川村光大郎 OPENMIND 2023/9/15 中国釣行記

先週から一週間、広州ダイワにお招きいただいての中国でした。

訪中は今年2度目。

前回はダイワ社屋がある広州周辺でしたが、今回は社内で撮影した翌日にまた飛行機で上海まで移動しての活動でした。

上海からさらに新幹線に乗って蘇州という地域に向かったのですが、上海の駅が広すぎるし、人も多い!

ホームへは決まった時間内に降りなければならないシステムで、あらかじめホームに降りて待つこともできなければ、1分でも遅れてもアウト。

しかも、荷物検査やボディチェックがあったり、パスポート(中国の方は身分証明)の提示をするなど、セキュリティは飛行機に乗るのと変わらないレベルです。

広州ダイワの社員が付いていてくれているので安心ですが、1人だったらテンパりますね(^^;

そんな上海駅です。

さらにタクシーに乗って小一時間、着いたフィールドは大規模な公園内にある天然フィールド。

中国のバスフィッシングは管理釣り場がメインゆえ、これは楽しみ!!

しかもレンタルボートが完備されており、レストハウスもキレイ。

やや富裕層向けの設備といった印象を受けました。

着いたのは夕方で、翌日からのオカッパリロケの下見のはずが・・・

ベジテーションと観光施設に囲まれて、オカッパリする場所は見当たらず(^^;

急遽、レンタルボートでの釣りとなりました。

水質はクリアで、全面にウィードが繁茂しています。

こうなると使えるルアーは限られ、潜行するプラグはまずムリ。

スピナーベイトでギリギリといった感じです。

ストレスなく使えるのは、シャッドテールやスティックベイト等のノーシンカー、もしくはフロッグくらいかな!?

そして、水中丸見えにも関わらず、バスは見ず・・・

生息する魚種は多彩ながら、バスの魚影はそんなに濃くないかな!?

ロコアングラーからはワームを推奨され、スピナーベイトをキャストしていると、「それじゃ釣れないぞ」、というニュアンスのお言葉。

それを打破して魅せたいんですけどね!

しかし本当に反応は得られず、ヴァラップスイマー4.2のノーシンカーを投じるとすぐに連発。

スピナーベイトも通せない、ウィ―ドマットのポケットから出て来ました。

ラストはスティーズペンシルにも1発来てくれましたが、う~ん・・・

他にやりようはないものか・・・

翌日はロケ本番!


バスがウィードの中に引っ込む前の朝イチがチャンスと目論み、ヴァラップスイマーをスキッピング&リトリーブすると、派手に水面が割れ、グッドサイズ!

ちなみに、このフィールドでのサイズを聞いたところ、MAX45cmくらいとのことでした。

その後も悪くないペースでキャッチしていくも、サイズが伸びません。

2パックしかないヴァラップスイマー4.2インチがどんどん消費し、マズいぞ・・・

持っていける荷物も限られるなか、幅広いシチュエーションに対応できるよう多彩なルアーを少量ずつパッキングしたのですが、

まさかここまで使えるものが限られてしまうとは思っていませんでした。

ヴァラップを温存したく、他にこのシチュエーションで使えそうなのを思案して選んだのがギャップジグの、ウエイトは軽めの5g。

着水直後からジグストすればスピナーベイト以上にウィードを拾いませんし、藻穴に落とし込むことも出来ます。

桟橋や沈潜の下は日が当たらないためウィードが生えず、キワはウィードエッジとなります。

その隙間に撃ち込んでいくとナイスサイズが来ました。

このフィールドにおいてジグはあまり使われないらしく、釣行後はロコアングラーからジグについて熱心に聞かれました(^^)

翌日は別フィールドへ移動してのオカッパリ。

野生フィールドでのオカッパリは前回バスをキャッチできなかったため、リベンジです。

が・・・

案内されたフィールドは岸にも沖にも水生植物が茂り、キャストはアシの隙間からどうにか。

さらにヘビーだったのが、草をかき分けながら入っていくだけでなく、細い歩けるスペースは水路!!

