嬉しい話

2023/2/12

  今週はBasser誌の取材で高滝湖へ。

  もちろん、企画はLIMIT1で、対戦相手は三原(直之)くんです。

湖の状況はというと、水温は7.8度。

真冬から少し水温が上がったところで、あの寒波が襲来ですよ。

  2日目は安全面を配慮し、早上がりせざるを得ない状況だったんだけど、結果は誌面をお楽しみに。

さて、対戦相手の三原くんですが、彼とはこれまでに少し話をした程度しか面識はなかったけど、実は陰ながら認めていたんだよね。

  理由は、JBトップ50で唯一ライブスコープを使っていない、使わないと宣言している稀有なアングラーだから。

ちゃんと自分の考えを持って、「なんでもいいから釣れりゃいいよ」っていう意識で試合をやっていない。

もちろん、試合である以上、成績も絡んでくるはずなのに、そこに負けずにちゃんと自分のゲームをやるぜという決意がそこには表れている。

それを認めずして、何を認めるの?っていう話ですよ。

そして、彼の場合はそれでいて成績も悪くないからね。

若くして素晴らしいアングラーだと思います。

話は変わり、フィッシングショー大阪も無事終わりました。

  今回の大阪ショーでは、自分の中で考え方を改めなければならない出来事があったんだよね。

久々のリアルイベントだし、ブースに来てくれた人に、どこに住んでるの?どこで釣りしているのか?って色々聞いていたんだ。

もちろん、横浜でも同じようなことを聞いていたんだけど、8割くらいレンタルボーターだったのに対し、大阪は8割くらいがオカッパリ。

いままではその層ってタクミの担当というか、大阪にはタクミが来れなかったからなのかもしれないけどさ、いざ話を聞くとオカッパリアングラーもそれぞれの信念があるなと。

それはただ釣りたいというだけでなく、巻きで釣りたい、強めのルアーでいいゲームがしたいと思っている人が多かったんだよね。

俺はさ、昔からオカッパリはボーターへ進むステップの過程で、「みんなちゃんと船に乗ろうよ」って言ってきたタイプじゃない?

「湖に出て、逃げ場のないところで戦え」ってね。

だから、オカッパリのように、回れない、投げれないという、不完全燃焼になりがちなゲームでそういう気持ちを持つアングラーが出てくるなんて正直思ってもいなかったんだ。

でも、自分がやりたい、学びたい、という気持ちがちゃんと向いていれば、岸だろうと船だろうとそれぞれの気持ち次第でゲーム成立するんだなと。

ファッション的にビッグベイト投げるアングラーもいるけど、それとは違う。

明確な意思を持って、ゲームに臨むオカッパリアングラーが俺の知らない間に増えていたことに本当に驚いた。

話を聞けば聞くほど、その内容的な部分は、ボートもオカッパリも境がないんじゃないかと思えるほどにね。

そういうアングラーが増えたことがものすごくうれしくて、ショーが終わった後、思わずタクミに連絡したんだ。

「タクミが撒いた種がしっかり育ってきてるぜ。これはすごいことだよ」と。

正直、陸王とかなんだかな…と思ったりすることもあったけど、そういう風に考えたら必要な土台だなと考えを改めました。

オカッパリはどうしても、駐車位置や入漁料の未納や地域からのクレームとか、ネガティブなことばかり先行しちゃうから、業界のことを考えたらちゃんとボートに乗って地域や漁協にお金を落とさないと…っていう両極を考えていたけど、いやいやそうじゃない。

たしかにネガティブなことは残っているけど、そういう人間が増えれば自ずからバスフィッシングを求めてステップしていくはずだとね。

そのための導入口はあって然るべき。

思っている以上にオカッパリアングラーの質が上がっていて、時代は変わっている。

色々ネガティブなことが最近は多かったけど、そんな驚きや嬉しい出来事もあり、やっぱりリアルじゃなきゃわからないことはたくさんあるなと感じた次第であります。

ということで、今週はこのへんで。

来週もよろしく!

 
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田辺哲男のMY BIG GAME
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