田辺哲男【VOICE】2023/11/19 シンコロの進捗について

今回はシンコロ(シングルコントロール)の話。

1年間使い込んで、いい感じに開発が進んできたシンコロなんだけど、ふと、もっと高みがあるんじゃないかなと感じてしまったんだ。

プロトも最終段階でOKを出しちゃっていたけれど、急遽ギリギリのところでストップをかけてもらってる。

その理由は、シンコロは具(トレーラー)をつけるのが前提。

その具をつけた時のバランスやカバーのかわし具合をもっと突き詰めたいと思ったからなんだ。

このあいだ三島湖でやったときに感じた、あともうちょいっていうところをもう一回三島に行って確かめたくなったんだよ。

カバーが複雑で、根掛かりのかわし方もコース取りも難しい三島で釣れたらいいなっていうね。

それで今週一人で行ってきました。

釣果的には、一発47くらいのが出て、それっきり。


今の釣れてない三島でこの結果は十分なんだけどね。でも俺としては、50アップはどこにいるんだろって感じ。

結局、最終プロトから変更点も出てきたし、やればやるほどもっともっとってなっちゃうんだよ。

なにせ、スピナーベイト作り続けて30年ですからね。

つまり、ノリーズでクリスタルSが誕生してからもう30年になるということ。

だから、アニバーサリー企画をやろうかとかいう話もあるよ。

ノリーズはロッドでもワームでもなく、スピナーベイトからスタートしてるしね。

30年間一線級で残っているルアーって、クリスタルSぐらいなんじゃないの?

へんてこなモノが売れる時代もあったけど、それに寄せようなんてことはせず、ルアマガのタックルオブザイヤーなんかにはなかなか評価されなかったけど、耐えて耐えて頑張ってきたわけですよ(笑)。

そのクリスタルSも30年の間にちょっとずつ改良してるわけだし、やっぱりもっともっとってなるよね。

だから今のシンコロだって、出来がりましたって言ってもまたいじるかもしれない。3年先、5年先、10年先にまたいじりたくなるかもしれない。それが俺のルアーだから。

クリスタルSは少しずつモデルチェンジはしてるけど、あえて謳ったりはしない。

なんちゃら機構がどうでとか、そういう目先の売るための謳い文句なんか不要だからね。使えば釣れるし、それでわかるよっていう、それだけの話。

ビハドウだって2回作り直してるけど、みんなほぼ気が付かない。作りっぱなしでそのままですよってことはないね。

まぁ、シンコロはかなりヤバイんで期待しててください。

俺のルアーはすぐに理解される感じじゃないから、あまり大きなことは言えないけど。10年後には理解されるかもね。実績で積み重ねていけば、最高に釣れるよってなるから。俺的には世界でも認めるようなルアーになったつもり。今でもテストでは海外のルアーも投げたりするけど、なんでこれがこんなに人気あるんだろうっていうモノもあったりする。

プラグよりもスピナーベイトはベイトフィッシュとの連動性が低いから、全世界共通。シンコロは世界でも通用すると思うよ。

あとはみんなが具をどうやって開拓していくかだね。

このあたりの話もいろいろあるから、またいずれ詳しく。

ということで、今週はこのへんで。

来週もよろしく!

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