもしようかと。
今回のテーマは
「秋は巻モノ」という定説について。
これはすごく単純で、結局水温レベルのレンジが浅い所から深い所までどんどん統一化されていくし、まだ寒くもないから追えるねというのが前提。
その前提とは、ルアーを語るものではなく
「バスが追える」ということ。
バスが追って捕食していて、どんなに深くても浅くても、隣のレンジに突っ込んでって食うというね。
今までだったら、上から1m食いたくないレンジがありましたとか、下のほうにしか食いたいレンジがありませんとか、障害物に当ててリアクションでしか食いたくないレンジがありましたというのがあったけど、それが水温レンジの統一によって解き放たれて、投げて巻いときゃ釣れるでしょっていう話。
だから、ある意味水温差がなくなるということは
落としモノや上げモノでもいいワケですよ。だって、四方八方何処へでも行けちゃうワケだからね。
巻き上げでも落とし込みでも巻いても食う。
限定されなくなるのが秋、そういうことですよ。
だから、俺はワサビーとかも全然投げちゃう。
おもしろいのは、メタルをボトムから巻き上げ途中で食わせられるのって秋なんだよ。
「垂直でも食うんだ」っていうね。
フォールでも食うし、横に引っ張っても食う。
インザベイトみたいなメタルなら何をやっても釣れるから、秋がどういう状態なのかを体感できると思うよ。
なんだ、どれでも反応するじゃんって。
だから「巻きの反応がいいですね」というワードは、バスがそれでも食ってられる状態を指しているだけなんだ。
たとえば、春先のアフター回復の時期なんてさ、バスがベイトを追って水面でピョンピョン跳ねたりするじゃん?
でもそれは水面だけ。
ピョンピョンしてるからってクランキンでも食うかというとそんなことはなくて、トップなら食わせられるのになって話じゃん?
あれは上のレンジが温まって、ベイトがそのレンジに集まって、回復途中のバスがそれを食いやすいから食っているわけなんだけど、それがディープでも同じようなことが起きてるか?というとそういうわけではないじゃない?
だけど、秋はどのレンジでもエサがいれば同じことは起きやすい。
そんなに難しい話じゃないんだよね。
だから、俺的には「秋は巻モノ」というよりは、
「秋は何でもあり」っていうのを言いたいね。
そこで巻けば、広い範囲を効率よく探れるからキャッチする確率が上がるというね。
それがディープクランクだろうが、シャロークランクだろうが、ずっと巻いてりゃ釣れるのが秋。
でも、他の時期だと狙いすましたレンジに入れないと食わない。
だから秋はどれで釣っても、おかしい、そんなことはないというのは言えないんだよ。
要は何でもありの中で、好きなことをやっちゃいなよってだけ。
ただね、近年秋に良く釣れるルアーは正直変わってきている。
それこそ、7年くらい前までの農薬問題が起きる前は、完全にスピナーベイトがナンバー1で、ナンバー2はクランクベイトだった。
けれど、日を経て悪化する湖たちと対抗するにはよもや水が安定したときとか、ココだけ水がいいとかポジティブなファクターがあってこそのルアーになってきてしまった。
だから、近年俺が秋に一番魚を釣っているルアーってなんだ?と考えた時に、真面目な話ワサビーだな、これはと(笑)。
なんでワサビーなのかというと、決してメインで使っているわけじゃないんだよ。
でも、魚探の映像がいい場所に落としたら食いましたとか、ベイトがいて中層まで落としたら食いましたとかが多い。
だから秋は1本だけメタルを結んでおくんだよね。
そうすると、意外にベイト直撃系は農薬関係なく食っちゃうから、結果に繋がってると。
この間の津久井湖もそうだよね。
ただ、デカいのを釣ってるかというとそうではないんだけど、魚を一番触っているという意味でワサビー。
でもこれは、本質ではなく不健全な水域が増えたことによる事象。
だから、ところ変われば巻きで事が済むこともあるよ。
農薬の流入がない池だったり、ワンドだったりなんでもいいけど、そういうところで釣りができるなら、巻きまくったほうがいい。
そうでもないのに、津久井湖や相模湖で巻きまくれとか無責任なことは言えないよね。
それはひと昔前の話で、今はもう少し絞っていかないと難しいよねと。
でも流入がない入鹿池とか行くなら、「巻きまくったほうがいいんじゃないの?」とも言えちゃうし。
「何でもありのなかでも的確に」というのが、秋。
けど、ちゃぶ台返しするようで悪いんだけど、どんな季節だろうと
「バスが何を食べてるか?」それを考えるのが一番手っ取り早いよ。
そのベースが出来上がってれば、何でもありの秋にたどり着けますよという話です。
ということで、今週はこのへんで。
来週もよろしく!
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