田辺哲男【VOICE】2024/03/31 最終回

BASSFLIXの撮影を相模湖・津久井湖でやってきました。

お題は1人リミットワン。

春の大雨が降って、Xデイになるのかならないのかという状況で突っ込んでいきました。

バサー誌のリミットワンを1〜2年やってきたけど、やっていくうちに釣りの手駒がなくなってくるというのを何度も経験した。

自分の釣りが手詰まりになってくると、昔の釣りに戻ってしまいがちになる。

こんな状況ならワームを入れてみようかなぁとか、弱気になってしまう。かといって、手駒だけ回してても釣れないし。

そこで新しい手駒を作っていかなくてはいけない。

そうなると、もう練習するしかない。

だからBASSFLIXで新しいプロトルアーをどんどん投入しながら、今回は釣りをしていったわけですよ。

詳しくは動画を見てもらいたいんだけど、内容的には今の自分の相模・津久井の経験値にはないルアーをメインに釣りをしていった。

ワカサギレイクなんだけど、ワカサギに寄せるんじゃなく釣りたいっていうのがあるから。

ワカサギパターンなんてもう何十年もやってるし、それででかいのも釣れるというのもわかってる。

今ワカサギパターンででかいのを釣っても、それじゃ俺のなかでは振り返りなわけで、イケてる釣りには入らない。

だって、そうやっていかないと、バス釣りなんておもしろくないじゃん?

自分で自分のゲームを決めていくのがバス釣りなんだから。

家族のために食べる魚を釣っていくわけじゃないし。釣っても釣らなくても、自分のなかに満足度があるのがバス釣りなんだよ。

今日何匹釣ったとか、SNSで自慢したいとか、そういったことは俺は雑念だと思う。

もちろん、1匹でも他人より多く釣ったことを自慢したい人、そういう時期の人もいると思う。

けど、タフコンディションだからといってそこで目先の1匹を追いかけちゃうと、釣りのレベルが一向に進まない。1歩進んで3歩くらい下がっちゃうわけだ。

進もうか戻ろうかは自分次第。

だから、俺はなにかのために新しいことに挑戦しているわけじゃなくて、ただただ個人的な欲求で勝手にそうしているだけなんだよ。

でも、こういうことを発信しているプロは少ない。

世のバス釣りの動画の8割は道具のプロモーション。そのほかはただ釣れたシーンを出しているだけとか。

リアルな現場を発信しているプロは少ないから、釣れようが釣れまいが俺は動画に出していきますよと。

俺はそのほうがおもしろいと思うんだよね。

ちなみに、BASSFLIXでは良い魚を獲れましたよ。詳しくは今後配信される動画を見てください。



最後に、これまでルアマガモバイルでは10年ほど連載を続けてきたわけだけど、これにて終了となります。

これは俺が辞めたいと言ったとかそういうわけじゃなく、ルアマガ側の諸事情として終わることになりました。

今後もこういった発信を別の形でやっていきたいとは思っているんだけど、俺はSNSは特にやっていない。

その理由は、フォロワーとか閲覧数とかそういうことを気にし出すと、もっと釣らなきゃもっと釣らなきゃってなっちゃうかもしれない。

俺はそういうのが好きじゃないんだ。

もちろん、バスアングラーの田辺哲男としての姿は見せていかなきゃとは思っているから、今後はまずBASSFLIXを見てもらえたらと思う。

数字を追うんじゃなく、見る人のためおもしろくしようとか思うんじゃなく、自分を素直に発信できる場が見つかったら、また何かをやっていきます。

俺はこんな人間だから、最後だからといって何か特別なこと言うことはできなくて、あっさりとした終わりになっちゃうんだけど、ごめんね(笑)。

それでは、これまでありがとうございました。

0

コメント

ログイン、もしくは会員登録いただくと、コメントできます。

もっとみる