タクミ(伊藤巧)が今年のバサーオールスタークラシックで優勝しました。
優勝した後に少し話したんだけど、タクミは「2日目デコっちゃってすいません」って謝ったんだよね。
でも、それは謝ることじゃない。
むしろ、「やりました!」っていうところなんだよ。結局、試合をやる人間にとって大事なのはLUCK(運)を持っているってことなんだ。これは今のタクミの勢いを象徴してることで、運を持ってないやつなら勝ててない。
だから、タクミはこれからもっといける。アメリカも余裕だから頑張れよって、そういう話をタクミにした。
普通、3匹リミットで2日目にデコったら負けちゃうよ。俺も試合見ながら負けるなって思ったし、みんなも思ったと思う。それでも勝ったっていうのは、今のタクミの強さを象徴してると思うね。プロフェッショナルアングラーとしてのLUCK、ツキ、引きを持ち合わせているっていうのはホンモノの証拠だよ。
出ている人間全員が、「あと1匹釣れれば」見たいなタラレバがあったと思う。そのタラレバがなかったのがタクミっていうわけだ。今回のバサクラなんか、プラで全然釣れなくて俺に泣きついてきたぐらいなんだから。なのにこの結果だから、正直驚いた。
陸王でも艇王でも、ルアマガ読者ならそのタクミのツキをこれまで何度も目にしていると思う。相模湖でロクマル釣っちゃったりさ。本人が思っている以上にやつは持ってるんだよ。
今回はタクミのスポンサーのYETIのスタッフがアメリカから動画カメラマンもスチールも連れて取材に来てた。海外のサーファーやクライマーとか、そういったプロ達と同じように価値のある人間だってアメリカの人も認めてるわけだよ。
要するにブランドを構築できる人間として一流ですよと、そういうことです。DHLに続きYETIまでついて、ほかのアメリカ人から見ても羨ましいと思うよ。釣り関係のメーカーだけじゃなくってね。そもそも、コロンビアからスタートしてるタクミだから、ナショナルブランドを纏うっていうのは自然な流れなのかもね。人を惹きつける何かを持ってるんだよな。
俺のバス人生からすると、完全に次世代だなって感じですよ。マーケット規模のでかいブランドがサポートしてくれるっていうのは、羨ましいことだよね。日本の人口は減少している一方で、アメリカは今も人口が増加しているし、経済もどんどん成長している。そのアメリカに認められているっていうのが俺的には一番羨ましいことかな。
とにかく、タクミ、おめでとう。
ということで、今週はこのへんで。
来週もよろしく!
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