10年ぶりの至高



2023/2/20


ルアマガモバイルをご覧のみなさま、おはにちは!

メディア界の青大将こと、フルカワです。

話はふた月ほど前に遡ります。 

締め切りという名の牢獄に幽閉され、釣りにも行けず過度のストレスにより限界に達したマイメンタル。 

どんどん出稿される、誌面の隙間を塗って向かった先は…、 

  キャスティング錦糸町店! 徹夜のハイテンションで謎の記念撮影DAZE★ 

「買ってやる…、俺は買ってやるぞぉぉぉっ!!」。 

そう叫びながら、店内に駆け込みリールケースの前へ。 

「こ、こ、こ、ここここ、こぉー、けぇこっこ!ここ、これくだふぁい!!!」 

  22イグジストLT2500S-H[DAIWA]

錯乱状態で買ってやったぜ、10年ぶりに新しいスピニングリールをなぁッ!!! 

ふぅ…、待て、落ち着こう。 

ハイ、ワタクシ実はこれまであまりスピニングを使う機会がなく、少ないからこそ良いモノを…ということで、これまで07ステラ、12ヴァンキッシュ×2、12イグジストの4台体制でした。 

うち、07ステラは冬の釣り専用機に、12ヴァンキッシュ1台はパワーフィネス用、スタンダードに使えるスピニングが残りのヴァンキッシュと12イグジストなわけです。 

  今年捕獲したバス2尾はどっちもスピニング! 07ステラも12イグジストも現役ぃ! 

で、思ったわけですよ。 

昨今、やっぱり釣果が厳しくなってスピニングに頼る機会が正直増えたな…と。 

なので、そろそろ新調を…と前々から思っていました。 

そう思い始めた当初の候補はルビアスFCLT2500S。 

  ルアマガ7月号(2022)のインプレ企画で使わせていただいた時に「何じゃこりゃ!? 家にあるハイエンド機たちが全員涙目の性能じゃないか!」と腰を抜かすほどの性能で、ルビアス3台買って総入れ替えでもいいなと思ったほどの出来栄え。 

しかも、ボディがLTコンセプトに変わってコンパクトになった上、超絶タフに! 

  別取材時に触らせてもらったコータローさんの18イグジスト。見た目ボロボロなのに、中身は「コレ、OHしたばかりですか?」と思うほどのスムーズさ。 

ちなみに、コータローさんは4年間ノーメンテだったそうで、色んな意味でさらに驚きました。 

けど、そこで思ったのです…。 

トッププロの使用頻度で4年間ノーメンテでもこの性能…。 

なるほど……、

俺なら一生使えるね!!! 

なら長く愛着が湧くモノをということで、10年ぶりのリールもハイエンド機になりました。 

22イグジストの魅力はなんといってもまず見た目。 

15イグジストのラグジュアリー仕様はちょっと好みではなかったけど、歴代イグジストは総じて好みのデザイン。 

そのなかでも22は最高傑作と言っていいほど、この『未来、最高!』な美しさ! 

そのデザイン的な部分で一役買っているのはもちろん、機能的にもDAIWAスピニングリールが新たな一歩を踏んだなと思うのが、『エアドライブデザイン』。 

色々革新的技術はあるけれど、見た目も性能も大きく変わったのはローター。 

  これまでのDAIWAスピニングリールは肉を削いだアーチっぽいデザインが特徴的な『エアローター』から、この22イグジストは球体から切り出したような 『エアドライブローター』になりました。 

実際、巻き感はすごく軽いのですが、それよりも驚いたのはシルキーさとビタ止め感。 

DAIWAといえば、『ドライでエアリー』な巻き感がこれまでのイメージなのですが、この22イグジストは一切遊びを感じない カッチリとした『シルキードライ』(ユニク〇ちゃうで)! 

某S社の某Sリールのようなしっとり感で、DAIWAならではのエアリー…こ、これはきんもちいい~!! 

  会社で暇さえあればずっと回しちゃう…。 

しかも、ハンドルから手を放すと慣性でぐるぐる回り続けることなく、ピタッと止まる。 

まさに意のまま操れちゃいそうな感じ。 

もう、ローターだけでこの文量なので、細かい特徴を全部紹介していったらキリがない! 

みなさんもカタログやホームページで穴が開くほど、技術革新や新機構の部分は見ていると思うので、個人的に際立った使用感を取り上げていきたいと思います!


初陣は、サカナに困らないエリアトラウト(笑)。
  合わせたロッドは、テイルウォークのアジストTZ。マッチング完璧すぎない!?(笑) 

ボトム系の釣りを主軸に使っていったのですが、すぐさまキャストフィールに驚きました。 

スプールから放出される糸がスーッと出て、『え?スプールってなんか変わったっけ?』と思ったのですが、さすがに12イグジストと比べたら変わってますよね(笑)。 

  『ロングキャストABS』。一見、二段階になったことで抵抗が増えそうな形状ですが、ABSⅡより摩擦抵抗が少なく、飛距離も5%上がっているそうです。 

ノイズの少ない、エアーな放出感は病みつきになりそう! 

そして、ドラグもUTDだった自分はATDすら飛ばして、『ATD タイプL』! 

これが実によろしくて、UTDはフッキングの時はキツめ、フィイト緩め、魚の引きに合わせてドラグ力の調整が必要だったんですけど、ATDタイプLはロッドが曲がり切ったところからジリジリと出るくらいのセッティングにしておけば、あとは ほぼほぼ調整いらずでらくちんでした。 

  トラウトなんかにはホントピッタリ! 

  もちろん、SLPのオプションでクイックドラグも導入しましたが、相手がマスでは引きが弱いので正直役不足感…(笑)。 

  夏の桧原湖スモールで大活躍間違いなしなので早く使いたい! 

そして、最後! 

ちまたでは「高い、高い」と言われるイグジストですが、長く使えてこの性能なら僕は総合的に見て安いかなと思います。 

12イグジストもまだまだ現役で戦えるし、10年そこらじゃ腐らないのがハイエンド。 

  しかも今回は、オーナーサポートというアプリや専用窓口による徹底バックアップ体制が得られるので、色んな意味でDAIWAのチャレンジはすごいなと。 

そういう企業的な努力やチャレンジを踏まえても、高いけど高くないリールですし、その心意気に一票入れたくて、10年ぶりのスピニングリールはイグジストを選ばせていただきました! 

  今年のフィッシングショーではSLPブースで、イグジストのマグシールドを排除し、超絶軽巻きチューンとなる『センシティブチューン』や18イグジストをエアドライブデザインにアップデートするなど、いろいろオーナーならではの気になる仕掛けもたくさん! 

色々楽しみですわ!とこの原稿を書いている隣で、フクシゲがイグジストをおもむろに回し…、 

フクシゲ「フルカワさん、これグリス絶対多いッス。しかも寒さで固まってるッス。フィッシングショーで触ったやつはもっと軽かったッス」。 

へ…!?(それでこの巻き感!?) 

今回のお買い物 
22イグジストLT2500S-H[DAIWA]
●巻取りの長さ:82センチ
●ギア比:5.8
●自重:160グラム
●最大ドラグ力:5キロ
●標準糸巻量:4ポンド150メートル
●スプール径:45ミリ
●ハンドル長:50ミリ
●ベアリング/ローラー:12/1
●価格:8万8880円(税込み)

EXLTクイックドラグノブ[SLPワークス]
●価格:3800円(税別)

キャスティング錦糸町で購入。

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