つまり、ヤブ漕ぎと入水のダブルですよ!

ブーツが必要と聞いてはいたものの、ここまでしてバスフィッシングをしているのかと、これまた熱意を感じた次第です。

しかしそれでも釣りができたのは150mほどか!?

あまりに想定外だったシチュエーションに、合うタックルやルアーも持ち合わせておらず、あえなくノーバイト。

ちなみにロコアングラーは皆フロッグを投じていました。

そりゃそうですよね(^^;

午後からは前日のフィールドに戻り、イメージカットなどを撮影。

その際、「ここも釣れるぞ」と教えてもらったスポットでギャップジグ+ブルスダディに1匹釣れてくれました。

そして翌日は釣り大会のゲスト。

中国限定モデルである「SALAMANDURA」タックルを愛用するアングラーへの感謝イベントです。

土日の2日間、それぞれ100人ずつの定員で開催されました。

前回ゲストとしてお伺いした時はバスの管理釣り場でしたが、今回はシーバス!

シーバスの釣り方なんてワカラン!のに、ゲストでいいの~(^^;

フィールドタイプとしては一応管理釣り場なのですが、海から水門を介した広大なプール。

魚の放流はしておらず、この水門から入ってきた天然のホシスズキがターゲットです。

リグられているルアーを見ると、ダントツで多いのがジグヘッドリグに3インチ前後のシャッドテール。

これはバスの管理釣り場でも同様で、中国においてジグヘッドリグは大定番!

次いで、メタルバイブやメタルジグも今回はよく使われており、他にはシンキングペンシルなど。


スタートしてしばらくは見える範囲ではロッドは曲がらず・・・

放流されている管理釣り場ではないので、危惧していたことでした。

しかし、ポツリポツリと釣れ始め、おそらくシーバスの回遊に当たるとか、時合いもあるのかもしれません。

途中で早掛け大会もありボクも参戦すると、フルーミー5gのリフト&フォールにヒット!

なんと1着でした(*^^)v

初日は約半数ほどの人がキャッチしましたが、2日目はさらにシブい展開に・・・

広いとはいえど閉鎖水域ですからね、前日叩かれ尽くした影響は大きいです。

前日にキャッチしたフルーミーにもバイトはなく、ふと、スティーズペンシル75をリグってみました。

遠浅なので水面でも気づきやすいだろうことと、より遠投できるからです。

すると2投目にストライク!

小型でしたが、思惑通りは嬉しい(^^♪

そしてこの日の早掛け大会でも2位に!

先の一匹で周りが一斉にトップウォーターを投げていたところ、スターリングシャッド2.8インチのジグヘッドを投じたのが吉と出ました。


表彰式では上位入賞者のみならず、抽選会の景品も豪華かつ盛り沢山!

女性参加者全員にクーラーがプレゼントされたり、応援に来ていた方や、拍手で盛り上げてくれる方にも次々と景品が渡されます。

食事も用意され、お弁当+広州ダイワの社長と副社長自らが肉を焼いて振る舞っていました。

釣れなくとも楽しんでもらえることに尽くしたまさに感謝祭ですが、このスケール感でやれるのはダイワだからこそとも。

それはボクのような契約アングラーにとってもしかりで、海外での釣りやイベントを経験させてもらえる機会はなかなか無いと思います。

そして中国といえば食事!

前回は「食は広州にあり」の土地で、そのとおり美味しかったのですが、今回の上海もまた美味し!

広い中国は土地によって味付けも変わってくるようですが、上海は少し甘めの傾向です。

中国料理と言えばの回る円卓も、多彩な料理を皆さんで味わうのにとても理に適っています。

そして呑む!

話が合ったり盛り上がる度に「カンペイ!」

でも無理に沢山呑む感じではなく、毎夜楽しい時間を過ごさせてもらいました(^^)

日本に戻ってからは、一週間空けたツケと、新型ワームの新たなサンプルが届いていたりとやや追われつつ、まだ余韻に浸っております。

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