田辺哲男 VOICE 2021/06/5 旬な釣り2本立てウィーク

2021/6/5
今週はまず、Basserの連載ロケで桧原湖へ。



そこには、俺がこれまで体験したことのない世界観が広がっていましたよ。なるほど、そんなゲームがあるんだなと。

今回のローカルスタンダードは、狙っていかないとハマらない。タイミングがものをいうと言うか・・・。

ひねりを入れずに考えるならば、同湖のスタンダードと呼べるのは、やはりライトリグか虫の吊るし系。みんながやっているのは、そういう釣りだったね。それを見てもわかるとおり、お題はもうちょい難しい。

春夏秋冬、桧原湖の釣りを有名にしているのは、プロガイドだと思うのだけれど、たとえガイドに乗って「さあ、この釣りをやってみてください」と手ほどきを受けたとして、一般のアングラーがこなすには技術的に難易度が高い。だから、誰もがトライしやすく魚を手にすることが可能なライトリグや吊るしが中心になってしまうのではないだろうか。

とはいえ、その破壊力はローカルならではのものであり、初日からいきなり54と53のラージを釣ってしまった。
 

あのラージの少ない桧原で、ですよ。

スモールもサイズこそ伸びないけれど、釣れる。そこで、いつもなら2日目にローカルパターンになぞらえた俺自身の釣りを展開するところ、今回は初日から試していったという。今まさにパターンにハマっているのは間違いないわけで、翌日になって状況が変わってしまったら、比較のしようがなくなってしまうからね。

そして2日目は、じゃあスモールのサイズを選ぶならエリアをずらしていけばいいのでは?と切り替えていったところ、1尾のナイスサイズをきっかけに40クラスのスモールで揃っていったという・・・。

ある意味で今回の記事は、ローカルアングラーたちがその釣り自体を見直すきっかけになるんじゃないかな。桧原経験が通算で二桁にも届かない俺にとっては、言うまでもなく初めての展開であり、それくらいインパクトのあるものでした。

詳細は今月発売のBasserでチェックしてみてくださいね。

そして昨日は例のクランクベイト(の新たなサンプル)を試すべく、津久井湖へ。
 

週間予報がどんどん変わってしまって雨になってしまったのは想定外だったけれど、時期的にクランクが効いてくるはずだからね。

津久井を訪れるのは去年の秋以来じゃないかな。


驚いたのは、水がない!? 大減水してました。つまりカバーは皆無だということ。

そんななか、クランクを投げてみるも反応がない。ネイキッドのフラチャットもない。まして雨のせいか水面がざわついているようすもなくトップもない。『Go for it!』で炸裂したゲームも、うんともすんとも言わない。

上流までチェックしても答えが返ってこないので、じゃあワームならどうなのよ、とフロントフラッパーカーリーの1/4オンスフリーリグ(フックはダブルエッジの#4/0)を試したら・・・
 

釣れる? 釣れる!?  釣れる!!

レンジがちょっと深いからなのか?(3.5~4メートル) ならばとディープクランクやスローロールを入れ込んでも、やはりそちらには音沙汰がない。再びフロントフラッパーカーリーに持ちかえると・・・



51センチまで飛び出す始末(笑)。

終わってみれば、フロントフラッパーカーリーだけで10本くらい手にしてしまったという(バイトは倍くらい)。
 
結局、巻き物は、クランクに一度バイトがあって、ディーパーレンジ3/8オンスをちょっと沈めてテロテロとゆっくり引いたら37と30ちょいが食ったのみ。

巻きは、完全に間違っていたということですよ。

だからと言ってけっしてスローにズルズルやっていたわけじゃない。

俺がやれるリズムで、ぽちゃ、スイー、ちょいちょい、コンッ! みたいな感じ。それで、あ、食った。また食った。というスピード感。

それだけ反応があるから、食うエリアと食わないエリアがわかりやすい。あ、こういうところには口を使う魚がいないのね、というのが実に明確なのです。

参考までにタックルは、

●ロッド:ロードランナーストラクチャーNXS STN720MH●リール:20メタニウム●ライン:シーガーR18フロロリミテッド14ポンド

本来ならスポーニング後期でメスが浮くはずなんだけれど、巻きや水面には食わない。なぜかはわからない。ひとつ確かなのは、フロントフラッパーカーリーの釣りが正解だったということ。

期待していた釣りが効かなかったのは悔しいけれど、あらためてこのワームの力を実感。まさに今、各レイクで同じような状態があるだろうから、フロントフラッパーカーリーを手に入れてくれた人はぜひ試してみてください。

今週はこのへんで。

来週もよろしく!!
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