川村光大郎 OPENMIND 2025/11/11 遭遇率と発見率についての考察

この一週間の釣行は、利根川へ2日間。

で、結果からお伝えするとバスは釣れず・・・シーバスは良く釣れます(^^;

エリアチェックに費やしているとはいえ、なかなか堪えます・・・

Basser Allstar Classicまで3週間を切っていますから、ここからどう煮詰めていけるか!?

というワケで・・・今回のテーマは、ボクが釣りをするうえでいつも意識する「遭遇率」と「発見率」について。

言うまでもなく、どれほど必殺の食わせルアーがあったとしても、バスに見つけてもらえなければ釣れません・・・

バスの居るところへキャストして、バスに気づいてもらえてはじめて、食う・食わないが問われる。

まず、「遭遇率」。

これは自らの動きによるところ。

自らが動いた方が、バスとカチ合う確率が高いのか?

それとも、ヘタに動き回るよりはある程度エリアを絞って(極論は一か所に居座って)じっくり攻めた方が出会いは多いのか?

ボクはランガンスタイルのイメージかもしれませんが、場合によっては地蔵にもなります。

有望スポットが点在するフィールドや、単調な景色が続くフィールドであれば、自ら動いた方がバスとの遭遇率が高いかな。

逆に、バスが特定の条件に集中していたり、供給のあるスポットであれば、そこに時間を費やした方がバスの方から来てくれたり、時合いに連発したり。

どちらがバスとの遭遇率が高いかは、フィールド特性やその時の状況、そしてアングラーごとの好み(スタイル)にもよりますが・・・

自ら動いた方が、状況は掴めていなくとも偶然的な遭遇もあるし、その偶然の出会いがヒントとなって絞り込めていけることもメリット。

ただ、ムダに動いてしまうことで、ダメな場所にも時間を使ってしまったり、バスの食いが立つ時合いを逃してしまうこともありますね。

一方で、エリアを絞って粘ることは、的確に場所を選べていれば当然バスの近くをルアーが通る確率は高まります。

つまり、ムダなキャストを最小限にすることが出来る。

しかし、その見込んだエリアが見当違いだったら、バスがいないところで空しくキャストを続けていることになりかねません。

エリアポテンシャルの目利きが利くことが前提で、実は粘るって難しいんです。

その日のフィールドにとって、どちらがバスとの遭遇率が高いか!?

合っているかいないかはともかく、それを秤にかけて判断することが大切だと思うのです。

そして「発見率」。

これはルアーによるところ。


バスにルアーを見つけてもらえなければ釣れないと記しましたが、イケイケのハデハデでいつも食ってくれるなら苦労しません(^^;

「見つけてもらえつつ、口にもしてもらえる」

このバランスを状況に応じてセンス良く突ける人は良く釣っているはずです。

判断要素としては・・・「水色」「ボトムやカバーの色」「狙っているエリア・スポットの広さや複雑さ」

これらに照度(天候や時間帯)や水深も意識します。

水色そしてボトムやカバーの色に関しては、馴染ませた方がバスに警戒心を与えにくく、基本的には見つけてもらえさえすればバイト率は高いと考えています。

しかし、濁ったときやヘビーカバーなど、バスの視界が遮られるシチュエーションにおいては、

バスの目を引くルアーの動きやカラー、そしてサウンドやボリューム感でもバスからの発見率を高めることができる。

狙っているエリアやスポットの広さに関しても同じことが言え、オープンウォーターの沖に投げるような釣りではバスから見つかりやすくバスの方から寄ってくれるルアーをまずは選びますし、

片や、ピンスポットや護岸のキワを泳がせるような釣りではバスの目の前にアプローチできるため、目を引くことよりは食わせることに重きを置きます。

最たるものはサイトフィッシングになりますが・・・フィネスベイトが生きるし、カラーや動きも控えめに・・・といった具合です。

天候や時間帯によっても、晴天無風ならルアーも存在感が出やすくなるも、見切られやすくもなるため、カラーやアクションを抑えようか・・・

逆に荒天だと、波風にルアーの存在が薄れるかわりに見切られにくくもなるため、アピール力を増した方が効率がいい。

水深も、サスペンドバスに追わせるアピールや、深くなるほど光が届きにくくなることも意識して振動やカラーを選んだり・・・

上記に加え、ルアーセレクトには、“食べているエサに合わせる”や“フィッシングプレッシャーの度合い”といった要素も入ってきます。

と・・・あまり複雑にし過ぎてしまうのも良くありませんが(^^;

複雑なようでシンプルでもあって、今釣りをしている状況から、馴染ませた方がいいのか?目立たせた方がいいのか?その丁度良いと感じる塩梅を意識することで、

「発見率」と「バイト率」のいいとこ取りをしたい思惑があります。

そのうえで、思いっきり目立つ方に振ることが許される状況(バスが喜ぶ雨濁りなど)なら、いっそ“強強”に振った方が釣果の最大化に繋がるし、

発見率を落としてでも、極度なハイプレッシャー下において何とか口にしてもらえるように・・・と“弱弱”で根気強く誘う判断もあります。

これぞ、ルアーセレクトの妙であり、ウデの見せどころの一つ。

そして、面白さではないでしょうか(^^♪

最後にイベントのお礼を。

キャスティング水戸店でのカナモとのイベントにご来店いただいた皆様、ありがとうございました!

カナモとのトークは尽きず、楽しい時間を過ごさせていただきました(^^♪

ここからはプラクティスも本格化・・・来週はバスをお見せできるかな!?

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